家庭栽培のモロヘイヤは毒性に注意

更新日:2016/12/15 公開日:2016/12/09

モロヘイヤの基礎知識

身体によいとされるモロヘイヤですが、毒性があることも忘れてはいけません。市販のものは安全性がありますが、家庭栽培で育てたモロヘイヤの取り扱いは注意が必要です。モロヘイヤの毒性について、管理栄養士の監修で解説します。

美容や健康にいい野菜として注目されているモロヘイヤですが、モロヘイヤには毒性がある部分があり、家庭で栽培する場合は十分な注意が必要となります。知っておきたいモロヘイヤの毒性について見てみましょう。

モロヘイヤの毒性

モロヘイヤには、ストロファンチジンと呼ばれる毒性成分を含む部分があり、取り扱いには注意してください。ストロファンチジンには、心臓の収縮を増強させる効果があり、毒におかされた際の症状として以下があげられます。

  • 動機、息切れ
  • めまい
  • 全身倦怠感
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 尿量の減少・むくみ
  • 呼吸困難

毒が含まれている部分とは

モロヘイヤの全ての部分に毒素が含まれているわけではありません。ストロファンチジンが含まれているのは、種・実・茎の部分で、若葉にも多少の毒を含んでいます。スーパーなどで流通している市販のモロヘイヤは、こういった食べられない部分が除去されており、東京福祉保健局では、市販のモロヘイヤについて安全宣言を出しています。しかし、家庭菜園で簡単にモロヘイヤが育てられるため、毒性について知っておかないと大変危険です。

家庭で育てるときの注意点

花が咲く前に収穫する

花が咲き、実がなり、種となるにつれてモロヘイヤの毒性は増してきます。特に完熟した種は猛毒です。リスクが増す前に、収穫してしまいましょう。

種のさやに要注意

誤って種のさやを食べると食中毒になることがあります。間違えて食卓に並べないように注意してください。

赤ちゃんへの影響

妊娠中や胎児に必要な栄養素として葉酸があげられます。葉酸は妊娠初期の胎児の形成に欠かせない栄養素であり、厚生労働省では、妊娠初期の妊婦は1日480マイクログラムの葉酸を摂ることが望ましいとしています。モロヘイヤは100g中250マイクログラムもの葉酸を含んでいます。食べる際には、家庭栽培で育てたモロヘイヤの可食部分だけを食べれば、なんの問題もありません。しかし、リスクを減らすためには、できるだけ安全性の高い市販のものを使用するようにしましょう。

誤って食べてしまったら

もしも、誤ってモロヘイヤの毒性部分を食べてしまった場合、応急処置で一番大事なのは、毒素を身体の外に出すことです。下痢や嘔吐で脱水症状になることも考えられるため、水分補給を欠かさずに行ってください。そして、すみやかに医療機関での治療を受けてください。

今すぐ読みたい