ポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種について

更新日:2016/12/09

ポリオ(急性灰白髄炎)の治療法と予防法

生後3か月から予防接種を受けることができるポリオ(急性灰白髄炎)。その症状やワクチンの違い、予防接種の必要性、再接種を検討したほうがよい人について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

日本では生後3か月になるとポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種を受けることができます。ほとんど聞かない病名なのに、なぜ今も予防接種を受ける必要があるのでしょうか。

ポリオとは

ポリオとは、急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん)とも呼びます。最初の1~2日は汗をかいたり、下痢や便秘、嘔吐など風邪のような症状が現れます。熱が下がるにつれ、身体に力が入らない状態になり、ひどい場合には手足の麻痺を起こすこともあります。その際、麻痺した部分には痛みを感じるので、普段の風邪で痛みを訴えない人が、「身体が痛い」と言い出したら注意する必要があります。ポリオウィルスに感染しても、90~95%の人は無症状で終わりますが、感染者の0.1%で重篤な症状になることもあるといわれています(※)。

感染者の多くが5歳以下の子供であるため、乳児期から予防接種が行われています。

ポリオワクチンの種類

ポリオワクチンには2つの種類があります。

経口生ポリオワクチン(Oral polio vaccine:OPV)

口から接種するタイプの液体ワクチンです。生ワクチンは有効性が高い分、ごくまれにポリオに似た症状が出る場合があります。日本では、2012年9月1日に生ポリオワクチンの定期予防接種は中止となりました。現在では、不活化ポリオワクチンの定期接種が導入されています。

不活化ポリオワクチン(Inactivated polio vaccine:IPV)

注射で接種するタイプのワクチンです。ウイルスの活動を停止させ(不活化)、免疫を作るのに必要な成分のみを抽出して構成されています。発熱などが生じることもありますが、ポリオと同症状が出ることはありません。

予防接種が受けられる医療機関

生後3か月をすぎると自治体から予防接種の案内が届きます。その案内の中に対応している医療機関が一覧となって記載されていますので、連絡をして予約をしましょう。

再接種が必要な人

現在、ポリオが確認されている国は、2016年現在2か国(アフガニスタン、パキスタン)のみとなっています。海外赴任や旅行の予定がある方は、念のため再接種をしたほうが感染のリスクを下げられます。

また、昭和50~52年生まれの方は、ポリオワクチンの免疫を保有している率が他の年代に比べて低いと言われています。対象となる方は、再接種してもいいかもしれません。また、任意接種は自己負担になります。費用については各医療機関にお問い合わせください。

現在の日本では、感染確認のないポリオですが、海外への渡航が容易になった今、万一に備えて、忘れずに予防接種を受けておきましょう。

※国立感染症研究所 感染症情報センターHP「急性灰白髄炎(ポリオ・小児麻痺)」より

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