腰椎変性すべり症とは

更新日:2016/12/09

腰椎変性すべり症の基礎知識

腰椎変性すべり症は、40歳以上の女性に多くみられる病気です。腰椎変性すべり症とは、どのような病気なのでしょうか。腰椎変性すべり症の症状や原因、腰椎分離すべり症との違いなどについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

すべり症には、形成不全性すべり症、分離すべり症、変性すべり症の3つのタイプがあります。この記事では、その中でもっとも多くの人が発症するとされている、腰椎変性すべり症について説明します。

腰椎変性すべり症とは

人間の脊椎は、頸椎(けいつい)、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨で構成されています。その脊椎の一部である腰椎がなんらかの原因でずれることによって、腰椎変性すべり症を発症します。人の腰椎は5つありますが、中でも第4腰椎ですべり症を発症しやすいことが知られています。

また、すべり症には、骨が前方にずれてしまう「前方すべり」と、後ろ側にずれてしまう「後方すべり」の2種類がありますが、「前方すべり」の症例が多いといわれています。

腰椎変性すべり症の症状について

腰椎変性すべり症になると、腰痛や下肢(かし)の痛みやしびれなどが現れます。安静時にはあまり症状が出ず、立ったり、動いたり、長時間歩いたりすると症状が強く出るのがこの病気の特徴です。

また、腰椎がずれることにより脊柱管(せきちゅうかん)に狭窄(狭くなること)が生じるため、脊柱管狭窄症と同じような状態になり、間欠跛行(かんけつはこう)と呼ばれる症状が出ることもあります。歩いているうちに痛みが出てきて歩き続けることができなくなるものの、座って休むなどすると痛みが軽減して再び歩けるようになる、という症状です。

腰椎変性すべり症の原因について

40歳以上の女性が発症することが多いため、女性ホルモンの減少による骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が原因となり、骨がずれるのではないかと考えられています。また、もともと椎間関節(背骨の関節)自体がずれやすい形であったり、加齢によって腰椎そのものがもろくなっているために腰椎がずれるといった可能性も指摘されています。しかし、詳しい原因はわかっていないのが現状です。

腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症の違い

すべり症の一つに腰椎分離すべり症がありますが、この病気は腰椎変性すべり症と発症の原因が異なります。腰椎分離すべり症の場合、腰椎の一部が疲労骨折することが原因となって骨がずれるのに対し、腰椎変性すべり症の場合は、腰椎そのものがずれることによって発症します。

腰椎変性すべり症の治療について

腰椎変性すべり症になったからといって、必ずしも手術が必要なわけではなく、保存的な治療が優先して行われます。

保存的な治療

安静にしたり、内服薬を服用したり、コルセットを巻いたりすることにより、痛みの軽減を図ります。その他、理学療法、電気、マッサージ、軽い体操などを行う場合もあります。

手術の適応

保存的な治療では症状が改善せず、日常生活や歩行に著しく支障が生じている場合に、手術を検討します。手術を行う際は、患者の状態によって神経の圧迫をとる除圧術か、あるいは脊椎を固定する固定術を選択します。腰痛や足の痛み、しびれなどを感じるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

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