更年期に太る原因とは?

更新日:2017/01/18 公開日:2017/01/18

更年期による肥満

西欧型食生活の広がりとともに、世界中で肥満が増加しています。最近では、女性の肥満が増加傾向にあるといわれています。なぜ太るのか、太るメカニズムと、食べすぎていないのに太る原因について、ドクター監修の記事で解説します。

太る原因や、食べすぎていないのに太る原因について詳しく解説します。

太るメカニズム

肥満とは、体内に過剰な脂肪が蓄積された状態のことです。体脂肪は、食事でのエネルギー摂取量がエネルギー消費量より多い場合に蓄積されます。エネルギー消費量が同じでも、エネルギー摂取量が増えたとき、あるいはエネルギー摂取量が同じでもエネルギー消費量が減ったときに、肥満が起こり始めます。

太る原因について

太る原因として、食べすぎ、運動不足、飲みすぎ、早食い、糖分過多、間食、ストレス、生理、病気、薬の副作用などがあります。

肥満が増加した大きな原因として、脂肪や糖分が多く、高カロリーな西欧型の食生活が世界中に広まったことなどがあげられます。油脂分と糖分が一緒に体内に入ると、糖分の影響でインスリンが分泌され、吸収された油脂分はエネルギーとして使われるのではなく、体脂肪として蓄積されます。ファストフード店の増加、24時間営業のコンビニエンスストア、自動販売機の普及などで、いつでも簡単に飲食ができる環境が作られたことによる影響も大きいと考えられます。

エネルギー摂取量が増大しているのにもかかわらず、エネルギー消費量は減少しています。途上国にも車文化が広がり、家事や仕事の機械化にともない、慢性的な運動不足になる人が増えました。外出時の自動車への依存度が高いアメリカ、イギリスでは、国民は歩くことが少なく、ヨーロッパ大陸の国々に比べて肥満率が高くなっています。

食べすぎていないのに太る原因とは

人間が太る原因として、エネルギー摂取量の増加、いわゆる食べすぎがよく知られています。しかし、他にもさまざまな原因があります。

更年期によるもの

更年期は、女性のライフサイクルの大きな転機で、女性ホルモンが低下、基礎代謝も低下して太りやすくなります。体内の水分が排出されにくく、血流や新陳代謝が低下するという、生理前に似た状態になります。更年期において、女性の多くは閉経します。これにより、卵巣から本来分泌されるはずのエストロゲンという女性ホルモンが失われ、エストロゲンが持っている機能が正常に行われなくなります。エストロゲンは、摂取コレステロールを管理する機能を持っているので、この機能が不全になってしまうと肥満につながります。

病気によるもの

甲状腺や卵巣、肝臓、腎臓などに異常が起こると、急に太ります。いずれも治療が必要です。

・摂食障害

過食性障害という、体重を落とすための嘔吐や絶食、下剤の服用をともなわない摂食障害があります。人間関係など、心理的な要素から発症してしまう可能性があり、通常とは違った食べ方をします。

・クッシング症候群

副腎腫瘍などで、コルチゾール分泌過剰状態になって起こります。胴が太く、手足が細く、顔が満月のように丸くなることがあります。

・甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの低下によって、新陳代謝を促進させる働きが妨げられ、体重が増加します。

・卵巣腫瘍

腫瘍ができて腫れると、卵巣が30cmを超えるほど大きく膨らみます。

・肝硬変

腹水が溜まり、腹部が張って体重が急増します。

・糖尿病

非インスリン依存性糖尿病の60~80%ほどが太るとされています。

・ネフローゼ症候群

腎臓にあるフィルター部の病気で、低タンパク血症に加え、むくみと高脂血症が現れます。

男性と女性、それぞれの太る原因とは

男性の場合、BMI25以上の肥満者は、30歳代から60歳代にかけて、ほぼ30%と横ばいです。それに対して、女性は40歳頃から急に肥満者の割合が増え、70代では男性よりも高くなります。閉経後は特に肥満になっていることがわかります。男性は食生活や運動不足など、生活因子による肥満が多いといえます。

基本のダイエット方法とは

単品だけの偏食ダイエットや、サプリメント、断食、食事制限など、ダイエットの方法はさまざまです。バランスに配慮した食事管理と、家族や仲間との運動を組み合わせて、楽しいダイエットを行うことをおすすめします。毎日の記録も大切です。

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