近年増加している新型栄養失調とは何?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

栄養失調の基礎知識

カロリーや全般的な栄養不足ではなく、特定の栄養素のみが不足することで引き起こされる新型栄養失調が近年増加しています。その症状や治療法など、新型栄養失調の基礎知識についてドクター監修のもと解説します。

2014年のWHO(世界保健機関)のデータによれば、日本において栄養失調が原因で死亡する人は「10万人あたりで0.54人」です。全くいないわけではありませんが、世界的に見れば非常に少ない数と言えるでしょう。そのため、病気療養中などの特殊な場合を除き、一般的な生活を送っている人は、カロリーや全般的な栄養不足による栄養失調は起こりにくいと言えます。

一方で、日本人でも多くの人が気をつけなければいけないのが、新型栄養失調です。

新型栄養失調とは

新型栄養失調とは、生きるために必要なカロリーは足りているものの、特定の栄養素が不足している、あるいは特定の栄養素が過剰になってしまった状態を言います。特に、ある特定の栄養素が不足している状態は、日本人の大半が当てはまるかもしれません。サプリメントや食事での栄養補給をよほど気にしている方でなければ、1つか2つの栄養素が不足している可能性は高いと言えるでしょう。そして、ほとんどの場合、自分が栄養不足であることには気づいていない場合が多いのです。下記のような症状が出た場合、新型栄養失調を疑ってみるとよいでしょう。

新型栄養失調の症状

不足している栄養素によって、新型栄養失調の症状は異なります。主な症状としては、疲れがとれない、風邪が長引く、氷が食べたくなる、傷の治りが遅くなる、頭痛がする、髪が抜けやすくなる、不眠が続く、爪がぼろぼろになる、などがあげられます。いずれも原因が新型栄養失調だと自覚しづらいものですが、このような症状が長期にわたって出るようであれば、新型栄養失調の可能性を疑い、栄養専門の医療機関を受診することをおすすめします。

新型栄養失調の症状について詳しくは「栄養失調になるとどのような症状が出る?」をご覧ください。

新型栄養失調の治療

食事内容や食事方法の見直しのほか、消化吸収機能のチェックも重要です。栄養素が入った食物を摂取していても、胃腸の環境が整っていなければ、十分に消化・吸収できず、栄養不足を招くからです。これらの検査をしたうえで、状態によっては、不足している栄養素を補うために、サプリメントや点滴で栄養補給を行います。多くの場合、1~数か月の治療を要しますが、入院が必要になるケースはまれです。

新型栄養失調の治療について詳しくは「栄養失調になった場合の治療法、入院期間について」をご覧ください。

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