腎臓がんを発見・診断するために行う検査

更新日:2016/12/09

腎臓がんの検査・治療法

腎臓がんは、健康診断などで偶然発見されることが多い病気ですが、腫瘍が確認されればさまざまな検査をして、他の病気との鑑別や腎臓がんのタイプなどを診断していきます。ここでは、ドクターの監修のもと具体的な検査方法を解説します。

腎臓がんの検査方法には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、腎臓がんの発見や確定診断、転移の有無などを調べるための検査方法について解説していきます。

腎臓がんは超音波検査で発見されやすい

腎臓がんの診断では、スクリーニングのために、まず超音波検査を行うのが一般的です。超音波検査は、腹部に向けて超音波を送信し、はね返ってくる反射波(エコー)をコンピューターで画像化することで、臓器の状態を調べる検査です。体への負担が小さい手軽な検査なので健康診断でも用いられ、その検査結果からたまたま腎臓がんが発見されるケースも珍しくありません。また、腫瘍の有無だけでなく、その内部の状態を確認して良性腫瘍との鑑別をしたり、血液の流れや臓器の動きを確認することで、ある程度なら腎臓がんのタイプを予想することも可能です。

腎臓がんの確定診断は腹部CT、MRI検査で

腎臓がんの確定診断には、CT検査やMRI検査を行うのが一般的です。CT検査は、ドーム状の装置の中に入ってX線を体の周りを回転させながら照射し、体を輪切りにしたような画像を描き出す検査です。造血剤を静脈から急速に注入し、短時間に多くの画像を撮影することで、がんのある部分の血流を見るダイナミックCTという撮影方法なら、がんのタイプの予想も可能で、より確実な診断ができます。

CT検査で腎臓がんかどうかはっきりわからなかったり、造血剤にアレルギーがあったりする場合は、MRI検査を行うこともあります。MRI検査は、強力な磁石でできたドーム状の装置の中に入って、磁気と電波の力を使って画像を描き出す検査で、輪切りだけでなく、縦や横、斜めなど、あらゆる角度の断面像を見ることができます。

他の臓器や組織への転移を調べる検査も

腎臓がんは肺や骨などに転移しやすいので、進行がんの場合は転移のチェックのための検査も行います。

肺転移を調べる検査

肺に転移しているかどうかは、胸部のX線(レントゲン)検査や肺のCT検査で調べます。

骨転移を調べる検査

骨に転移しているかどうかは、骨と反応するラジオアイソトープ(放射性同位元素)を静脈内に注入して撮影する骨シンチグラフィーで調べます。腫瘍ができるなど、骨に異常が生じた部分は、骨が再生しようと代謝が活発になります。ラジオアイソトープは、骨代謝が活発な部分に集まる性質を持つので、これを注射してからガンマカメラで撮影すると、ラジオアイソトープが集まっている部分だけ黒く写し出されます。