おたふく風邪の初期症状とは

更新日:2018/01/25 公開日:2017/04/11

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識

おたふく風邪といえば、頬が膨らんでしまうというイメージがあると思います。しかし、それ以外にどのような症状が出ればおたふく風邪と言うのでしょうか。今回は、ドクター監修の記事でおたふく風邪の症状と治療方法についてご紹介します。

おたふく風邪(かぜ)は、正式には流行性耳下腺炎といいます。おたふく風邪にかかると、最初にどんな症状が出てくるのか、また、かかってしまったらどのように対処すれば良いのか、詳しくおたふく風邪の症状や治療法などを見てみましょう。

おたふく風邪とは

おたふく風邪は、耳の下が腫れて痛みが出るのが主な症状となっています。一般的には両耳の下が腫れますが、中には片方だけというパターンもあるようです。おたふく風邪はムンプスウイルスに感染することで発症します。

おたふく風邪が発症するとひどい激痛に見舞われ、ものを食べることも困難になってしまいます。痛みのピーク時にはあご下とともに舌にも痛みが広がるといわれています。また、おたふく風邪は小児全般としてかかりやすい病気になっており、大人になればなるほど掛かりづらい病気です。

おたふく風邪の潜伏期間はおよそ2~3週間と長めとなっています。発症すると耳下腺の痛みなど特徴的な症状が現れますが、約3割の人には症状が出ないことがあります[1]。無症状の場合でも免疫を獲得できますが、ウイルスを排出し他の方を感染させる可能性はあります。手洗いの徹底や、タオルの共用を避けるなどの対策を心がけましょう。有効な予防方法としてはワクチン接種がありますが、まずはかかりつけの医師に相談しましょう[2]。

おたふく風邪の症状

風邪の初期症状に似た症状

風邪の初期症状のような、寒気や頭痛、微熱から中等度の発熱、食欲不振や筋肉痛などの症状が出てきます。これらの症状は必ず出てくる訳ではなく、全く出ない方もいます[2]。

耳の下の痛み

風邪のような症状が12時間〜24時間程度続いた後に、耳下腺の症状が出てきます。風邪のような症状は出ずに、耳下腺の症状から出現する方もいます。耳下腺炎は飲食物を飲み込む時や触れると痛みがあります。耳下腺炎進行にともなって39度後半~40度に達する発熱が見られます[2]。

首の付け根からあごにかけて腫れ上がる

おたふく風邪になると頬が腫れるイメージがあるかと思います。ですが、実際に腫れるのは耳下腺です。通常は両方の耳下腺が腫れ上がり、さらに顎下腺や舌下線も腫れていきます。これら耳の下が腫れあがることで口元を圧迫し、痛みが出てきます。顎下腺や耳下腺、舌下腺の腫れがあると、食事のときに痛みで口が開きにくくなるので食欲低下につながります。腫れは5〜9日間続きますので、その間、あまり噛む必要のない消化の良い食事を摂るようにしましょう。[2]。

おたふく風邪が悪化した場合の症状

おたふく風邪はほとんどが軽症で済むことが多く、病院で医師の診断を受けた後に薬を飲んで治療するのが一般的です。また、ウイルスに感染したとしても症状が現れない人もいる一方、中にはおたふく風邪が悪化する人もいるので注意が必要です。髄膜炎や難聴、睾丸炎、卵巣炎などの合併症にかかる可能性はゼロではないので、不安な時はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。小さなお子さんの場合、自分で症状を訴えることができないので、保護者の方は、例えば片側だけ音が聞こえづらいなどの小さな変化に気づいてあげられるようにしてください。

おたふく風邪の治療法

おたふく風邪は発熱だけでなく、耳の下の痛みがあります。これらの症状がある場合は、すぐに医師の診断を仰ぐのがいいでしょう。おたふく風邪をすぐに完治する薬はありませんが、それぞれの痛みに効く薬などを処方されます。

また、耳の下の炎症が引くまで安静にすることが求められます。痛みがひどい場合には、頬を冷やすと痛みの緩和に有効です。

参考文献

  1. [1]多屋馨子. “NIID国立感染症研究所” 流行性耳下腺炎.
    https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/529-mumps.html(参照2017-11-26)
  2. [2]横浜市衛生研究所編. “流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)について” 横浜市衛生研究所.
    http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/mumps1.html(参照2017-12-14)

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