アレルギー性紫斑病とは

更新日:2016/12/09

紫斑

アレルギー性紫斑病は、毛細血管がアレルギー反応で炎症を起こし、もろくなることで生じる紫斑病で、子供に多く見られます。ここでは、このアレルギー性紫斑病の原因や症状などについて、ドクターの監修のもと解説します。

子供の両側の脚やお尻に、左右対称に赤紫色のあざが広がっている場合は、アレルギー性紫斑病かもしれません。ここでは、アレルギー性紫斑病の原因や症状、治療法などを解説します。

アレルギー性紫斑病は血管性紫斑病の1つ

出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりして、皮膚や粘膜に内出血による赤紫色のあざ(紫斑)ができやすくなる病気を、総称して紫斑病といい、紫斑病の中でも、血管がもろくなったり、血管に炎症が起こったりするなど、血管の異常が原因で起こる紫斑病を血管性紫斑病といいます。アレルギー性紫斑病は、この血管性紫斑病の1つで、アレルギー反応によって血管に炎症が起こり、血管がもろくなったために生じると考えられている紫斑病で、ヘノッホ・シェーライン紫斑病、IgA血管炎などとも呼ばれています。アレルギー性紫斑病はどの年代の人でも発症する可能性がありますが、3~10歳くらいの子供にもっとも多く見られ、特に男児に多い傾向があります。

アレルギー性紫斑病の原因

アレルギー性紫斑病のはっきりとした原因はわかっていませんが、身体を守る免疫システムの1つであるIgA(免疫グロブリンA)という抗体と関連がある病気だと考えられています。また、発症する前に風邪などの症状が見られるケースが多いことから、細菌やウイルスへの感染が、血管に対するアレルギー反応を引き起こすきっかけになると考えられています。

紫斑、関節炎、腹痛が主な症状

アレルギー性紫斑病の主な症状は、紫斑、関節炎、腹痛です。

紫斑

下腿(ひざから足首まで)やお尻の左右の同じ部分に、じんましんのような発疹が現れ、それが次第に紫斑(赤色の小さな斑点および赤紫色の出血斑)になっていきます。場合によっては、腕や背中、顔などにも紫斑が広がることがあります。

関節炎

関節炎はアレルギー性紫斑病を発症した人の約80%に見られる症状です。足首やひざなどの関節にうずくような痛み、圧痛、軽い腫れなどが現れます。

腹痛

腹痛は約60%に見られる症状です。激しい痛みで、嘔吐や下痢、血便をともなうこともあります。また、アレルギー性紫班病の約半数の人は、血管の炎症が腎臓にも及び、腎炎(紫斑病腎炎)を合併します。

紫斑病性腎炎について、詳しくは『アレルギー性紫斑病にともなって起こる紫斑病性腎炎とは』をご覧ください。

アレルギー性紫斑病の治療と予後

アレルギー性班病には特効薬がないので、紫斑が増えないように安静を保ちつつ、症状に合わせた対症療法を行います。軽症であれば自宅療養で安静にして過ごしますが、激しい腹痛や血便がある場合は入院が必要です。また、関節炎や腹痛に対しては痛み止めや湿布薬を使用するのが基本ですが、症状が重い場合は、免疫力を抑制して炎症を抑えるステロイド剤が使われることもあります。アレルギー性紫斑病の多くは4週間ほどで自然に治りますが、数か月間は再発することが多いようです。しかし、ほとんどの人は完全に回復し、後遺症も残りません。ただし、腎炎を合併すると、まれに腎不全に陥ることがあるため、定期的な尿検査が必要です。

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