腰椎変性すべり症の原因について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

腰椎変性すべり症の基礎知識

腰椎変性すべり症は、40才以上の女性に多くみられるため、この病気の発症は女性ホルモンの減少と関連があるのではないかと考えられています。今回は、ドクター監修の記事で腰椎変性すべり症の原因について詳しく解説します。

腰痛や足の痛み・しびれを感じているなら、腰椎変性すべり症になっていることが疑われます。なぜ腰痛や足の痛み・しびれなど症状が現れるのでしょうか。現在、腰椎変性すべり症の原因として明らかになっていることについて説明します。

腰椎変性すべり症の原因について

腰椎変性すべり症の原因として、女性ホルモンの減少や老化が関係していると考えられています。しかし、現在のところはっきりしたことはわかっていません。ここでは、腰椎変性すべり症が発症する原因をよく理解するために、人間の背骨の構成から考えてみることにしましょう。

腰椎変性すべり症のメカニズム

人間の脊椎は、頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)に分かれており、腰椎は第1腰椎から第5腰椎までの5つの椎骨(ついこつ)で構成されています。腰椎変性すべり症は、脊椎の一部である腰椎が椎間板の変性などにより、ずれることで発症します。なかでも、第4腰椎でずれが発生しやすいといわれています。

また、すべり症には、骨が前にずれる「前方すべり」と、後ろ側にずれる「後方すべり」とがありますが、たいていの場合は、前方すべりであるとされています。

腰椎がずれることでどんな症状が現れるのか

主な症状として、腰痛や下肢(かし)の痛み・しびれが現れます。腰椎変性すべり症になると、腰椎がずれることで背骨の中を通る脊柱管(せきちゅうかん)に狭窄(狭くなること)が起こり、神経を圧迫することもあります。

また、腰部脊柱管狭窄症と似たような状態になるという理由から、間欠跛行(かんけつはこう)と呼ばれる症状が現れる可能性もあります。これは、少し歩いていると痛みが出て歩き続けることができなくなり、座って休息すると痛みが軽減して再び歩けるようになる、といった症状です。

原因は女性ホルモンの減少や老化なのか

腰椎変性すべり症は、40歳以上の女性が発症することが多いことから、女性ホルモンの減少による骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が原因となり、骨がずれるのではないかと考えられています。また、加齢にともない腰椎がもろくなることで骨がずれるのではないかともいわれています。

ほかにも、椎間関節自体がずれやすい形をしているために骨のずれが起こるという考えもあるようです。しかし、詳しい原因はわかっていないのが現状です。

腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症との違い

すべり症の一つに腰椎分離すべり症と呼ばれる病気があります。腰椎分離すべり症は、腰椎の一部が疲労骨折することが原因となって骨がずれてしまうのに対し、腰椎変性すべり症の場合は、腰椎そのものがずれることによって発症します。

腰椎変性すべり症は、40歳以上の女性が患うことが多く、すべり症の中でももっとも発症率の高い病気です。もし、腰痛や足の痛み・しびれなどの症状が出た場合は、一度医療機関を受診することをご検討ください。

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