親知らずはなぜ抜歯するの?腫れた時や食事の際の注意点とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

親知らずの基礎知識

40歳以上では骨の硬化や骨性癒着の傾向が強くなるという意見があることや、放置しておくと手術が難しくなることもある為、親知らずは早めに抜歯した方がよいとされています。抜歯後の注意点に関して、ドクター監修の記事で解説します。

親知らずは、永久歯が生え揃った後の10代後半から20代前半に生えてきます。このため、歯の成長に必要な口腔内のスペースが狭くなり、斜めに生えたり、一部が埋伏(まいふく)したりすることも珍しくありません。一番奥の歯が一部埋伏となると、食べ物のカスが残りやすく、歯ブラシも届きにくいため、不衛生になりがちです。その結果、さまざまなトラブルを誘発します。

放っておくと抜歯の手術が難しくなることも

口腔内で不衛生な状態が続くと、炎症や虫歯につながり、周囲の歯にも影響を及ぼすことがあります。そのため、親知らずは抜歯を勧められることが多いです。まずはX線写真でどのような生え方をしているか確かめる必要があります。中でも、横向きに生えている場合は、長年放っておくと隣の歯の吸収(歯の根を溶かすように侵食すること)につながって手術が困難になるため、早めに抜歯した方がよいでしょう。また、痛みや腫れなどの症状が出てからの抜歯は麻酔が効きにくく、回復に時間がかかることが少なくありません。このことからも、早めの受診が必要です。

抜歯後の注意点、腫れと食事と入浴について

歯を抜いた後は、回復を早めるための生活上の注意点がいくつかあります。基本は抜歯の痕を刺激しないことです。

うがいのしすぎと歯みがきに注意

歯を抜くと、そのあとに血餅(けっぺい)といわれる柔らかいふたができ、出血が止まります。うがいを強くくり返したり、歯ブラシを当てたりすると、血餅が取れて中の骨がむき出しになってしまうドライソケットという症状が出て痛むことがあります。

腫れるのは自然なこと

抜歯後の腫れ具合には個人差があり、数日で元に戻る人から、2週間程度腫れが続く人までさまざまです。抜歯後は2~3日をピークに、1週間ほど腫れや痛みが残り、多少の違和感はそれ以降も続くことがあります。腫れが強いと口が開けにくいなどの支障はありますが、自然な反応なので、軽く冷やす程度で対応するのがよいとされます。ただし、腫れが目の下や首に至るなど範囲が広かったり、数週間経っても引かなかったりする場合は、病院で診察を受ける必要があります。

抜歯した日は禁酒、入浴はしない

飲酒や入浴で体を温めると血行がよくなるため、出血を促してしまう場合があります。出血は治りを遅くするので、飲酒は控え、入浴はシャワー程度で済ませる方がよいでしょう。

食事はツブツブのない軟らかいものから

あごに負担がかかるような硬い食べものは避けて、軟らかいものをゆっくりとりましょう。イチゴやゴマなどは、小さなツブが血餅を傷つけることもあるので、注意が必要です。また、すすって食べる麺類は傷口に負担がかかりやすいため、避けた方がよいとされます。

普通に生えていれば抜かなくてもよい

親知らずの抜歯は、炎症・虫歯などの予防や治療が目的なので、上下でまっすぐ生えて噛み合っている場合は、あえて抜く必要がありません。また、完全にあごの骨の中に埋まっていて問題がないときや、ブリッジの土台として利用する可能性がある場合など、少し時間をおいて様子を見ることもあります。

抜歯については、『親知らずの虫歯治療と抜歯』をご覧ください。

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