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つらい症状のアトピー、克服するには

更新日:2017.09.18
公開日:2016.12.27
ドクター画像
この記事の監修者
有川スキンクリニック 院長 有川順子

アトピー性皮膚炎によるかゆみや皮膚の赤みといったつらい症状を緩和して克服するために、ドクター監修のもと、アトピー性皮膚炎が発症する原因やスキンケア、生活改善について詳しく解説します。

アトピー性皮膚炎の症状を少しでも緩和させるための、スキンケアや対処法について見てみましょう。

アトピー性皮膚炎はなぜ発症するのか

アトピー性皮膚炎は、乾燥してバリア機能が正常に働いていない状態の肌に、ダニやほこり、汗などの刺激が加わって皮膚に炎症やかゆみを引き起こす症状です。アトピー性皮膚炎の悪化の原因はさまざまですが、アレルギーを引き起こすアレルゲンに反応しやすい体質、乾燥した肌、食物、ダニ、カビ、ほこり、動物の毛、紫外線、汗などの他、精神的ストレス、体調不良、睡眠不足などがあげられます。

正しいスキンケア

アトピー性皮膚炎を緩和するスキンケアについて見てみましょう。

清潔にしてしっかり保湿する

スキンケアの基本は、清潔にしてから保湿することです。たとえば、赤ちゃんの口の周りは食事やよだれで汚れやすいのでこまめに濡れティッシュなどで拭いて清潔にし、乳液などで保湿することが大切です。また、汗によってアトピー性皮膚炎が悪化するといわれていますので、汗をかいたらこまめにシャワーで汗を流し、肌の水分がかさかさに乾いてしまわないうちに乳液やクリームなどでしっかりと保湿することを習慣化しましょう。肌が乾いてしまうのがアトピー性皮膚炎にはもっともよくないことのため、肌の水分や油分を補うスキンケアを心がけましょう。

皮脂を洗い落としすぎないようにする

シャワーや入浴時、石けんでごしごし擦って洗うと、必要な皮脂まで流してしまい、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまうことがあります。肌にやさしい石けんをよく泡立てて身体を泡で包むようにやさしく洗い、石けんの成分は洗い残しのないように落としましょう。

日焼け止めの使用

紫外線によるダメージがアトピー性皮膚炎の悪化につながる可能性があるため、外出の際にはUVケア効果のあるクリームなどを塗るようにしましょう。ただし、大人用のUVケアクリームは、それ自体で症状を悪化させることがありますので、赤ちゃん用に使用できる肌にやさしいものが安心です。

生活改善

生活改善でアトピー性皮膚炎の緩和にも期待できます。

規則正しい生活

睡眠不足になるとアトピー性皮膚炎が悪化するといわれています。睡眠不足は体調不良につながりますので、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。

食事に気をつける

アレルギー反応を起こす食物を避けるのはもちろんですが、ジャンクフードや甘いものの摂りすぎには注意しましょう。

生活環境を整える

ダニやほこりに対するアレルギーがある場合は、生活の場である家をこまめに掃除し、清潔を心がけましょう。特に家族がいっしょに過ごすリビングルームや子供部屋の掃除は念入りに行いましょう。ダニは、カーペットやふとんに潜んでいることが多いため、掃除機を使ってしっかりと吸い取りましょう。また、ふとんはほこりの出にくいものを選ぶのもよいでしょう。

ペットを飼わない

ペットの毛が皮膚への刺激となることもありますので、動物に対するアレルギー体質がある人はできるだけ控えたほうがよいでしょう。動物アレルギーがあるかは、採血などで調べることができます。

ストレスを解消する

子供は、緊張したり、不機嫌になったりするとアトピー性皮膚炎が悪化することがあるといわれています。心の状態が身体に出やすいというのもアトピー性皮膚炎の特徴のため、まわりの大人は、子供がストレスを感じていないか、気をつけて見てあげるようにしましょう。特に思春期以降は、進学などで環境が変化することによって症状が悪化したり、受験勉強の緊張や寝不足がストレスになったりすることも多いので気をつけましょう。

無理に頑張りすぎるのは逆効果

アトピー性皮膚炎の症状が少しでもよくなるようにと、生活改善や食事療法、通院などを頑張りすぎると、かえって子供にとってストレスになることがあります。あせらず気長に取り組むようにしましょう。

通院による治療

アトピー性皮膚炎で病院を受診すると処方されるのは、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や、かゆみを抑える内服薬です。ひどいかゆみや皮膚のただれがある場合は、まずは症状を落ち着かせないと日常生活に支障をきたすことから、病院や専門機関を受診しましょう。アレルギーを起こしている因子を検査し、医師に従って適切な治療を受けましょう。

漢方薬

漢方薬は即効性があるというわけではありませんが、自律神経のバランスを整えるといった長期的な体質改善につながる可能性もあります。漢方薬を扱う薬剤師または専門の機関で相談することもひとつの方法です。

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