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女性の更年期に起こる症状とは

更新日:2018/01/31 公開日:2017/01/27

更年期による肥満

更年期は、女性なら誰しもが経験します。加齢により身体にさまざまな変化・障害が現れる可能性があり、まとめて更年期障害と呼ばれます。更年期障害にはどのような原因や症状があるのか、ドクター監修の記事で解説します。

 

 

更年期になると、身体にはどのような症状が現れるのかについて見ていきましょう。

更年期とは

更年期とは、「生殖期から生殖不能期への移行期」と定義されています[1]。卵巣の活動が止まって、月経が停止する閉経の前後にかけての時期となります。日本においてはおよそ45歳~55歳が更年期に当たると考えられています。更年期では、閉経によってホルモンバランスが崩れ、肥満の他にもさまざまな症状が起こります。

更年期障害が起こるメカニズムについて

更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因で起こります。エストロゲンの減少に反応して、ホルモンの分泌や自律神経のバランスをコントロールしている脳の視床下部などの働きが変化します。結果として、全身のホルモンや自律神経のバランスが変化し、さまざまな症状が現れます[1]。

更年期に現れる症状について

更年期障害の症状はさまざまなものがあります。卵巣機能の低下と、精神的な負担やストレスがあいまって起こるものと考えられています。閉経に向けて、月経の頻度は少なくなり、ホルモン分泌や自律神経のバランスが変化することから、ほてりやのぼせなどの症状が現れます[1]。

更年期と太ることの関係

更年期に伴って体重が増加することが知られています[2]。ただし、エストロゲンの低下が単純に肥満につながるわけでありません。さまざまなホルモンの変化が関係して、閉経を境として、糖質や脂質などの代謝が変わるのです[3]。

生活の変化が加わり強いストレスを感じることも

更年期は、身体、心理および社会的特徴から、「喪失と否定の時期」とも呼ばれます。子供の成長や独立、近親者の死、夫や自分の退職に加え、閉経という喪失感を抱く女性は少なくないと報告されています。実際に、この時期に起こる中年の危機や分離体験などの状況が心身に大きく影響を与え、精神の病気を発症するリスクがあるとされています。一般的に、几帳面でまじめ、犠牲的精神を持つ温和な性格の女性が、更年期障害を発症しやすいようです。

更年期障害の症状を緩和するためには

更年期に続く老年期に備えるために、適度な運動や食生活、楽しめる趣味などで、生活のリズムを作っていくことが大切です。

対話療法

更年期障害の治療にあたって、基本となるのは対話療法です。悩みごとや家庭内の問題など話を聞いてもらうことで、症状が緩和されます。

ホルモン補充療法

閉経に伴うのぼせやほてり、骨密度の低下といったエストロゲン欠乏が直接的原因と考えられる症状には、ホルモン補充療法(HRT)が有効です[1][4]。

抗不安薬、抗うつ薬

ホルモン補充療法よりも、不安や抑うつが強い精神神経症状に有効です[1]。

漢方薬

体の冷えのほか、体のだるさ、心臓の鼓動が速くなるといった症状には、漢方も用いられます。

参考文献

  1. [1]池ノ上克ほか編. NEWエッセンシャル産科学・婦人科学 第3版. 医歯薬出版. 2015; 266-270
  2. [2]MedlinePlus. "Obesity" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/007297.htm (参照2017-10-10)
  3. [3]Freeman EW, et al. Obesity and reproductive hormone levels in the transition to menopause., Menopause 2010; 17(4): 718-726
  4. [4]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 2438

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