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手・指のひどいひび割れやあかぎれの原因と改善方法|ハンドクリームやマッサージで予防を

更新日:2018.02.05
公開日:2016.11.30
ドクター画像
この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

手足のひび割れやあかぎれは、そのままにしておくと徐々に悪化して痛みも出てきます。これらの予防と対処をするためには、原因を知ることが大切です。ひび割れやあかぎれについて、ドクター監修の記事でお届けします。

冬場、気温が下がってくると気になる手足の乾燥。乾燥が進むと、ひび割れ、あかぎれといった炎症をともなう症状が出てきます。なぜ冬場になると手指やかかとに、このようなひび割れやあかぎれができてしまうのか、その理由を知って予防策と対策を身につけましょう。

ひび割れとあかぎれの違いとは

ひび割れとあかぎれは、どちらも気温が低下し空気が乾燥する秋~冬に起きやすく、皮膚の表面が乾くことで発症する症状です。手の指やかかとに起きることが多いのは、肌を保護する役割をはたしている皮脂の分泌が少ない部位だからです。皮脂の分泌が少ないと、肌を外気から守るバリア機能が十分に働かず、皮膚内部からの水分も蒸発しやすくなり、乾燥が進んでしまいます。ひび割れもあかぎれも、水仕事の多い主婦や美容師、調理師によく見受けられる症状です。

皮膚が乾いて細かく裂けるひび割れ

皮膚の表面が乾いて白く粉をふいたような状態となり、細かく裂ける症状で、かゆみをともなったり水仕事の時にしみたりすることがあります。そのままにしておくと、細かく割れた表面から皮膚の水分がさらに蒸発し、乾燥が進んでしまうので注意が必要です。

皮膚が深く割れ、出血することもあるあかぎれ

ひび割れがさらに進んで皮膚が深く割れ、裂け目が皮膚の真皮層まで達し炎症を起こしている状態です。出血することもあり、水仕事をしていないときにも痛みを感じたりするので、日常生活にも支障をきたすことがあります。

指先や手がひび割れ・あかぎれになる原因

気温の低下と乾燥

気温が下がると、普段肌の表面を守ってくれている皮脂や汗の分泌が減るため、肌の表面から水分が奪われやすく乾燥肌につながります。また、冬は外気が乾燥しているので、さらに肌表面からの水分の蒸発が進み、よりいっそう乾燥してしまうのです。

水仕事によるお湯や洗剤の使い過ぎ

水仕事でお湯や洗剤を頻繁に使用すると、肌を守っている表面の皮脂や角質層の細胞間脂質が必要以上に奪われてしまい、肌の水分が蒸発しやすい状態となります。それに加えて、洗剤成分の刺激が肌荒れにつながるので乾燥状態が悪化してしまうのです。

血行不良で肌再生が弱まる

気温が下がると血の流れがわるくなるといわれています。血行不良によって身体の末端まで必要な栄養分が届きにくくなり肌の再生機能が弱まるので、乾燥で傷ついた肌が修復されにくい、といったこともひび割れやあかぎれになる要因となります。

水虫や老化など

水虫や慢性的な皮膚疾患、老化などが原因の場合もあります。

ひび割れ・あかぎれの改善方法

絆創膏やゴム手袋などで悪化を防ぐ

水仕事などで水に触わることでさらに状態が悪くなる恐れがあるので、傷ついた患部は一時的に絆創膏などで保護し、ゴム手袋をして水仕事をするようにしましょう。水仕事が終わったら絆創膏ははずし、患部が蒸れないように気をつけます。そして、外出時は手袋をするなどし、冷たい外気に触れさせないように気をつけることも大切です。

保湿成分のクリームや軟膏で保護する

皮膚にうるおいを与える保湿成分のグリセリンや、ヘパリン類似物質、保護する成分のワセリン、血行促進効果に効果的なビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)などが含まれている軟こうやクリームを塗るとよいとされています。また、「アラントイン」や「パンテノール」も皮膚組織に修復の効果が期待できるといわれています。市販薬の薬を選ぶ際もしっかり自分に合ったものを選びましょう。

皮膚科で治療薬を処方してもらう

皮膚の炎症や痛みがひどい場合は我慢せず、皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、あかぎれの患部のみに使用するように弱いステロイドの塗り薬が処方されることが主ですが、血行促進のためビタミンEの内服薬や外用が処方されることもあります。

ひび割れ・あかぎれを予防する方法

あかぎれにならないように、そして悪化させないように日ごろからの生活習慣を見直すことも大切です。

水仕事後はハンドクリームで保湿を

水仕事のあとはしっかりと水分を拭き取ることで水分の蒸発を防ぎ、ハンドクリームでこまめに保湿することを習慣化するようにしましょう。普段から乾燥肌の方はゴム手袋をして水仕事をするようにすると、洗剤の刺激からも肌を守ることにもつながります。

手足の先までしっかり温める

寒い時期の外出の際は手袋を着用し、指先が冷えないようにします。入浴の際はシャワーのみで済ませず、手足の先までしっかり温めるようにしましょう。

マッサージや運動で効果的に血行をよくする

マッサージや適度な運動は、血行をよくする効果があるとされていますので、日常的に行うとよいでしょう。

寝るときは保湿クリームなどを塗って靴下で保湿を

就寝前に保湿や血行促進作用のある軟こうやクリームを塗った後、保温性があり蒸れにくい木綿の手袋や靴下を着けて寝るようにすると、寝ている間の肌の保護につながります。

ビタミンEを含む食べ物で血行促進

血行促進に効果のある食べ物を摂るようにしましょう。ビタミンEを含むうなぎ、卵黄、アーモンドなどのナッツ類や植物油などが血行によいとされています。また、大豆や魚などのタンパク質は熱エネルギー発生の素となるので積極的に摂るとよいでしょう。

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