急に太ったときに考えられる病気や障害とは

更新日:2017/01/18 公開日:2017/01/18

更年期による肥満

食べすぎた覚えがないのに、急に太ったと感じることがあります。生理前などの理由も考えられますが、原因はそれだけではありません。急に太る原因として考えられる病気や障害について、ドクター監修の記事で解説します。

身に覚えがなくても急に太った、という方も少なくないでしょう。その原因は何か、どのような病気の可能性があるのかについて、詳しく解説します。

急に太ってしまう原因

摂取エネルギーが消費エネルギーより多くなると太ります。余分なエネルギーは肝臓に溜められ、溜めきれなくなると脂肪細胞に蓄積されて太り始めます。エネルギーのバランスが崩れる原因として、以下のことがあげられます。

ストレス

過度のストレスでセロトニンの分泌が抑制されると、太る原因になります。セロトニンには、脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけ、食欲を抑える役割があります。ストレスの影響で脳内ドーパミンが増え、摂食中枢を刺激し、異常な食欲が起きることによって食べすぎてしまいます。

生理

生理前の1週間と生理中は、卵巣から分泌される、女性ホルモンであるプロゲステロンの影響で、体内の水分がうまく排出されず、むくみが起こりやすくなります。血流や新陳代謝が悪くなり、脂肪や糖の働きも低下する他、過食傾向にもなります。

更年期

更年期障害では、卵巣機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。これが太る原因になります。体内の水分が排出されにくくなり、血流や新陳代謝が低下するという、生理前に似た状態になります。

食事制限

ダイエットで過度に食事を制限すると身体が飢餓状態となり、脂肪を溜め込み始めます。この状態では、食べていないにもかかわらず、脂肪は燃焼されません。飢餓状態になってしまった身体は、食事制限や有酸素運動を行っても体重が減少しない停滞期に入ります。

薬の副作用

ステロイド薬による副作用、脂質代謝異常が考えられます。個人差はありますが、直接作用による一次的なもの、食べたい欲求と肥満にともなう二次的なものがあります。

病気

甲状腺や卵巣、肝臓、腎臓などに異常が起こると、急に太ります。病気が原因の可能性があるので、注意が必要です。気になる場合は病院で検査を受けましょう。

太ってしまう原因となる病気とは

太る原因としては、以下のような病気が疑われ、いずれも治療が必要となります。

クッシング症候群

副腎腫瘍などによって、コルチゾール分泌過剰状態になりクッシング症候群が起こります。胴体や顔は太っても、手足が細いことが特徴です。顔が満月のように丸くなり、筋力の低下が起こります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの低下から、新陳代謝を促進する機能が妨げられます。その結果、心臓や消化器の運動の悪化と体重増加につながります。動脈硬化から心筋梗塞、脳硬塞が起こる可能性もあります。

卵巣の病気

食べすぎてはいないのに、急にパンツやスカートのウエストがきつくなった場合、卵巣腫瘍が疑われます。腫瘍ができて腫れると、通常は2~3cmくらいの卵巣が30cmを超えるほど膨らみます。

肝臓の病気

肝硬変では、腹水が溜まってお腹が張り、急に体重が増加します。

糖尿病

非インスリン依存性糖尿病では、患者の60~80%ほどが太るといわれます。肥満以外に、高血糖による多尿、多飲、多食、皮膚掻痒(ひふそうよう)も起こります。

ネフローゼ症候群

腎臓のフィルター部分の病気です。血液中のタンパク質が減少する低タンパク血症に加えて、むくみと高脂血症をともないます。突発性のものと、他になんらかの病気が原因となる二次性のものがあります。進行すると人工透析が必要になることがあります。

今すぐ読みたい