視力が低下する原因と対処法

更新日:2017/09/14 公開日:2016/12/06

視力回復の方法

視力が低下してしまう原因には、遺伝によるもの、生活習慣、病気の影響など、さまざまな要因が考えられます。ここでは視力低下の原因を矯正視力と裸眼視力に分けて、その対処法について、ドクター監修の記事のもと詳しく解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


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視力の低下には生活習慣がかかわっているとよくいわれますが、眼の異常が原因である可能性もあります。そもそも視力低下とは何を基準としているのか、視力低下にはどのような対処法があるかを見ていきましょう。

視力低下の基準値

視力とは、2点を識別する眼の能力です。直径7.5mm、太さ1.5mmの輪に幅1.5mmの切れ目が上下左右どこかに開いている「ランドルト輪」が測定の指標となります。5m離れてランドルト輪が視認できる視力が1.0です。視力の基本は矯正視力であり、その基準値は1.0以上とされています。つまり裸眼視力はいくら低くても矯正視力が1.0以上あれば「正常視力」と判断できます。矯正視力が1.0より低ければ弱視か何らかの疾患が考えられます。

一方、裸眼視力がこの値より低いと、メガネかコンタクトレンズの使用を検討すべきかもしれません。

矯正視力低下の原因

視力低下の原因には様々なものがあり、とても網羅できません。自覚症状が出たら(眼鏡やコンタクトをつけても見えにくい場合)は専門医の診察を受けてください。

一部ですが以下のようなものが考えられます。

  • 白内障:視界全体が白くかすみ、まぶしく感じたり、視力低下が現れたりします。
  • 緑内障:進行すると視力低下は視野が狭まります。
  • 糖尿病網膜症:糖尿病の合併症で、網膜に出血が起こり、視力が低下します。
  • 加齢黄斑変性:物の歪み、かすみ、二重に見える、視界の中心だけ暗く見えるなどの自覚症状が少しずつ現れます。
  • 中心性漿液性網膜症:視野の中心が見えにくい、歪む、小さく見える、違う色に見えるなどの症状が出ます。多くは片眼だけに起こります。
  • 網膜剥離:虫が飛んでいるように見えたり、眼を閉じても光を感じたりします。かすむ、二重に見える、視界が歪むなどの症状が現れます。
  • 視神経症:片眼が急激に視力低下し、色の識別がしづらくなります。眼を動かすと奥の方に痛みがあります。
  • 網膜血管閉塞:網膜の血管がつまり、細胞へ血流が途絶え、視力が大きく低下します。
  • ぶどう膜炎:白目の充血、まぶしく感じるなどの症状が現れます。
  • 角膜炎:角膜の中心付近がにごると視力低下が現れます。

裸眼視力の低下の原因

屈折異常(近視、乱視、遠視)が最も考えられる原因です。遺伝的な影響も考えられますが、多くの場合生活習慣が原因となります。テレビを近くで見る、長時間のPC、ゲーム、スマートフォンの使用などは、眼に負担をかけると同時に眼精疲労も引き起こすといわれています。ひじをついて読書をしたり、寝転んでテレビを見たりすると、見ているものの距離の差が左右の眼に生じ、視力に左右差が現れます。視力のよい側だけを使い続けていくと、視力低下が進行するとされています。

疾患が原因の場合の視力の回復方法

眼科での治療は、何が原因で視力低下が起きているか正確に診断してから行われます。原因に即した治療を行います。

屈折異常が原因の場合の裸眼視力の回復方法

点眼治療

就寝前、筋肉の緊張をほぐす点眼を行います。点眼後30分~60分ほどで毛様体筋の緊張がとれます。近視の進行予防に効果がある場合がありますが、近視が進行しすぎると効果はありません。

ワック(両眼視簡易検査器)治療

カラー立体の美しい風景を5分間見るだけで、遠くの景色を長時間見つめるのと同じ効果が得られます。

視力矯正手術

レーシックや、そのほかの視力矯正のための外科的手術を行います。詳しくは安心レーシックネットワークウェブサイトをご覧ください。

オルソケラトロジー(視力回復コンタクト)

就寝中に特殊な矯正用コンタクトレンズを装着して、視力を回復する方法です。詳しくは『目の筋肉を鍛える?視力が回復するトレーニングについて』をご覧ください。

裸眼視力低下(屈折異常の進行)を予防する方法

予防として、日常生活や職場・学校で以下のことに注意が必要です。

  • 読み書きの時に30cm位の距離を保つ
  • 読み書き用の机や椅子の高さを身体に合わせて調節する
  • 直射日光の下での読み書きは避ける
  • PCを使う場合は、1時間ごとに10分ほど眼を休ませる

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