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二日酔いの対策や予防に効く食べ物・飲み物

更新日:2018/03/08 公開日:2016/11/30

二日酔いと食べ物・飲み物

二日酔いの朝。食欲はなくても何か食べなければと思いますよね。朝食のレシピはどんなものがよいでしょうか?また、通勤途中にコンビニに立ち寄ったとしたら、何を買えばいいのでしょうか?管理栄養士の監修のもと、これらの疑問に答えます。

◎短くポイントをまとめると
二日酔いの原因はアセトアルデヒドだけではなく、さまざまな要因が絡んでいる
食べ物や飲み物で脱水状態や低血糖、電解質の異常を正常に戻すことで、二日酔いの軽減が期待できる
コンビニで買える飲食品や、二日酔いの朝に食べたいレシピを紹介

二日酔いでけだるく不快な朝。一刻も早く二日酔いを治すために、食欲はなくても何か食べなければと思いますよね。その気持ちは痛いほど分かるのですが、残念ながら二日酔いに特効薬はありません。ここでは、「食べれば/飲めばすぐに効く」とはいえませんが、どうせ食べるなら少しでも二日酔いに良い影響をもたらす可能性がある食べ物や飲み物をご紹介します。

二日酔いの原因を知って対策に活かそう

二日酔いの原因としては、「アルコールを分解する過程でできるアセトアルデヒドに毒性があるから」という説が有名ですが、他にも下記のような要素が複雑に絡み合って起きていると考えられています[1]。

  • 軽度のアルコールの離脱症状
  • ホルモンの異常
  • 脱水状態
  • 低血糖
  • 酸性/アルカリ性(酸塩基平衡)のアンバランス
  • 電解質(ミネラル)の異常
  • 炎症反応の亢進
  • 睡眠や生体リズムの障害
  • 胃腸障害
  • お酒に含まれるメタノール
  • お酒に含まれる不純物 など

このなかで、二日酔いが起こった後に食べ物や飲み物により対策ができそうなのは、脱水状態と低血糖、電解質の異常あたりでしょうか。肝臓の機能を高めてアセトアルデヒドの分解をうながす、という方法も一般的によくいわれています。

コンビニで買うならどれを選ぶべき?

では、二日酔いを引き起こす脱水状態と低血糖、電解質の異常を解消するためには、どんな食べ物や飲み物を摂ればいいか、具体的にみていきましょう。二日酔いでも仕事や用事に行かねばなりません。通勤途中に立ち寄ったコンビニで何か買うとしたら、どれを選べばいいでしょうか。

経口補水液

経口補水液は、食塩とブドウ糖を一定の割合で溶かした水のことで、小腸での水分吸収がもっとも効率よく行われるように調整されています。熱中症対策や感染症による下痢対策として宣伝されている商品を目にしたことがあるのではないでしょうか。脱水状態を解消するにはうってつけです。

スポーツドリンク

コンビニによっては経口補水液の取り扱いがないかもしれませんが、スポーツドリンクはどこにでも売っています。ブドウ糖はもちろん、食塩をはじめとした各種の電解質が入っており、脱水状態および電解質の異常の解消が期待できます。ただし、ブドウ糖の割合は経口補水液より多いので、カロリーが気になる方や血糖値が高めの方はご注意ください。

カフェインを含む飲料

コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインには血管を収縮させる効果があるので、脳血管の拡張が原因で発生する頭痛の緩和が期待できます。ただし、カフェインには利尿をうながす作用がありますし、過剰に飲み過ぎるとカフェイン中毒になってしまうおそれもあります。水分補給というよりは頭痛対策として適度に摂取すべきものであると考えたほうがいいでしょう。

糖質(とくに果糖)を含む食品

二日酔いの原因の一つに低血糖があります。肝臓はアルコールを分解している最中は、糖を作り出さなくなるので、血糖値が下がりやすくなります。実際に、飲酒後はラーメンやカレーといった糖質の多い食事が欲しくなりますよね。低血糖はだるさや脱力感をもたらすと考えられます。糖質を摂ることで血糖値を上げることで、二日酔いの症状を緩和することが期待できます。

糖質は主食として食べられているもの(おにぎりやパン)やお菓子に多く含まれます。これらを選んでもいいのですが、できれば果糖を多く含んだ食品を選ぶといいでしょう。果糖にはアルコールの分解をいくらか助ける効果があるといわれています[2]。基本的に果物には果糖が多く含まれています。以下、果糖を多く含む食品のなかでも、特に二日酔いに良いとされるものをいくつか紹介します。

