歯周病の原因と感染メカニズム

更新日:2017/11/07 公開日:2017/04/14

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因と症状

歯周病は歯肉のポケットに歯周病菌が定着することを発端として、歯周病菌が産生する毒素に対して分泌される炎症性サイトカインにより、さまざまな症状が発生します。ここでは歯周病の発生と感染メカニズムを、ドクター監修の記事で解説します。

歯周病は歯周病菌によって起こる感染症で、歯と歯茎の間に歯周病菌が定着・増殖して毒素を出すことにより発症します。どのようにして歯周病の症状が現れるのか、原因やメカニズムを詳しく見ていきましょう。

歯周病とは

歯周病は歯周病菌の感染症です。口の中にはたくさんの細菌が存在し、その中の歯周病菌は毒素を産生しますが、これが炎症のもととなります。毒素に対して身体はサイトカインという物質を分泌しますが、この物質によって歯を支える歯槽骨の吸収が起こります。また、歯周病菌やサイトカインが血管を通じて全身に回ることで、さまざまな病気を引き起こします。

歯周病の原因はプラークの中の歯周病菌

歯周病の原因は歯周病菌です。歯周病菌は細菌のかたまりであるプラークを棲家としますが、歯周ポケットにプラークが入り込むと、歯周病菌はその中で増殖を続けます。

歯周病が起こるメカニズム

プラークは細菌のかたまりであり、1mgのプラークの中には、10億以上の細菌がいるといわれています。その中には歯周病菌も含まれます。歯周ポケットにプラークが入り込むと、嫌気性細菌である歯周病菌は活発に増殖を始めます。歯周病菌が増殖すると、多くの毒素が産生されますが、それに対抗して身体は炎症を起こし、サイトカインを分泌します。サイトカインは骨を壊す破骨細胞を活性化するため、歯を支えている歯槽骨の吸収が進んでしまいます。その結果、歯槽骨は歯を支えることができなくなるため、歯がグラつきます。そうなるとグラつきによっても急速に歯周組織の破壊が進み、最終的には歯が抜けてしまいます。

歯周病菌の感染経路

歯周病は歯周病菌の感染症です。人間は、生まれた時点では口の中に歯周病菌は存在していませんが、歯周病菌をもった両親や家族からキスや口移し、食器の共用などを通じて歯周病菌が侵入してしまいます。歯周病菌にはいくつかの種類がありますが、子供の方が感染が起こりやすいという特徴があります。

しかし、大人同士の場合でも、キスや食器の共用などによって歯周病菌への感染が起こります。そのため、夫婦や恋人同士でどちらかが歯周病の場合には、感染のリスクが高くなります。夫婦のどちらかに歯周病の症状がある場合には、一度検診を受け、感染に注意しなければなりません。治療を行う場合には、再感染を防ぐために二人一緒に行うことが勧められます。

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