左側が痛む頭痛の原因と対処とは

更新日:2017/03/23 公開日:2017/03/23

頭痛の種類と症状

頭痛は頭の左右どちらかの片側だけが痛くなる頭痛や両側が痛む頭痛など、頭痛の原因によって頭痛の起こる部位は異なってきます。今回は、頭の左側が痛む頭痛についてドクター監修の記事でお届けしていきます。

頭の左側だけが痛む頭痛にはどのような頭痛があるのでしょうか。左側が痛む頭痛の原因、検査、治療法などを詳しく説明していきます。

左側が痛む頭痛とは

頭痛は3種類にわけると、頭蓋骨の外側にある血管が拡張することによって血管の壁が刺激され、炎症を起こして痛む場合。頭につながっている肩や首すじの筋肉が緊張して血液の流れが悪くなり、痛みが出る場合。脳の中の病気によって脳の中の圧が高まることで頭痛が起こる場合があります。

この中でも、頭の左側だけ痛む頭痛は、頭の左側の動脈が拡張して炎症が起こる場合。頭につながる肩や首すじの左側の筋肉が緊張している場合。頭の左側に分布する神経痛が起こった場合、脳腫瘍や脳出血など脳の中の病気による症状としてみられることがあります。

左側が痛む頭痛の原因

・片頭痛

頭の左側だけがズキン、ズキンと脈を打っているように痛む場合は片頭痛が考えられます。片頭痛は、頭の動脈が拡張して、血管の壁が刺激され、炎症を起こすことで痛みがみられます。血管の拡張には、神経伝達物質であるセロトニンの分泌が増えることが関与していますが、セロトニンの分泌が増える要因としては、疲れ、ストレス、女性の生理周期などによるホルモンバランスの変化、アルコールの摂取、チョコレートやチーズなどの食品の摂取、食品に防腐剤として添加される亜鉛酸ナトリウムの摂取、調味料の原料とされるグルタミン酸ナトリウムの摂取があげられます。片頭痛は遺伝も関係しており、家族に片頭痛持ちの方がいる場合も片頭痛が起こりやすくなります。

・群発頭痛

群発性頭痛の原因ははっきりと解明されていませんが、血管の拡張が関与しているといわれており、片側にみられることの多い頭痛です。左側の目の奥をえぐるような激しい痛みがみられる場合があります。

・緊張性頭痛

肩や首すじの筋肉の緊張が、特に左側に強くみられる場合は、左側の筋肉の張り感や凝り感がみられることや、血流が悪くなって左側の頭痛につながることがあります。

・後頭神経痛

頭の皮膚に分布する後頭神経は、首の後ろから、耳の後ろ、耳の上部、頭のてっぺんにかけて分布しています。後頭神経が首や後頭部で圧迫されることで、側頭部に分布している神経が刺激され、頭の後ろの方の左側の頭痛として現れることがあります。

・脳腫瘍・脳出血にともなう頭痛

脳腫瘍や脳出血など脳の中の病気では、血腫や腫瘍によって脳の中の圧が上昇し、頭痛がみられ、場合によっては頭の左側が痛むことがあります。

左側が痛む頭痛の検査・治療

検査

左側が痛む場合に考えられる頭痛は、片頭痛、群発頭痛、緊張性頭痛などのすぐに命に関わる頭痛ではない頭痛もありますが、脳腫瘍や脳出血のように、一刻も早く治療を開始しなければ命に関わる頭痛もあります。頭痛がみられる本人は「いつもの頭痛」と思っていても、命に関わる病気が隠れている場合もあり、左側に特徴的にみられる頭痛には当てはまらない、他の原因がみられる場合もあります。問診や診察で頭痛の程度やタイプ、パターン、変化や、既往歴、全身症状、神経学的徴候などから総合的に判断され、必要とされる検査が行われます。頭痛の検査には以下のようなものがあります。

・頭部CT、MRI

脳の中に異常がないか、脳腫瘍や脳出血などがみられないかを調べるために行われます。頭部CTは放射線を用いて脳の横断面を撮影することができます。頭部MRIは磁気を用いて脳の断面を映し出すことができます。

・頭部MRA

磁気を用いて脳の血管の状態をみることができ、将来、脳梗塞につながる可能性のある血管の狭窄や脳動脈瘤の有無、脳動脈の解離などを調べることができます。

・血液検査

血液検査により、炎症値や全身の状態を確認し、問題となるところがないかを調べます。

治療

治療は頭痛の原因によって異なってきます。脳腫瘍や脳出血のように、一刻も早く治療が必要な病気による頭痛では、腫瘍や血腫をとり除く外科的手術が行われます。片頭痛、群発頭痛、緊張性頭痛の場合は、薬物療法が基本となります。

片頭痛の場合は、主に炎症と痛みを抑える薬や予防として、カルシウム拮抗薬、ベータ遮断薬が用いられます。群発頭痛の場合は、急に激しい痛みが起こるため注射薬などの薬物療法や、酸素吸入、神経ブロックなどが行われます。緊張性頭痛の場合は、非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩薬、抗不安薬、三環系抗うつ剤などが用いられます。

片頭痛では、頭痛が起こる引き金となる要因が特定できれば、その要因を取り除くことや、生活習慣を整えることも重要とされています。群発頭痛では、頭痛を引き起こすアルコールとタバコを断つことも大切です。緊張性頭痛では、肩や首のストレッチを行うことや、温めて血液循環をよくし、頭痛の原因となる首や肩の凝りを和らげることが推奨されます。

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