腰椎変性すべり症の治療について

更新日:2016/12/09

腰椎変性すべり症の診断と検査

腰椎変性すべり症は、腰椎のずれが原因で発症する病気です。治療においては、必ずしも手術が必要なわけではなく、保存的な治療の方が優先されます。腰椎変性すべり症の治療方法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

腰椎変性すべり症は、40歳以上の女性に多くみられる病気です。主な症状として、腰痛、下肢(かし)の痛みやしびれなどが現れ、一般的に保存療法が優先されます。腰椎変性すべり症の治療方法について、詳しく見ていきましょう。

腰椎変性すべり症の治療方法

腰椎変性すべり症になったからといって、必ずしも手術が必要になるわけではありません。まずは、さまざまな保存療法を行っていきます。

保存療法

痛みが出た時に内服薬を使用したり、コルセットを使用したりすることで、安静を保つよう心がけます。薬に関しては、消炎鎮痛薬のほか、血行をよくする薬を用いることがあります。足の痛みがかなり強い場合には、ブロック注射を行います。そうした治療を行っても痛みなどの症状が繰り返される場合には、理学療法、電気、マッサージ、体操療法(軽い体操を行う)などの治療が行われます。

手術が必要になるケース

保存療法で症状が改善されず、日常生活や歩行に支障がある場合には手術を行う可能性があります。一般的に、腰椎変性すべり症の手術には2つの方法があります。

除圧術

腰椎のずれによって脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、神経が圧迫され、さまざまなつらい症状が生じます。そのため、ずれている部分の骨の動きが小さい場合には、骨の一部を取り除いて除圧します。

固定術

もし、ずれている部分の骨の動きが大きい場合は、骨を固定して動かないようにする必要があります。こうした場合、除圧だけでなく、器具を使って脊椎を固定しなければなりません。

術後の経過

手術の2日後ぐらいには、自由に歩くことができるようになります。また、通常でしたら、術後10日から2週間ぐらいで退院できるでしょう。

腰椎変性すべり症の合併症について

手術時間が長くなるにつれ、感染率は高まります。そのため、下肢の血栓(けっせん)性静脈炎や肺塞栓(そくせん)症などの合併症を起こすことが考えられます。癒着(ゆちゃく)性くも膜炎である場合は、手術の効果が得られないかもしれません。さらに、術中に神経を損傷する危険もあります。とはいえ、現在では比較的安全に手術を行えますので、過度に心配する必要はないでしょう。

腰椎変性すべり症の予防法

現在、腰椎変性すべり症には効果のはっきリとした予防法がありません。しかし、急激な体重増加を避けること、重い物を持つのを避けること、座位や前屈姿勢での長時間の作業を控えることなどは病気の予防に役立つかもしれません。また、腹筋や背筋を強化することやストレッチすることなども、腰痛予防には効果があるでしょう。

現在行われている腰椎変性すべり症の治療には、比較的、効果の高いものもあります。また、治療方法を選択することも可能ですので、つらい痛みやしびれにお悩みの方は、早めに医療機関を受診してください。

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