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おしりの穴(肛門)がかゆい原因と予防方法

更新日:2018.04.25
公開日:2016.11.17
ドクター画像
この記事の監修者
ただともひろ胃腸科肛門科 院長 多田智裕

お尻や肛門がかゆい場合、イボ痔や切れ痔のほかに直腸脱や皮膚炎、膣炎などの病気の可能性が考えられます。お尻のかゆみの原因や症状、予防法などについて、ドクターの監修のもと、詳しく解説します。

おしりをおさえる手

おしりの穴(肛門)がかゆい原因

何をしていても気になる肛門のかゆみですが、その原因はさまざまでます。代表的なものだけでも以下のようなものが考えられます。

痔や痔瘻など肛門の病気

  • イボ痔(痔核)
  • 痔ろう
  • 切れ痔(裂肛)

肛門から直腸が出る直腸脱

  • 直腸脱(直腸粘膜の脱出)

婦人科の病気

  • 膣炎

皮膚科の病気

  • 皮膚炎などの病気

ぎょう虫やしらみなどその他の原因

  • カビ
  • しらみ
  • ぎょう虫(小児に多いが、まれに大人にも)
  • 下着の締め付け
  • 生理用品によるかぶれ
  • 香辛料のとりすぎ
  • 抗生物質などの服用
  • 下痢などによる肛門の不潔
  • 石けんやお湯、シャワートイレによる洗いすぎ
  • トイレットペーパーによる拭きすぎ

このように、多くの原因が考えられ、さまざまな病気が隠れている可能性があります。

肛門のかゆみを誘発する刺激とは

お尻のかゆみは、トイレに行った後に便を十分に拭えず、肛門などに便が付着し不潔な状態のままにしていることにより、弱酸性である皮膚がアルカリ性に傾くことで起こります。

また、香辛料のとりすぎにより

  • 肛門が香辛料の刺激を受ける
  • 痔による分泌液でお尻がかぶれる

といった場合もあります。かゆみは、お尻や肛門部の皮膚に存在する知覚神経に、物理的・化学的な刺激が加わることで生じるのです。

肛門のかゆみは肛門掻痒症の可能性も

肛門のかゆみが起こる症状に、肛門搔痒症(こうもんそうようしょう)があります。肛門搔痒症とは、肛門周辺部を中心にかゆみ(掻痒)をともなう病気の総称で、原因が不明な特発性肛門掻痒症と、原因がわかっている続発性肛門掻痒症があります。病気の総称であるため、同じ肛門搔痒症であっても原因や治療法は症状によって異なります

※詳しくは、『肛門がかゆい!それは「肛門掻痒症」という病気かも?』をご覧ください。

肛門がかゆいときの治療法

基本的には、

  • 軟膏塗布
  • 日常生活

の改善で治療しますが、お尻や肛門のかゆみにはさまざまな原因があり、病院に行った際の治療法も、原因や症状によって変わってきます。

※治療について詳しくは、『痛みはないけど受診すべき?肛門やお尻のかゆみの対処法とは』をご覧ください。

何科を受診すればよい?

お尻のかゆみがある場合、皮膚のかゆみであれば皮膚科を受診しましょう。また、肛門のかゆみであれば肛門科がおすすめです。

何科を受診すればよいのかわからない場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

肛門のかゆみを予防する方法

特定の病気を原因としないお尻や肛門のかゆみは、以下を守って予防することができます。

  • 下着はできるだけ風通しのよい素材(木綿など)のものを使用する
  • お尻や肛門をこすらないゆったりした下着にする
  • 香辛料やチョコレート、コーヒー、アルコールなどの刺激物を避ける
  • 肌に合わないナプキンを使用しない
  • 肛門専用のスプレーを使用しない
  • 入浴時や排便後に肛門を洗いすぎない、拭きすぎない
  • 消毒薬、ウェットティッシュなどを使用しない

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