溶連菌の薬の種類とは

更新日:2017/03/23 公開日:2017/03/23

溶連菌感染症の治療と対策

抗生物質は、溶連菌の治療に有効と考えられています。どのような抗生物質が、溶連菌に効果があるのでしょう。また、抗生物質の服用時にどのような点に気をつければよいのでしょう。ドクター監修の記事で溶連菌の薬について解説します。

溶連菌の治療には、抗生物質が有効といわれています。しかしながら、抗生物質は、さまざまな種類があります。まずは、抗生物質とは、どのような薬であるのかを見ていきましょう。

抗生物質とは

特定の細菌感染症を治療するために効果があるといわれているのが、抗生物質です。抗生物質は、カビや細菌を活用した薬です。抗生物質は、細菌を死滅させるか、細菌の増殖を抑制することで、人の身体に備わっている防御機構が細菌を駆除する働きの補助をすると考えられています。しかしながら、抗生物質にはさまざまな種類があり、特定の細菌にしか効果がないといわれています。溶連菌に効果的と考えられているのは、どのような抗生物質でしょう。

溶連菌に効果が期待される抗生物質の種類

溶連菌に効果が期待されている抗生物質は、「クリンダマイシン(薬剤名)」やマクロライド系の「アジスロマイシン(薬剤名)」「クラリスロマイシン(薬剤名)」、ペニシリン系の「アモキシシリン(薬剤名)」などがあげられます。抗生物質は、食後に服用するタイプや空腹時に服用するタイプなど服用するタイミングには違いがありますので、ドクターから指示されたタイミングで服用をしてください。

また、他の病気で薬を服用している場合は、必ず医療機関を受診するときに、服用している薬をドクターに伝えてください。服用している薬と抗生物質が相互干渉して、どちらかの薬の効果が弱まってしまうことがあるからです。さらに、副作用が強くあらわれる場合もあるといわれていますので、服用している薬がある場合は、正確な薬剤名をドクターに伝えることを忘れないでください。

服用の際の注意点

溶連菌に感染したことであらわれるといわれている主な症状は、高熱や発疹、のどの痛みなどです。抗生物質を服用してから、2日から3日で、熱は下がるとされており、発疹は治まりはじめるといわれています。しかしながら、症状が緩和したとしても、溶連菌が身体から完全に消し去られた訳ではないとされています。溶連菌が、完全に身体から消え去るためには、おおむね10日から14日は、抗生物質の服用を続ける必要があると考えられています。ですから、絶対に症状が緩和したからと自己判断で、ドクターから指示された抗生物質の用法や用量を変更したり、服用を中止したりしないでください。

また、溶連菌などの細菌は、環境の変化に応じて少しずつ変わっていく性質があるといわれています。抗生物質を服用することは、溶連菌にとって大きな環境変化だと言えます。溶連菌が身体から消え去るまで、抗生物質の服用を続ければ溶連菌が変化する可能性は低いと言えますが、完全に死滅するまえに、抗生物質の服用を中止してしまうと、抗生物質の効果に対抗する性質を持つ溶連菌があらわれる可能性を否定できません。この点からも、抗生物質の服用を途中で中止しないことが重要と考えられています。

抗生物質による副作用

一般的に抗生物質を服用したことで起こると考えられている副作用は、下痢や胃がむかむかするなどです。そして、女性の場合は、膣の真菌感染症などがあるといわれています。さらに、骨髄や肝臓、腎臓などの機能を低下させてしまう重度な副作用があらわれることもあると考えられています。

溶連菌に有効とされている「クリンダマイシン」の副作用は、下痢や大腸炎などが起こることがあるといわれています。「クリンダマイシン(薬剤名)」を服用したことで起こる大腸炎は、「クリンダマイシン(薬剤名)」の効果が腸の常在菌を死滅させてしまい、クロストリジウムディフィシルと呼ばれる多くの抗生物質に耐性があるといわれている細菌が増殖してしまい毒素を生成することが原因と考えられています。

マクロライド系の「アジスロマイシン(薬剤名)」の副作用には、嘔吐や吐き気があるとされており、用量が多い場合は下痢になることがあるといわれています。「クラリスロマイシン(薬剤名)」は、黄疸が副作用としてあらわれる場合があるとされています。ペニシリン系の「アモキシシリン(薬剤名)」を服用すると、嘔吐や吐き気、下痢などの副作用があらわれる場合があるといわれています。

また、人によっては、特定の抗生物質を服用するとアレルギー反応があらわれる場合があるとされています。アレルギー反応が軽度であれば、呼吸するときに「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」と音がする喘鳴(ぜんめい)やかゆみをともなう発疹があらわれる場合があるといわれています。重度のアレルギー反応だと、血圧低下やのどの腫れ、呼吸困難などのアナフィラキシーの症状があらわれる場合があり、生命にかかわることがあると考えられています。ですから、今までに服用した薬でアレルギー反応があらわれたことがあれば、医療機関を受診するときには、必ずドクターに伝えることを忘れないでください。

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