潜伏期間もある!ロタウイルスの感染メカニズムと予防方法

更新日:2017/01/31 公開日:2017/01/31

ロタウイルスの基礎知識

ロタウイルスは、経口によって感染し、1~4日間の潜伏期間を経て、嘔吐や下痢などの症状が現れます。感染予防や対策を含め、ロタウイルスの感染メカニズムについて、ドクター監修の記事で解説します。

乳幼児のうち、大部分が経験するというロタウイルスは、ウイルスが口に入ることで感染します。また、感染後1~4日後に突然、嘔吐や下痢などを発症します。ロタウイルスの感染メカニズムや感染対策について、詳しくみていきましょう。

ロタウイルスの感染経路は経口感染

ロタウイルスは、ウイルスが口に入ることによって、人から人へと感染します。ウイルスは、主に排泄された糞便中から、口に入ることが多いとされています。

ロタウイルスは感染力の強いウイルスです。ウイルスが10~100個程度体内に入れば感染が成立するため、ウイルスが付着したものに触れ、その手からウイルスが口に入ることでも感染が起こります。子供がロタウイルスに感染した場合、その吐瀉物やオムツ、遊んでいるおもちゃを介して、大人に感染するケースも多いです。

ロタウイルスには1~4日の潜伏期間がある

ロタウイルスは、体内に入ると小腸の上皮細胞に感染します。ウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、およそ1~4日間です。発症は突然で、数日にわたり嘔吐や下痢をくり返すため、脱水症状への対策が重要となります。

ロタウイルスの予防接種について

ロタウイルスはウイルス性胃腸炎の中でも嘔吐や下痢がはげしく、強い脱水症状や、まれに脳炎、心筋症などの合併症を起こすことがあります。予防接種は、ロタウイルスへの感染を完全に予防できませんが、重症化を防ぐことが可能です。予防接種は口から投与する生ワクチンで、ロタウイルスそのものを弱毒化させています。これにより、自然に近い状態で免疫を獲得することができます。ワクチンは、生後6週から投与が可能で、乳児でも飲みやすい容量と味で作られています。2回の接種が必要な、単価ロタウイルスワクチンと、3回の接種が必要な5価ロタウイルスワクチンがあります。

ロタウイルスに感染しないための予防や対策

乳幼児のロタウイルス感染を予防するにはワクチン接種が有効です。ワクチンは任意接種となりますが、感染してしまった場合でも重症化を防ぐことができます。

また、ロタウイルスは感染力が強いため、しばしば家族内での感染も起こります。ロタウイルスは、便や吐瀉物に多く存在しています。子供がロタウイルスに感染してしまった場合は、オムツや身の回りのものへの取り扱いに注意し、便や吐瀉物の付着した場所を次亜塩素酸ナトリウムで消毒するとよいでしょう。手に残ったウイルスが、家の中のものに付着した場合には、感染の原因になってしまうので、流水による手洗いを励行してください。