紫斑病にはどのような種類があるの?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

紫斑

紫斑(内出血による赤紫色のあざ)を主症状とする紫斑病には、さまざまなものがあり、原因もそれぞれで違います。ここでは、紫斑病にどのような種類のものがあるかをドクターの監修のもと解説します。

紫斑病とは、なんらかの原因で出血しやすくなり、紫斑ができやすくなる病気の総称です。ここでは、代表的な紫斑病の種類やその原因、症状を解説します。

紫斑病とはどのような病気か

皮膚や粘膜の内出血によって、肌に生じる赤紫色のあざのことを紫斑といい、この紫斑を主症状とした病気の総称を紫斑病といいます。紫斑病は、なんらかの原因で出血しやすくなったり、一度出血すると血が止まりにくくなったりすることで生じる病気です。紫斑病には、血管の異常によって紫斑ができる血管性紫斑病や、血小板の減少によって紫斑ができる血小板減少性紫斑病などがあります。

血管性紫斑病の種類

血管性紫斑病は、血管がもろくなったり、血管に炎症が起こることで、血液が血管から漏れ出しやすくなって生じる紫斑病です。血管性紫斑病の代表的な例には、次のものがあります。

アレルギー性紫斑病

アレルギー反応によって全身の毛細血管に炎症が起こり、血管がもろくなることで生じる紫斑病で、3~10歳の子供、特に男児に多い傾向があります。紫斑や関節痛、腹痛が主な症状で、20~56%の人には合併症として腎炎(紫斑病腎炎)も見られます。アレルギー性紫斑病の原因ははっきりとはわかっていませんが、免疫機能の1つであるIgA(免疫グロブリンA)という抗体が関連しており、細菌やウイルスへの感染がきっかけになると考えられています。

アレルギー性紫斑病について、詳しくは『アレルギー性紫斑病とは』をご覧ください。

単純性紫斑病

若い女性に多く見られる紫斑病で、原因ははっきりとわかっていませんが、毛細血管の弱さが関係しているのではないかと考えられています。主に下腿(ひざから足首)やお尻などに点状の出血斑が多く現れますが、それ以外の症状はなく、危険な病気ではありません。しかし、症状によっては色素が沈着し、痕が残ってしまうことがあります。

老人性紫斑病

高齢者の腕や手の甲、足、足の甲など、外的刺激や衝撃を受けやすい部分にできる紫斑で、色素が沈着してシミになることがあります。年齢を重ねると、毛細血管を保護している真皮のコラーゲンや脂肪組織が減少するとともに、血管自体ももろくなります。このため、ちょっとした刺激でも内出血が起こり、紫斑ができやすくなります。病気によるものではなく、老化現象の1つなので、特に心配する必要はありません。

血小板減少性紫斑病の種類

血小板は、血液に含まれる成分の1つで、出血したときに集合して血液を固め、出血を止める役割があります。この血小板が減少したことで出血しやすくり、紫斑ができるのが血小板減少紫斑病で、代表的な例に、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)があります。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、原因になる病気が見当たらないのに血小板が減少して生じる紫斑病で、子供に多い急性型と成人に多い慢性型があります。なんらかの原因で免疫機能が異常をきたし、自分の血小板を攻撃する抗体が作られることで起こります。紫斑の他に、歯茎からの出血、鼻血、血便や血尿、女性では月経過多などの症状が見られ、重症の場合は脳出血が起こることもあります。

特発性血小板減少性紫斑病について、詳しくは『特発性血小板減少性紫斑病とは』をご覧ください。

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