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生理が終わらない原因、考えられる病気は?

更新日:2017.08.14
公開日:2016.12.09
ドクター画像
この記事の監修者
けい子レディースクリニック表参道 院長 寺師恵子

生理がいつまでも終わらないと不安になるものです。何かの病気が原因として潜んでいるのでしょうか。ここではドクター監修の記事で、生理が終わらない原因や、その場合に考えられる病気について詳しく解説します。

一般的に、生理の期間は3~7日ほど、出血量は約20~140gといわれています。もし、何週間も生理が終わらないとしたら、なんらかの問題があるのかもしれません。では、どのような原因が考えられるのでしょうか。

生理について

生理とは、生理的出血を意味する言葉で、医学的には月経と呼ばれます。女性の体内では、周期的に排卵が起こります。それにともない、卵子と精子が結びついた受精卵を迎えられるよう、子宮内膜が厚くなっていきます。受精卵が着床しなかった場合、子宮内膜の機能層がはがれ、血液とともに排出されます。これが生理です。

生理が終わらないのは、過長月経

生理の期間は、通常3~7日ほどですが、8日以上続く生理のことを過長月経といいます。過長月経には2つの種類があり、子宮に疾患がみられる場合を器質性過長月経、異常がみられない場合を機能性過長月経と呼びます。

過長月経の原因について

生理がなかなか終わらない過長月経がみられるなら、以下のような原因が考えられます。

ホルモンバランスの乱れ

生理の周期は、2つの女性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)の分泌の変化により生じています。そのため、ストレスや体調不良などが原因で、女性ホルモンのバランスが乱れると、生理不順を起こしやすくなります。

無排卵月経の可能性

無排卵月経とは、月経が来ているのに排卵していない状態です。普通の月経よりも出血量が少なくなり、出血が長引くことが多くなります。

過長月経の原因となり得る病気について

過長月経の原因には、病気が潜んでいる可能性もあります。

子宮筋腫

子宮筋層から発生する良性腫瘍です。非常に小さなものも含めると、多くの女性にあると考えられています。子宮筋腫の場合、出血量が多くなることがあります。

子宮腺筋症

子宮の筋肉に子宮内膜が入り込み増殖する病態です。激しい生理痛、下腹部痛、腰痛を引き起こします。

子宮がん

不正出血、性交時の出血、腹痛、生理不順などがみられる場合、子宮や卵巣などのがんの可能性もあります。

生理不順の対策について

生理不順は、ホルモンバランスの乱れが原因となっている場合が多いようです。ホルモンバランスを整えるためには、食事、睡眠、運動などの生活習慣を見直す必要があります。

栄養バランスのよい食事

ファストフードばかりだったり肉中心の食事だったりと、偏った食生活を続けていると、ホルモンバランスを崩しやすくなります。野菜をとり入れるなど、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。

質のよい睡眠

ホルモンは睡眠中に分泌されます。睡眠の質が高ければ、ホルモンの分泌量も増加します。アロマなども活用しつつ、質のよい睡眠をとるようにしましょう。

適度な運動

適度な運動は自律神経の働きをよくし、ホルモンバランスを整えます。お風呂上りや寝る前などに、簡単なストレッチを行うことから始めてみましょう。

タバコ・アルコールの制限

自律神経を乱しかねないタバコやアルコールの摂取制限も、ホルモンバランスを整えることにつながります。

もし生活習慣を見直しても、生理が長引くようなら、なんらかの病気が潜んでいるのかもしれません。一度医療機関を受診し、きちんと検査を受けることをおすすめします。

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