大人の溶連菌感染。仕事復帰はいつ?

更新日:2017/03/23 公開日:2017/03/23

溶連菌感染症の基礎知識

仕事をしている大人が溶連菌に感染して症状があらわれたときは、仕事を休まなければいけません。それでは、どのタイミングで仕事に復帰したらよいのでしょう。仕事に復帰するタイミングなどをドクター監修の記事で解説します。

溶連菌に感染するのは、子供だけではなく大人も感染することがあるとされています。溶連菌に感染すると高熱やのどの痛みなどの症状があらわれるといわれています。溶連菌は、どのような経路で感染するのでしょう。また、溶連菌に感染して仕事を休むと、どのタイミングで仕事に復帰したらよいのでしょう。

溶連菌の感染経路

大人が溶連菌に感染する経路として多いのは、子供からの感染だと考えられています。保育園や幼稚園、小学校などで溶連菌に感染した子供が、自宅に帰り、両親に感染を広げてしまうケースが多いといわれています。溶連菌は、咳やくしゃみなどで溶連菌を飛ばしてしまい感染する飛沫感染やのどや鼻から出てくる溶連菌が、感染していない方ののどや鼻の粘膜に付着することで感染することがあるといわれています。また、溶連菌に感染している皮膚から溶連菌が出てくることがあり、出てきた溶連菌に触れた手を自分の鼻や口に近づけたときに感染してしまうこともあるとされています。周りに溶連菌に感染した方がいる場合は、手洗いやうがいを行うことやマスクを着用することが、感染を予防するために有効といわれています。

感染しやすい環境

溶連菌は、感染した部位や溶連菌の種類、感染を受けた方の免疫の有無、健康状態などであらわれる症状や強さは、さまざまだといわれています。ですから、栄養の偏った食事ばかりしていたり、睡眠不足が続いていたりすると感染しやすいと考えられています。また、ガンや糖尿病を患っている方や人工透析を受けている方など抵抗力が弱っているとされている方は、溶連菌に感染しやすいと考えられています。

潜伏期間

溶連菌の潜伏期間は、2日から5日と考えられています。溶連菌は、1年を通して感染すると考えられていますが、特に、7月から9月にかけては、皮膚に感染することが多いとされており、12月から3月にかけては咽頭への感染が多いといわれています。溶連菌の潜伏期間に、他人へ感染する力の有無はまだ明らかになっていないといわれています。

溶連菌に感染し、38度以上の高熱や発疹、のどの痛みなどの症状があらわれたときは、医療機関を受診し、自宅で安静にしておくことが大切だといわれています。高熱が続いている間は、入浴は控えて、汗で下着が湿っていれば、お湯で濡らしたタオルで身体を拭いた後、乾いたタオルで拭いて着替えてください。37.4度以下の熱が24時間以上継続するようになれば、汗を流す程度の入浴を行ってもよいとされています。

のどの痛みがあるので、からい食事や熱い食事、すっぱい食事などは控えて、のどごしがよく、消化がよい食事をするのがよいといわれています。しかしながら、食欲がない場合もありますので、食事ができなくても水分だけは十分に摂取することが大切だといわれています。また、部屋は、寒くなく暑くもない温度に調節する必要があるとされています。

仕事復帰までの目安

溶連菌に感染し、発熱や発疹、のどの痛みなどの症状があらわれたときは、無理をして仕事に行くのはやめましょう。溶連菌は、飛沫感染するといわれていますので、他人への感染を防ぐためにも職場ではなく、医療機関へ向かってください。そのときは、必ずマスクを着用してください。

溶連菌の治療は、抗生物質の服用が有効と考えられています。溶連菌は、抗生物質の服用後24時間経過すれば、他人への感染力は失われるとされています。そして、抗生物質を服用してから、1日から2日で発熱は治まるといわれており、発疹も治まりはじめるとされています。のどの痛みは、1週間以内に治まるといわれています。抗生物質を服用して、2日から3日経てば、溶連菌の他人への感染リスクはないといわれており、のどの痛みは継続していることが多いですが、熱は下がっているので、抗生物質の服用後、2日から3日が仕事復帰の目安となります。

ただし、もう大丈夫と自己判断で仕事に復帰するのではなく、必ず医療機関を受診し、ドクターから「感染リスクは低くなっているので、仕事に復帰しても大丈夫」と指示を受けてから仕事に復帰してください。しかしながら、抗生物質を服用して、2日から3日程度では、溶連菌が身体から完全に消え去らないと考えられています。ですから、休んでいる間にたまってしまった仕事に追われて抗生物質の服用を忘れたり、仕事に復帰したのだからもう完治したと抗生物質の服用を中止したりしないでください。溶連菌の感染によるリウマチ熱などの合併症を予防するためにも、抗生物質は、ドクターの指示に沿って服用を続けてください。

そして、溶連菌に感染してから、約2週間経過した時点と4週間経過した時点で、尿検査を受けてください。尿検査で、溶連菌の感染による合併症の急性糸球体腎炎にかかっていないかを調べることができます。尿検査のタイミングなどは、ドクターより指示がありますので、尿検査の日程などは忘れないように気をつけてください。

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