子供の溶連菌感染。保育園復帰はいつ?

更新日:2017/03/08

溶連菌感染症の基礎知識

子供が溶連菌に感染して保育園を休んだときは、溶連菌の症状が治まったからと自己判断で保育園に登園させてはいけません。保育園に登園ができるタイミングや登園に必要な書類についてドクター監修の記事で解説します。

溶連菌の感染が多いとされている部位は、咽頭粘膜や扁桃腺、鼻粘膜などです。これらに溶連菌が感染したことであらわれる症状は、のどの痛みや38度以上の高熱、発疹などが多いといわれています。3歳未満では、熱はあまりあがらないと考えられています。保育園に登園している子供が溶連菌に感染したときは、何日程度、保育園を休ませるのがよいのでしょう。

登園停止期間

学校で感染症が広がらないために、感染症の症状の重さなどを考慮し、第1種感染症・第2種感染症・第3種感染症に分けて出席停止の期間などが学校保健安全法により規定されています。児童福祉施設である保育園においても、子供の健康に関する事案は、学校保健安全法に則って行われています。インフルエンザは、第2種感染症に分類されており、保育園に通っている幼児の場合は、インフルエンザが発症してから5日が経過し、さらに、熱が下がってから3日が経過するまでは登園停止の期間と定められています。

溶連菌の感染は、第3種感染症のその他の感染症に分類されています。学校保健安全法の規定では、病状により、ドクターが感染の危険性がないと判断するまでは登園ができないと定められています。溶連菌は、飛沫感染をすると考えられています。飛沫感染とは、感染している方のくしゃみや咳、話をしているときなどに口からでる溶連菌を含んだ小さな飛沫を、吸い込んでしまい感染することです。飛沫は、1mから2mの範囲で飛び散るといわれています。溶連菌の治療は、抗生物質の服用が有効と考えられています。

抗生物質を服用すると、1日から2日で熱は下がり、発疹が治りはじめるといわれています。しかしながら、症状が治まったとしても、溶連菌が身体から完全に消え去った訳ではありません。症状が治まったからと、自己判断で子供を保育園に登園させることはやめましょう。登園の判断は、ドクターの指示に従ってください。

登園できる基準

溶連菌は、2日から5日の潜伏期間があるといわれています。幼児が溶連菌に感染すると、潜伏期間を経て、38度以上に熱があがり、のどの痛みがあらわれることが多いとされています。さらに、食欲不振や倦怠感、頭痛などをともなうことがあるといわれています。風邪(かぜ)の症状と似ていますが、風邪の症状に比べて、のどの痛みは強いことが多いとされています。これらの症状があらわれた場合は、無理して保育園に登園させずに医療機関を受診してください。

溶連菌は、抗生物質を服用後、24時間経過すれば、感染力は失われていると考えられています。そして、抗生物質を服用後1日から2日で症状は回復に向かうといわれています。ですから、症状が治まっていれば抗生物質を服用して、2日から3日経過したときが、登園可能な目安となります。ただし、身体から完全に溶連菌が消し去るためには、抗生物質を10日から14日程度、服用を続ける必要があるといわれています。2日から3日経過していれば、溶連菌の感染力は失われているといわれてはいますが、登園を再開するには、医療機関を受診し、ドクターから登園の許可をもらってからにしてください。これは、学校保健安全法でも定められている事項であり、他の子供に感染させないためにも必ず守りましょう。

溶連菌に感染したら必要な書類

感染症にかかり、登園停止になってから、登園を再開するときには、ドクターが記入する登園許可証や保護者が記入する感染症届出書の提出が必要となる場合があります。登園許可証や感染症届出書は、市区町村によって、書類の様式や提出の要否が決められています。これは、学校保健安全法では、登園の判断は、ドクターが医学的知見に基づくものであるから、届出書を一律に提出する必要はないが、保育園がそれぞれに届出書の提出の要否を決めるのではなく、市区町村や周辺の医療機関、学校などと十分に検討を行ったうえで定めることが大切だと記載されているからです。

また、私立保育園や認証保育園では、それぞれの保育園でオリジナルの様式を用いているケースもあります。溶連菌に感染し登園停止になったときは、市区町村の窓口や保育園に登園を再開するときに提出する書類があるかの確認をする必要があります。

登園後の注意点

溶連菌に感染すると、症状が治まった後で、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすことがあるといわれています。リウマチ熱は、抗生物質の服用を10日から14日程度、続けることが予防につながると考えられています。また、身体から完全に溶連菌が消え去った訳ではないので、再発する可能性も否定できません。ですから、症状が治まったからと、抗生物質の服用を中止しないでください。必ずドクターの指示を守ってください。さらに、保育園で過ごしている時間帯に抗生物質の服用が必要なときは、子供に言うだけではなく、保育園に抗生物質の服用が必要なことを伝え、協力をしてもらいましょう。

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