大人になっても感染する?成人のロタウイルス感染症について

更新日:2017/01/31

ロタウイルスの基礎知識

ロタウイルスは乳幼児だけでなく、成人も感染します。成人が感染した場合、症状は軽度であることが多いですが、感染症という特質上、日常生活には注意が必要です。成人のロタウイルス感染症について、ドクター監修の記事で解説します。

ロタウイルスは感染力の強いウイルスなので、子供から成人に感染することもあります。成人の場合はすでに感染を経験しているケースが多く、症状が出たとしても軽く終わる場合が多いです。しかし、重症化や、さらに他の人へ感染させてしまう可能性もあります。本記事では、成人のロタウイルス感染症について詳しくみていきます。

大人もロタウイルスに感染する

ロタウイルス感染症は、幼児ばかりでなく、大人にも起こります。大人のロタウイルス感染の多くは、ロタウイルスにかかった子供からの2次感染によるものです。子供がロタウイルスに感染すると、家族全員にまで感染が広がることもあります。子供の便や吐瀉物を片付ける際などで、ウイルスが体内に入ってしまうことが原因です。

子供のロタウイルス感染症の特徴

子供のロタウイルス感染症は、生後6か月ごろから2歳未満まででの発症が多く、5歳までに、ほとんどの子供がロタウイルス感染を経験しているといわれます。症状は、突然始まる嘔吐と、米のとぎ汁のような白い下痢、発熱などが特徴で、発症時に何度もくり返してしまいます。とくに、下痢や嘔吐を原因とする脱水症状には注意しなければいけません。嘔吐は1~2日ほど、下痢は7日間ほどで治まりますが、症状がひどい場合は、入院が必要になるケースもあります。

大人のロタウイルス感染症の症状

ロタウイルスは、初回感染で症状がもっとも強くなる性質があります。なので、大人の感染では、症状は軽度である場合が多いです。症状は子供と同様に、嘔吐と、水のような白い下痢を起こします。しかし、大人の感染時に重症化した場合は、大腸で炎症が起き、血便が出たという報告もあるので、注意が必要です。また、37.5℃程度の発熱をともなうケースが多いのも特徴です。

大人のロタウイルス感染症の場合の食事は?

ロタウイルスに感染した場合、最初は嘔吐の症状が現れます。食事は嘔吐が治まってからにしましょう。以前は、消化によいものがすすめられてきましたが、現在では、食事と下痢に関連性はないとされ、極端に高脂肪や糖分過多のものでなければ、とくに食事の制限はありません。栄養を補給して、早期での体力回復を目指すのが一般的です。ただし、脱水症状には気をつける必要があります。また、吐き気が治まった後は、経口補水液などを利用して、積極的に水分を補給していきましょう。

ロタウイルス感染症になったら会社に行くのは厳禁?

ロタウイルスは感染力の強いウイルスです。経口や飛沫により感染するため、第三種出席停止感染症に指定されています。また、流行性嘔吐下痢症とも呼ばれています。

発症時の便に含まれているウイルスが、人の手から共有の物品やドアノブなどを通じ、感染が広がることもあります。主な症状、とくに下痢の症状が治まるまで、出社は取りやめるようにしましょう。