IT化が生んだ精神症状、テクノストレスとは?

更新日:2017/01/30 公開日:2017/01/30

テクノストレスの基礎知識

IT化の波は、大きな利便性や快適性といった数々の恩恵とともにテクノストレスという精神的な弊害ももたらしてしいます。テクノストレスとはどのような症状なのかを、ドクター監修の記事で解説します。

テクノストレスとは、コンピュータ作業をする人に共通して見られる、特有の精神的な症状を指します。パソコンをうまく扱うことができずにストレスを溜めてしまうテクノ不安症と、パソコンに没頭しすぎて起こるテクノ依存症に大別され、この2種類では説明しきれない新しいタイプも報告されています。

コンピュータに嫌悪感を持ち、うつなどの症状が現れるテクノ不安

テクノ不安とは、コンピュータ操作の技能不足から生じる不安感などから、コンピュータに対して嫌悪感を抱いてしまい、症状が進むとうつ病や神経症などを引き起こす病態のことです。苦痛を感じながらパソコンに向かわなければならないストレスから、頭痛やめまい、動悸などを訴える人も多く、以前よりも短気になった、悪夢を見るようになった、強い絶望感に悩まされる、といった悩みを抱える人がいます。テクノ不安は精神的な苦痛をともなうため、自ら気づいてカウンセリングを受けるケースも少なくありません。コンピュータに向き合う機会が多く、なんらかの自覚症状があれば、念のために医師の診察を受けた方がよいでしょう。

コミュニケーションが苦手な人間性を作るテクノ依存

テクノ依存とは、コンピュータに中毒的に没頭することで人間的な感性が乏しくなり、機械的な思考をするコミュニケーションが苦手な人間性を作り上げてしまう病態のことです。テクノ不安と違って何かおかしいと自覚することがなく、苦痛もともなわないため、本人が見逃してしまうことも少なくありません。パソコン関係の仕事をしていなければ大丈夫かというと、そうではありません。テクノストレスは、コンピュータを扱う職場だけでなく、一般家庭でパソコンを使う人にも現れます。いつもパソコンの画面ばかり見ていたり、人に対する反応が鈍くなったりなどの症状がある場合は、注意が必要です。

テクノストレスの解消法

テクノ依存やテクノ不安の典型的な症状以外にも、新しいタイプの症状が報告されています。たとえば、テクノ依存の自覚がないままに、人間関係の問題で不安やうつ状態になってしまうケースや、コンピュータ作業を止めようと思っても止められないといったケースなど、症状はさまざまです。

テクノストレスを解消するには、できるだけパソコンやスマートフォンから離れる時間を作ったり、パソコンを使う場所を決める、パソコン作業の合間に軽い運動をするなど、ストレスを解消させるための工夫が必要です。パソコン以外の趣味に時間を費やしたり、落語などを観て大笑いをしたりするのも、ストレス解消になります。パソコンやスマートフォンに向かう生活があたり前になった現代ですが、コンピュータを取り巻く神経症状に関しては、今後もさらに注意深く見守る必要があるでしょう。

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