高すぎる中性脂肪を下げる方法とは

更新日:2017/04/01 公開日:2017/04/01

中性脂肪の治療方法

中性脂肪値に異常がみられると、どのような問題が生じるのでしょうか。中性脂肪が高くなる原因と、中性脂肪が増えすぎてなりやすくなる病気、中性脂肪値を下げる方法などについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

                                     

中性脂肪の適正値を保つことは、病気予防につながるといわれています。高くなりすぎてしまった中性脂肪値をどのように下げたらよいのか、詳しく解説します。

中性脂肪の基準値

中性脂肪の値は健康診断の血液検査の結果で、中性脂肪やTGと記されています。中性脂肪の基準値は、臨床的な判断値として空腹時30~149mg/dLとされています。中性脂肪値が150mg/dL以上ある場合には、身体の中でさまざまな問題が起こっている可能性があります。

基準値より高いと疑われる病気

基準値を上回り150mg/dL以上の場合、以下のような病気が疑われます。

脂質異常症

血中に、中性脂肪と悪玉のLDLコレステロールが多い状態、または善玉のHDLコレステロールが少ない状態で、放置したままでは動脈硬化が進行します。

糖尿病

高血糖で中性脂肪は合成されますが、逆に、中性脂肪を分解する酵素機能は低下します。すると、血液中の中性脂肪はさらに増加していき、状態がさらに悪化していきます。

心臓の病気

脂質異常症を放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症を起こす可能性があります。

循環器の病気

脂質異常症は放っておくと動脈硬化を進行させていき、脳硬塞、脳卒中などのリスクを高めます。

脂肪肝

脂肪肝はアルコールを多量に摂取しなくとも起こる症状で、肝臓内に中性脂肪が溜まっている状態をさします。放置すれば肝硬変、肝細胞がんに進行する可能性もあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンは脂質代謝作用を持ちます。これにより、全身の代謝機能は上がりますが、甲状腺の機能が低下した場合は代謝も低下し、中性脂肪値が高まります。

膵炎(すいえん)

中性脂肪の値が1,050mg/dL以上の場合、脾臓(ひぞう)が炎症を起こす膵炎である危険性があります。

中性脂肪を増やす原因について

中性脂肪は、摂取した食物から脂質として吸収されています。脂質が吸収された後は血中を流れ、身体の活動エネルギーに使われます。エネルギーとして余った場合は、中性脂肪として脂肪組織で蓄えられます。また、中性脂肪は糖やタンパク質を使用し、肝臓で合成もされます。

食べすぎ、アルコールのとりすぎ、運動不足、未治療の糖尿病、遺伝的な病気なども、中性脂肪を増やす原因です。また、喫煙習慣は中性脂肪を増やすだけではなく、善玉であるHDLコレステロールを減少させてしまいます。

中性脂肪値を下げるために

中性脂肪が増えると間接的に動脈硬化も促進されてしまい、重大な病気にもなりかねません。食生活の改善と適度な運動を組み合わせ、対処していきましょう。あくまでも、バランスのよい食事をとることが基本です。栄養サプリメントなどは、補助的手段としておすすめします。

食生活の改善

栄養素の配分を適正に行い、炭水化物からの摂取エネルギーを総エネルギーの50%ほどに抑えることが大切です。なるべく決まった時間帯に規則正しく、腹八分目での食事を心がけ、よく噛んで食べましょう。

禁酒・節酒

糖質の多いアルコールのほとんどが肝臓で分解され、中性脂肪の合成を促していきます。飲みすぎた場合は中性脂肪が肝臓に溜まって、脂肪肝の原因にもなってしまいます。中性脂肪値が高ければ、アルコールを控えましょう。

適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動を、可能であれば週3回以上、かつ、1日30分以上とり入れましょう。また、毎日8,000歩ほど歩く習慣をつけ、食事の改善とも組み合わせるとより効果が期待できます。

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