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痰(たん)にはどのような種類があるの?

更新日:2018/01/18 公開日:2017/03/25

痰の種類

痰の種類ごとの特徴を理解しておけば、病気の早期発見につなげることができます。痰の状態により5つの種類に分類されています。それぞれの特徴と原因として考えられる病気をドクター監修の記事で解説します。

痰(たん)の状態や色はさまざまです。痰の種類をしっかりと把握しておけば、病気の早期発見につながる可能性が高くなるといえます。

痰の特徴

痰が出る原因は広範囲にわたっていて、軽い風邪やインフルエンザから肺がんなどの重篤な病気まで、さまざまなものがあります[1][2]。原因となる病気次第で痰の性状や色が変わることがあります。異常を感じたら医療機関で受診するなど、早めの対応が必要です。

痰の種類

痰の性状によってさまざまな分類がありますが、代表的な5つを紹介します[3]。それぞれの特徴と、原因となっていると考えられる病気の例をあげます。

泡沫性痰

ピンク色をした泡のような痰です。肺循環にうっ血が起きて、肺毛細血管から漏れ出した血液と肺胞の空気が混ざり合って、ピンク色の泡状の痰が作られます。肺水腫によくみられる痰です。

漿液(しょうえき)性痰

透明もしくは白色のサラッとしている痰です。毛細血管にもともと開いている小さな穴が大きくなってしまい、通常では通過できない血液中の水分が外に漏れ出してしまっています。肺胞上皮癌や気管支喘息でみられます。

粘液性痰

半透明でネバネバとした痰です。杯細胞や気管支腺などからの分泌が過剰になっています。ウイルス感染症が多く、急性・慢性の気道の炎症、気管支喘息、非細菌性肺炎、アレルギー性気管支炎でみられます。

膿性痰

膿(うみ)が含まれた痰です。色によって原因と考えられる病気が異なります。白黄色から淡黄色をした痰の場合、細菌性感染症の可能性が高いです。急性咽頭炎、急性気管支炎、急性肺炎でよくみられます。緑色の痰は、緑膿菌などの色素による影響を受けています。古い膿も混ざっており、びまん性汎細気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症が考えられます。膿に血液が少し混ざると、さび色になります。肺炎球菌肺炎や肺腫瘍、肺化膿症の可能性があります。

血性痰

3~5mLほどの少量の血液が混ざっている痰です。血液の影響で茶色や赤茶色、暗赤色をしています。痰に赤い線が入ったような血液がみられる場合にはのどからの出血、痰全体に血が混ざっている場合には気管から先の部分で出血していると考えられます。

痰の症状が続いている、やたらと痰が出るようになった、痰の状態がおかしい、と感じた際は、念のために病院で診察を受けましょう。

参考文献

  1. [1]永武毅ほか. 1. かぜ症候群の治療: インフルエンザを中心に, 日本内科学会雑誌, 1998; 87(2): 285-291
  2. [2]佐藤雅美ほか. 肺癌検診喀痰細胞診判定基準に関する検討, 日本臨床細胞学会雑誌, 1997; 36(5): 490-497
  3. [3]玉置淳.喀痰への対応, medicina, 2015; 52.(9): 1452-1455

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