おたふく風邪の潜伏期間はどれくらい?

更新日:2017/04/09 公開日:2017/04/09

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識

おたふく風邪は子供の頃になりやすい病気で、飛まつ感染や接触感染で簡単に広がりますがウイルス自体は強くありません。ここではおたふく風邪ウイルスの潜伏期間や対処法についてドクター監修の記事で解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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おたふく風邪(かぜ)は小さい子供がなりやすい病気で、耳の下が腫れて痛みをともなうのが特徴です。ですが、おたふく風邪は1回なると2回かかることは基本的にない病気ですので、知らない情報も多いかと思います。ここでは、家族におたふく風邪が出た場合にあせらず対処できるように症状や対処法についてチェックしておきましょう。

おたふく風邪の基礎知識

おたふく風邪とは、4歳頃の子供がなりやすい病気の1つといわれています。おたふく風邪にかかると発熱とともに、耳の下が炎症して腫れ上がるのが特徴です。また、2日目にはアゴの下や舌まで炎症が広がり、頬のあたりが痛む状態が続きます。ですが、痛みのピークを過ぎると徐々に症状は軽減し始め、自然に痛みと熱が引いていきます。

おたふく風邪になると、通常は両耳の下が腫れます。しかし、たまにですが片方だけ腫れることがあります。それ以外の特徴としては頭痛や嘔吐、そして体全体がだるくなるのが特徴です。また、おたふく風邪になる子供の中には合併症が出ることがあり、軽度の髄膜炎を発症してしまうことがあります。

おたふく風邪の原因となるウイルス

おたふく風邪はウイルスに感染することで発症することがわかっています。ここでは、そのウイルスの特徴や潜伏期間について確認しておきましょう。

おたふく風邪の潜伏期間

おたふく風邪を引き起こす原因は、ムンプスウイルスと呼ばれています。ムンプスウイルスの潜伏期間は2~3週間程度で、この間に発症します。ですが、中には不顕性感染となる人もいて、約3割の人はおたふく風邪の症状がでないといわれています。

ムンプスウイルスは飛まつ感染や接触感染で簡単に広がりますが、ウイルス自体は強くありません。エタノール消毒液で簡単に死滅するため、こまめな手洗いやうがいによって予防は可能です。

おたふく風邪の感染経路

おたふく風邪は飛まつ感染で簡単に広がるため、ウイルスが含まれた咳やくしゃみを受けることで感染する可能性があります。また、おたふく風邪の人が使ったものに触れることで、ウイルスをもらってしまうことも考えられます。

ここで気をつけなければいけないのは、不顕性感染の人からでもウイルス感染の可能性がある点です。不顕性感染の人はおたふく風邪になっていなくても、ウイルスは持っている状態です。潜伏期間が2~3週間もあるため、知らないうちにムンプスウイルスを持っている人と接触することで、自分がおたふく風邪を発症してしまうことがあります。

おたふく風邪の治療と予防法

おたふく風邪は発症してしまっても、ウイルスを撃退する薬はありません。そのため、症状を軽減する薬を使いながら事後対策をするしかありません。また、おたふく風邪になった人が家族の中にいると、別の人に移らないように予防することも重要になってきます。そこで、おたふく風邪を予防する方法と、治療方法についてご紹介します。

おたふく風邪を予防するには

おたふく風邪を予防するのに効果的なのは、手洗いやうがいです。おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスは、感染しやすく、死滅しやすいのが特徴です。エタノールなどのアルコール系消毒液で簡単に死滅するため、これらを使いながら予防するのがいいでしょう。

また、現在予防策の1つとして取られているのがワクチン接種です。ワクチンを接種すれば約90%と高いレベルの抗体を手に入れることができるようになり、ほとんどおたふく風邪にかかることは無くなります。こちらのワクチンを受けるには、現在は実費となっています。それでも1~2歳の子供は1回、5歳前後に1回打つことが推奨されています。また、大人になってまだおたふく風邪になっていない人でも、接種することができるので、気になる人はドクターに相談してみましょう。

おたふく風邪の治療方法

おたふく風邪が発症してしまうと、基本的には自宅療養にて治療することになります。ウイルスを死滅させる薬はまだありませんが、熱や頭痛がひどい場合はそれを抑える薬を使うことがあります。また、熱によって脱水症状が出ることもありますので、こまめに水分を取るようにしましょう。水分を取る際には、耳下の腫れがひどくて痛む場合があるので、冷たいものをストローで吸い上げるのがいいようです。

家族におたふく風邪が出た場合

おたふく風邪は、学校保健安全法第二種の「学校感染症」に指定されています。耳下腺腫脹がなくなるまでは学校、保育園、幼稚園などへは通学通園できません。出席停止となります。家族が看護することで病気の経過観察する必要があります。不必要な外出を控えてゆっくり過ごしましょう。

食事をする際にも、噛まずに飲み込めるようなものがいいでしょう。おかゆやにゅうめんなどがおすすめです。おたふく風邪になった際、のど飴などで簡単に栄養を摂取できると思われがちですが、余計に唾液が出て逆に痛みが増すので控えておきましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

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