足の痛みを放置しても大丈夫?シンスプリントの症状と改善法

更新日:2016/12/09

シンスプリントの基礎知識

運動をした後に感じる足の痛み、シンスプリント。痛みが軽度の場合、放っておいてもよいものなのかどうか悩ましいものです。ここでは、ドクター監修のもとシンスプリントの症状について、また、その改善法を中心に解説します。

シンスプリントの症状は脛(すね)の痛み

シンスプリントの症状は、脛の内に痛みが生じるというものです。シンスプリントは別名「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」ともいい、痛みが生じる部位は脛骨付近に限られます。脛の内側や脛の下の方を中心に痛みを生じるのが一般的ですが、患者の身体のバランスなどによって痛みが出る部分も変わってきます。痛み方は、症状の軽いうちは運動中や運動後などに、脛の内側の筋肉に沿って鈍い痛みを感じることから始まります。なお、特定の部分が激しく痛む場合は、骨折の可能性があります。そのまま放置しておくと運動中ずっと激しい痛みを感じるようになり、最終的には日常生活に影響をおよぼすほどの慢性的な痛みが続くことになります。

シンスプリントと疲労骨折の症状の違い

骨の構造

骨はタンパク質とカルシウムの複合素材で、外側は卵の殻のようにしっかりとしていて固く、中はスポンジのような構造をしていて神経はほとんどありません。このため、骨自体は痛みを感じにくい構造となっています。しかし、骨折をすると、実際には強い痛みを感じるのが一般的です。これは、骨の表面を覆う薄膜である骨膜が痛みを感じるからです。骨膜は血管と神経が豊富なので、骨折するとその骨膜も傷つき、痛みの信号を出します。

シンスプリントと骨折の痛みは同じ

上述の理由から、骨膜炎の痛みと骨折の痛みは同じところから痛みの信号を出していることになりますので、シンスプリントと疲労骨折は痛みという症状だけではどちらか判断することはできません。さらに、レントゲンなどの画像検査を最初に受けることになりますが、疲労骨折がある程度まで進行している場合でないと、画像で判断できるレベルまでには至りません。よって、シンスプリントと疲労骨折は見分けがつきづらいといってよいでしょう。

シンスプリントが起きたら次は疲労骨折に

シンスプリントと疲労骨折は、それぞれ骨膜を中心とした炎症と骨折でありケガの意味が違います。疲労骨折とは、骨の表面に細かいひびができるものを指します。しかし、原因(足へくり返し起こす衝撃や筋肉による張力)は同じであるため、あたかも連続して起こっているように思えます。この2つは別のものですが、順番は決まっており骨膜炎が生じたら次は骨折へ移行します。

シンスプリントの原因は運動のしすぎ

シンスプリントの原因は運動などにより、筋肉を使いすぎることです。これまでと違う運動、慣れていない動作を行うと発生しやすくなります。

詳しくは、『急に運動すると足が痛くなる?シンスプリントの原因と治療法』をご覧ください。

シンスプリントの症状を改善するには

シンスプリントの症状改善のためには、痛みのもととなる運動を休止することが基本です。痛みには消炎鎮痛剤を服用します。湿布や塗り薬などこれらの薬を含んだ外用薬を併用して用いることも多いです。シンスプリントの予防法は、下腿のストレッチに加え適度な運動と適度な休息、靴を含めた環境の見直しがあります。靴については、ソールの厚い柔らかいシューズ、中敷きなどを選びます。ダンサーやプロのスポーツ選手など身体を動かす機会の多い職業の場合は、公演やシーズンが終わるまで対症療法で乗り切ることになります。しかし、学校の部活や趣味でスポーツをする人は、故障したときにきちんと休養することが、スポーツを長く楽しく続けていくうえで大切です。