更年期に痩せることは問題ない?

更新日:2017/01/27 公開日:2017/01/27

更年期による肥満

更年期に女性ホルモンのバランスが崩れて肥満になりやすいことはよく知られていますが、逆に痩せていくケースもあります。どうして更年期に痩せるのか、原因や対処法をドクター監修の記事で解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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一般的に、肥満になりやすいといわれる更年期ですが、この時期に痩せてしまう人もいます。本記事では、更年期に痩せる原因や対処法を詳しく解説します。

更年期に痩せることはあるのか?

更年期の肥満は、閉経によりホルモンバランスとエネルギーの摂取・消費バランスが崩れて起こります。

更年期は女性ホルモンのバランスが崩れる

更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因で起こります。閉経にともない、卵巣の機能が低下し、ホルモンバランスは乱れます。卵巣から出るエストロゲンは、本来、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを減らし、余分なコレステロールを処理するHDLコレステロールを増やし、動脈硬化を予防します。閉経によって悪玉のLDLの数が上昇すると、心筋梗塞などの心臓病へのリスクが高まるので、注意が必要です。

痩せてしまう原因

更年期は、女性ホルモンの乱れから太る人が多いといわれていますが、それとは対照的に痩せる人もいます。これは、食欲不振によるものと考えられます。食欲不振で痩せるのは、更年期における消化器症状が原因である可能性があります。決して健康的な痩せ方とはいえません。食欲がなくなって、体重の減少がみられるときは、婦人科の受診をおすすめします。

更年期に健康的に痩せるためには

女性は更年期に入るまでに、太りやすく痩せにくい身体が作り上げられています。無理なく健康的に、更年期肥満に対処するポイントは以下の通りです。

規則正しい食生活のリズム

健康的に痩せるためには、食事制限は禁物です。同じ食べ物だけを食べる、糖質をとらない、朝食をとらずに出かけるなどの習慣が、結局は食べすぎにつながる場合もよくあります。また、栄養不足の状態が続けば、更年期から老年期へ向けての身体の変化にも備えられません。栄養に偏りなく、主食・主菜・副菜そろえた食事を三食しっかりとり、よく噛んで、腹八分目に抑えるよう心がけましょう。

血糖値を低下させるインスリンをうまく作用させるため、食べる順番も気をつけましょう。脂肪や炭水化物の吸収を抑える、食物繊維が豊富な副菜から食べはじめます。続いて、タンパク質を多く含む主菜、最後に白米などの主食、という順に食べることで、糖質の摂取過多を防ぎます。果物も食べすぎないよう注意し、間食やアルコールを控えましょう。

運動は続けることが大切

ウォーキングなどの有酸素運動を、1日30分以上、週3回以上行うようにし、脂肪を燃焼させます。目安は、最大心拍数から60~75%ほどの運動強度です。

目標心拍数(男性)=(220−自分の年齢)×運動強度(60~75%)

目標心拍数(女性)=(226−自分の年齢)×運動強度(60~75%)

睡眠でしっかり疲労回復

更年期の前後で、睡眠障害を訴える人が多いといわれます。22時~2時が睡眠時間の内に含まれているかをチェックしてみてください。また、6.5時間以上は睡眠時間にあて、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互にくり返される良質な睡眠時間を確保しましょう。