アレルギー性紫斑病にともなって起こる紫斑病性腎炎とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

紫斑

紫斑病性腎炎は、アレルギー性紫斑病に合併する腎炎で、アレルギー性紫斑病を発症した人の約半数に見られる病気です。ここでは、紫斑病性腎炎の原因や症状、治療法などについて、ドクターの監修のもと解説します。

紫斑病性腎炎は、子供に見られることが多いアレルギー性紫斑病に合併する腎炎です。ここでは、紫斑病性腎炎の症状や治療法などについて解説します。

紫斑病性腎炎はアレルギー性紫斑病の合併症

紫斑病性腎炎はアレルギー性紫斑病に合併して起こる腎炎で、アレルギー性紫斑病になった人の20~56%が発症します。アレルギー性紫斑病というのは、アレルギー反応によって全身の毛細血管に炎症が生じたことで、毛細血管から血液などが漏れ出しやすくなり、内出血による赤紫色のあざ(紫斑)ができる病気です。どの年代の人でも発症する可能性がありますが、3~10歳の小児の中でも、特に男児に多い傾向があります。アレルギー性紫斑病の原因ははっきりとわかっていませんが、IgA(免疫グロブリンA)という免疫成分に関連する病気とされており、ウイルスや細菌への感染が血管に対するアレルギー反応を起こすきっかけになると考えられています。

アレルギー紫斑病について、詳しくは『アレルギー性紫斑病とは』をご覧ください。

紫斑病性腎炎そのものにはあまり症状がない

アレルギー性紫斑病を発症すると、紫斑(赤色の小さな斑点および赤紫色の出血斑)、関節炎、激しい腹痛などの症状が現れますが、紫斑病性腎炎そのものは尿検査で血尿やタンパク質を指摘されるのみで、これといった自覚症状がないケースがほとんどです。しかし、中には微熱が出たり、身体にだるさを感じたりする人もいます。また、紫斑病性腎炎から、ネフローゼ症候群や急性糸球体腎炎などの重い腎炎に進行した場合は、むくみや高血圧による頭痛が現れることがあります。

紫斑病性腎炎の治療法と予後

紫斑病性腎炎の80~90%は、特に治療をしなくても自然に治るといわれていますが、血尿や中等度の蛋白尿が続いたり、腎機能が低下していたりする場合は治療が必要です。その場合、腎生検(背中から腎臓に細い針を刺し、腎臓組織を採取して顕微鏡で調べる検査)を行い、重症度に応じて免疫反応を抑えるステロイド剤や免疫抑制剤などを使用します。紫斑病性腎炎はそのほとんどが自然に治りますが、重症の腎炎に進行し、腎不全に陥るケースもまれにあります。紫斑病性腎炎を合併しやすいのは、アレルギー性紫斑病を発症後6か月間といわれているので、この期間は定期的に尿検査を受けましょう。

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