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耳の後ろが痛い・腫れるのは何かの病気?代表的な7つの疾患

更新日:2018/05/29 公開日:2016/11/18

耳痛の基礎知識

耳の後ろが痛いと感じたり、腫れやしこりができた場合に想定できる原因や病気には、さまざまなものがあります。その中から、代表的な7つの病気について、原因や症状などを中心にドクター監修のもと解説します。

耳の後ろが痛い・腫れる人のイメージ写真

耳の後ろの痛みは、耳そのものに原因があって起こる場合だけでなく、耳以外の身体の部位の病気が原因となって起こることもあります。本記事では、耳の後ろに痛みを引き起こす原因や病気についてドクター監修のもと解説します。

耳の後ろが腫れて痛いときに考えられる病気

耳の後ろに痛みを感じたら、そこに腫れやしこりができていないかを手で触れてみたり、家族や知人に見てもらったりして確認しましょう。耳の後ろに痛みがあり、かつ腫れている場合に想定される3つの病気について、原因や症状を見ていきます。

リンパ節炎

リンパ節は体中にあって、免疫の関門のような働きを担っています。それぞれのリンパ節は守備範囲が決まっていて、リンパ節の病気は異常が起きているリンパ節の守備範囲にある病気、あるいは状態に影響されやすい特徴があります。

耳の近くにあるリンパ節の位置

上頸部リンパ節炎
咽頭や扁桃炎により急性炎症に付随して起こるものがほとんどですが、まれに悪性腫瘍(頭頚部癌)の転移として腫れることもあります。
耳下腺リンパ節炎
おたふく風邪や急性化膿性耳下腺炎などの耳下腺由来の炎症で起こります。
耳後部リンパ節炎
耳の中や周囲の皮膚の炎症(特に頭皮)が起きていることが多く、湿疹などを強くかいてしまった後に感染を起こし、発生することもあります。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

ムンプスウイルスの感染によって耳下腺が腫れる病気が流行性耳下腺炎で、俗におたふく風邪と呼ばれています。おたふく風邪の潜伏期間は2~3週間とされ、その症状には、耳の痛み、耳下腺や唾液腺の腫脹、うずきや圧痛、唾液を飲み込んだときの痛み、発熱や食欲不振などがあります。おたふく風邪では、基本的に両側の耳下腺が腫脹しますが、片側だけが腫脹するおたふく風邪も存在するため、なるべく早めに医師の診察を受けましょう。

おたふく風邪について詳しくは『家庭の医学 おたふく風邪(流行性耳下腺炎)』にリストアップされている記事をご覧ください。

粉瘤ふんりゅう

粉瘤は、皮膚の下に袋のような形状の構造物ができ、本来であれば皮膚からはがれ落ちるはずの角質と皮脂が、はがれ落ちずに袋の中にたまることでできた腫瘍のことです。身体のどこにでもできるものですが、顔、首、背中や耳の後ろには特にできやすいものです。良性腫瘍ですが、まれに化膿して腫れあがったりすることもあります。小さなものであれば経過観察し、気になるほど大きなものであれば手術で取り除くことになります。

粉瘤について詳しくは『スキンケア大学 悩み別講座 粉瘤』にリストアップされている記事をご覧ください。

耳の後ろに腫れはないが、ズキズキと痛いときに考えられる病気

耳の後ろに痛みがあるが、周辺に腫れやしこりが確認できない場合に想定される2つの病気について、原因や症状を見ていきましょう。耳の病気が直接の原因ではなくとも、耳の後ろに痛みを感じることがあります。

後頭神経痛

後頭神経痛は、頭痛かつ神経痛の一種です。後頭神経痛になると、急に首のつけ根から後頭部がキリキリと痛み、耳の上や後ろから頭頂部にかけて痛みが走ることもあります。痛みが脈拍と連動しない点が片頭痛との違いで、痛みの間隔は数秒から数時間、一度痛みだすと数日から数週間継続します。発生原因は、猫背などの姿勢や頸椎の変形、長時間机やパソコンに向かう、携帯電話を操作し続けるなどの同じ姿勢を取り続けること、精神的なストレスなどです。

後頭神経痛について詳しくは『後頭部の鋭い痛みはどこから?頭皮神経痛とは』をご覧ください。

顎関節症がくかんせつしょう

口を大きく開けられない、あごがカクカクと音がして痛い、ものが噛みにくいといった症状が現れるのが顎関節症です。上下の歯の噛み合わせが悪い、歯ぎしりや歯を強くかみしめるくせがある、ストレスを抱えているなどの要因で発症します。顎関節症の症状が進行すると、無理に口を開けようとしたときなどに、痛みが耳まで伝わるようになります。

顎関節症について詳しくは『家庭の医学 顎関節症』にリストアップされている記事をご覧ください。

あごに負担をかける日常の生活習慣の改善をセルフケアとして行うことも大切です。

耳の後ろが痛いときに考えられる病気

最後は、腫れや痛みを感じることがある場合もあれば、片側の耳だけに感じたり、全く耳の痛みが出ない場合もある2つの病気を見ていきましょう。

中耳炎

鼓膜の内側にある中耳に、細菌やウイルスによって炎症が起こる疾患が中耳炎です。大人に比べて乳幼児がかかりやすいのが特徴です。中耳炎は耳管から感染する場合が多く、上気道炎や両側同時に鼻をかんだり、鼓室に水が浸入することが原因で起こります。急性中耳炎は、風邪や感染症が原因でなることが多く、短期間で治ることも多いものです。急性中耳炎を発症すると、38℃前後の発熱や耳の痛みなどの症状が現れます。一方で、耳が痛い、耳垂れや発熱などの症状が出ない滲出しんしゅつ性中耳炎は、気づきにくく治りにくい中耳炎です。

中耳炎について詳しくは『家庭の医学 中耳炎』にリストアップされている記事をご覧ください。

反復性耳下腺炎

おたふく風邪と似た症状が現れる反復性耳下腺炎は、その名前のとおり耳下腺の腫れがくり返し起こる病気です。乳幼児から小学校低学年までの年齢層で発症することが多いのが特徴です。これは、耳下腺から口の方に伸びている導管が通常より拡がっており、細菌などが感染しやすい状況となり、慢性的な炎症が起こることが原因だと考えられています。主な症状には、片方だけの耳下腺の腫れ、痛みがありますが、発熱をともなうことはほとんどありません。治療には抗生物質、抗炎症剤などの薬剤投与が行われます。

痛みが出たときの対応

ここまで、耳に痛みが生じる場合によくある7つの病気について紹介してきましたが、考えられる病気はこの他にもあります。耳の病気はもちろん、耳以外の病気が原因となっている場合もあります。なかには早急な治療が必要となるものもあるため、放置せず医師の診察を受けましょう。まずは耳鼻咽喉科もしくは内科にかかることをおすすめします。

痛みを緩和する方法について詳しくは『中耳炎による痛みを緩和する方法』をご覧ください。

耳の奥が痛い場合については『耳の奥が痛い原因は?頭痛や喉の痛み、ストレスは関係ある?』をご覧ください。

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