症状ごとに異なる!ベーチェット病の治療法

更新日:2016/12/20 公開日:2016/12/14

ベーチェット病の診断と治療

ベーチェット病の治療法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。さまざまな症状が現れるベーチェット病は、症状に合わせた治療が必要です。よく使用される薬の特徴も知っておくとよいでしょう。

さまざまな症状が現れるベーチェット病は、どのように治療していくのでしょうか。それぞれの症状について治療法を見てみましょう。

ベーチェット病の治療法

ベーチェット病の治療は、症状によって異なります。中でも、特殊型は重症化することがあり治療が困難な場合があるので、症状が現れたら医師とよく相談することが大切です。

目の症状

他の症状に比べて重症化しやすく失明する危険もあるため、優先的に治療します。発作を防ぐために用いられる代表的な薬として、白血球の作用を抑えるコルヒチンや、免疫抑制薬であるシクロスポリン、腫瘍壊死因子の働きを阻害する生物学的製剤のインフリキシマブやアダリムマブがあげられます。発作が起きた際は、炎症を抑えるステロイド薬と瞳孔を拡げる散瞳薬を使います。

皮膚粘膜症状

症状がひどい場合はステロイド軟こうを塗って炎症を抑えますが、基本的には様子を見ながら症状が治まるのを待ちます。コルヒチンやセファランチンといった内服薬を処方することもあります。口腔内アフタ性潰瘍の場合は、口内用貼り薬を使用することもあるでしょう。外陰部潰瘍の場合もステロイド軟こうを塗ると効果が期待できますが、清潔を保つことが大切です。

関節炎

コルヒチンが有効とされています。症状を抑えるために、ロキソニンなどの消炎鎮痛剤も用いられます。短期的に副腎皮質ステロイドを少量使用することもあります。

副睾丸炎

痛み止めを使用して様子を見ます。数日で腫れが治まるケースがほとんどです。

血管病変

炎症をともなう動脈の症状には、炎症を抑える働きのあるステロイドや、免疫抑制剤のアザチオプリン、シクロフォスファミドなどが用いられます。また、血流を促して血を固まりにくくする抗凝固薬や、抗血小板薬などを使用することもあるでしょう。外科手術を行うこともありますが、血管の破裂や再発の恐れもあるので慎重な検討が必要です。

腸管病変

ステロイドやアザチオプリンの他、腸の炎症を抑えるスルファサラジンやメサラジンを用います。潰瘍が深い場合には手術で切除することもありますが、最近では、生物学的製剤のインフリキシマブやアダリムマブで症状を改善することが可能になり、再発を減らすことが可能になりました。

中枢神経病変

脳幹脳炎や髄膜炎などの急性炎症には、ステロイドを大量に点滴するバルス療法が行われます。痛みやしびれといった症状が現れている場合は、消炎鎮痛剤も使用します。神経症状を抑えるために、うつ病やてんかんの薬を用いることもあります。

ベーチェット病の治療でよく使用される薬

ベーチェット病の治療で用いられることの多い薬の一部をご紹介します。

ステロイド薬

強い抗炎症作用がありますが、全身投与を長期に行うと症状を悪化させることがあるので、注意が必要です。

非ステロイド抗炎症薬

消炎や鎮痛作用のあるロキソニンやボルタレンなどを用いることも多いでしょう。血管型には血小板凝集抑制作用を期待して使われます。

白血球機能抑制薬

痛風の薬として知られているコルヒチンは、白血球の過剰な働きが原因となって起こる炎症に有効といわれています。

シクロスポリン

強い効果の期待できる免疫抑制薬で、主に目の症状に対して使われます。ただし、腎機能障害や肝機能障害など副作用に注意が必要です。

インフリキシマブ、アダリムマブ

重篤なベーチェット病の治療のために生物学的製剤のインフリキシマブが用いられることがあります。腸管ベーチェットや眼症状に生物学的製剤のアダリムマブが投与されることにより、治療効果がいちじるしく改善しています。

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