ポリオ(急性灰白髄炎)の感染経路について

更新日:2016/12/09

ポリオ(急性灰白髄炎)の基礎知識

ポリオは、感染者の便を介して人から人へ感染する病気です。現在の日本では流行はおさまっていますが、海外では流行が続く地域もあり、渡航する際には注意が必要です。ポリオの感染経路について、ドクター監修のもと、詳しく解説します。

ポリオに感染した人の便を介して、さらに他の人へ感染するポリオ。衛生面に気をつける以外に予防する方法はあるのでしょうか。ポリオの感染経路や予防する方法について、詳しくみていきましょう。

ポリオに感染するまで

ポリオは、ポリオウイルスが口から入り、腸内でウイルスが増えることにより発症する病気です。感染した人から排出された便を介して、さらに他の人に移り感染が広がっていきます。予防接種の実施率が高い日本やシンガポール、オーストラリアでは、ポリオの流行国からポリオウイルスが持ち込まれても、ほとんどの人が免疫を持っているため、大きな流行になることはないとされています。

感染する可能性のある地域

日本では、1980年以降、新たな患者は1例も確認されていませんが、パキスタンやアフガニスタンなどの南西アジアや、ナイジェリアなどのアフリカ諸国では、現在も流行しています。ポリオは感染しても特に症状が出ないことが多いため、知らない間に感染し、ウイルスを国内へ持ち込んで、感染の原因を作ってしまう可能性があります。感染する可能性のある国や周辺地域に渡航予定がある場合、自分が過去に予防接種を受けているか確認したり、事前に予防接種を受けることをおすすめします。

ポリオを予防するには

手をきれいに洗う

ポリオは口から入ることで感染する病気です。予防法としては、食事の前に手をよく洗い、衛生面に気を配ることが大切です。

予防接種を受ける

ポリオ予防には、予防接種が有効です。日本では、ほとんどの方がすでに予防接種を受けているはずですが、受けたかどうかわからないという方は母子手帳で確認しましょう。母子手帳を紛失した方は、ポリオに対する抗体があるかどうか確認できる抗体検査を受けることができます。お近くの医療機関で医師にご相談ください。

また、昭和50~52年生まれの方は、ポリオワクチンの免疫を保有している割合が他の年齢に比べて低いといわれています。対象となる方は、ポリオの流行地域に渡航予定がある場合、再接種して感染予防をしましょう。