  • ハチミツ:果糖が多く含まれるとともに、二日酔いの症状に良いとされるビタミンB6も含む。全米頭痛財団はティースプーン2杯のハチミツを摂ることをすすめている[3]
  • トマト:果糖とアラニン、グルタミンなどの成分がアルコールの分解を促進する[3]
  • 柿:果糖とフラボン類とフェノール類がアルコールの分解を促進させる[3]
  • 梨:果糖とポリフェノールが血中アルコール濃度を低下する[4]
  • マンゴー:果糖とアスパラギン酸などがアルコールの分解を促進する[4]

二日酔いに効くと書いてある栄養ドリンクなど

コンビニには肝臓の機能を高めることでアルコールの分解を促進し、二日酔いの予防や症状の改善を謳う栄養ドリンクなどが売られています。これらを試してみてもいいでしょう。また、二日酔いのときはほとんど胃が動いていません。無理に食べると気持ち悪くなったり、吐いたりしてしまう可能性があります。胃腸薬を取り扱っているコンビニもあるので、きつい場合はこれを利用して胃もたれやむかつきを抑えるのもよい手段でしょう。

朝ごはんを作るならどんなレシピがいい?

朝ごはんを作る体力や作ってくれる人がいるなら、二日酔いに良いといわれる材料をつかったレシピで調理してみてはいかがでしょうか。いくつかご紹介します。

いわしのハチミツ生姜煮

青魚のいわしを、たっぷりの生姜としょうゆ、みりんで煮ます。甘みは砂糖のかわりにハチミツを使いましょう。青魚(いわし、さば、さんま)に含まれるγ-リノレン酸や生姜は二日酔いの症状を軽減してくれる食材といわれています[4][5]。

アスパラガスとトマトのサラダ~うずらの卵添え~

うずらの卵にはγ-リノレン酸が多く含まれています[5]。アスパラガスはアルコール分解酵素の働きを強める働きがあるといわれています[4]。トマトに含まれる果糖やアミノ酸もアルコールの分解を促進してくれます[3]。緑、赤、白と彩りも鮮やかで、見た目にも食欲がそそられます。生姜の入ったドレッシングをかければバッチリです。

しじみのみぞれ汁

一般的にしじみやあさりはアルコールの分解の役目を持つ肝機能を高めるといわれています。二日酔いの朝にはしじみのみそ汁を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。これに大根おろしを加えてみぞれ汁にしてみてはいかがでしょう。大根には消化を助けるジアスターゼなどの酵素が豊富に含まれており、アルコールで痛んだ胃腸を助けます。ただし、酵素は熱を加えると壊れてしまいます。大根おろしは鍋を火からおろしてから加えるようにしましょう。

まとめ

アルコールの飲み過ぎで二日酔いになった身体からは、水分や糖分が失われています。残念ながら、二日酔いの特効薬はありませんが、水分や糖分補給をすることによって症状をやわらげることが期待できます。とはいえ、一番良いのは酒にのまれず、二日酔いにならないことです。二日酔いの予防法については、『二日酔いの原因と予防法、なってしまったときの対処法』をご覧ください。

参考文献

  1. 1. 樋口進. “二日酔いのメカニズム” e-ヘルスネット. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-005.html(参照2018-01-26)
  2. 2. 松下幸生. “宴席での飲酒―飲む前にしっておいてほしいこと” アルコール健康医学協会NEWS&REPORTS,No.2(平成24年11月号). http://www.arukenkyo.or.jp/book/all/pdf_nr/nr_18_02.pdf(参照_2018-01-26)
  3. 3. National Headache Foundation. "Prevention and Treatment for Hangover Headaches"
  4. http://www.headaches.org/2009/06/26/prevention-and-treatment-for-hangover-headaches/(参照 2018-01-26)
  5. 1. Fang Wang,et al.Natural Products for the Prevention and Treatment of Hangover and Alcohol Use Disorder,Molecules, 2016; 21(1): 64
  6. 2. Pittler MH, et al. Interventions for preventing or treating alcohol hangover: systematic review of randomised controlled trials, BMJ. 2005; 331(7531): 1515-1518

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