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右側に起こる頭痛の原因と対処法は?

更新日:2018/03/29 公開日:2017/03/23

頭痛の種類と症状

頭の右側だけが痛いという場合には、どのような病気が考えられるのでしょうか。ここでは、右側に起こる頭痛の代表的な原因として、片頭痛、群発頭痛、緑内障発作、側頭動脈炎、副鼻腔炎、三叉神経痛などについてドクター監修のもと解説します。

頭痛にはさまざまな症状がありますが、頭の右側だけが痛いという場合もあります。このときは、どのような病気が考えられるのでしょうか。頭痛を大きく2つに分け、そのうえで考えられる代表的な病気をドクター監修のもと紹介します。

なお、下記のような症状がある場合はすぐに医療機関(神経内科、脳神経外科、一般内科、救急外来など)を受診してください[1]。

  • 突然発症した頭痛(いつ頭痛が起きたか明確に分かる)
  • 今まで経験したことがないくらい激しい頭痛
  • いつもと様子が異なる頭痛
  • 数日~数週間にわたり、じわじわと頻度や程度が重くなっていく頭痛
  • 50歳以降に初めて起きた頭痛

頭痛は大きく2つに分けられる

頭痛は、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大きくわけることができます。

一次性頭痛

頭痛そのものとそれにともなう症状が主体の頭痛であり、他に頭痛の原因となる病気はない場合に「一次性頭痛」と呼ばれます。基本的に命にかかわることはありません。この一次性頭痛の中で頭の右側だけが痛いという症状が現れ得る代表的な病気は「片頭痛」と「群発頭痛」です。

二次性頭痛

なんらかの病気が原因で、その症状のひとつとして頭痛が現れている頭痛のことを「二次性頭痛」といいます。この「なんらかの病気」の多くは風邪や低血糖や酸素不足などの軽度なものですが、中にはくも膜下出血、脳腫瘍など命の危険がある病気が含まれます。この二次性頭痛の中で頭の右側が痛いという症状が現れ得る代表的な病気は「緑内障発作」「側頭動脈炎」「副鼻腔炎」「三叉神経痛」「後頭神経痛」です。

右側に起こる一次性頭痛

頭の右側が痛い場合に考えられる一次性頭痛としては、「片頭痛」と「群発頭痛」が主にあげられます。

片頭痛

片頭痛は若い女性に多い病気です。その名の通り、右側か左側の側頭部にズキズキと、脈を打つような症状が現れることが特徴です(左右両側に発症することもあります)。この頭痛はときに寝込むほどのつらさとなり、身体を動かすと痛みが強くなるのも特徴です。また、片頭痛が起こる前に特徴的な「前兆」が現れる場合があります。前兆とは、視野が狭くなったり、チカチカした光が見えたり、音や臭いに敏感になったりします。さらに、頭痛のみなら吐き気・嘔吐を伴うこともあります。

片頭痛について詳しくは『家庭の医学 片頭痛の症状・原因・解消方法』にリストアップされている記事をご覧ください。

群発頭痛

群発頭痛は男性に多い病気です。片方の目の奥や目の周りにキリを突き刺さしたような強い痛みや、目をえぐられる感覚に似た激痛が起こり、痛くてじっとしていられず、落ち着きなく動き回ります。痛みを感じる側の目の充血、涙、鼻水をともなうこともあります。この痛みは数週~数か月にわたって毎日同じ時間帯に起こるため、「群発」という名前が付いています。この頭痛が群発する期間にアルコールを飲むと、頭痛が誘発されます。

群発頭痛について詳しくは『群発頭痛が起こる原因とメカニズム』をご覧ください。

右側に起こる二次性頭痛

頭の右側が痛い場合に考えられる二次性頭痛は数多くありますが、ここでは下記について触れます。

  • 緑内障発作
  • 側頭動脈炎
  • 副鼻腔炎
  • 三叉神経痛
  • 後頭神経痛

この他に、発症はまれですが、くも膜下出血や脳静脈洞血栓症、動脈解離などの命にかかわる病気が原因で頭の右側が痛くなる可能性があります。冒頭で述べたような症状がある場合は、すぐに病院に行ってください。

緑内障発作

緑内障発作は、目の眼圧が急激に上がったことが原因で、寝込むほどつらい片側性の頭痛が急に起こり、吐き気や嘔吐をともないます。頭痛や吐き気に加え、目の痛み、充血、視力の低下、目のかすみ、虹視(光のまわりに虹が見える)などが起こります。治療せずに眼圧が高いままで放置しておくと、視覚神経が障害されてしまい、失明のおそれがあります。一刻も早く治療を開始する必要があります。

側頭動脈炎

側頭動脈炎は高齢者に多い病気で、ドクドクと波打つような片側性の痛みが出ます。こめかみを通る側頭動脈が炎症を起こしており、脈が浮き出てきたり、指で押すと痛みを感じたりします。頭痛とともに物が二重に見えるなどの視力障害が起こることも特徴です。これも緊急性の高い病気で、放置しておくと失明する可能性があります。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は風邪(かぜ)などに引き続いて起こる副鼻腔内の感染症です。鼻の周りや額には副鼻腔という空洞が空いており、ここに細菌などが入り込んで感染を起こすと、膿が溜まっていきます。この膿に圧迫されたり、炎症で組織が腫れたりすることによって、ドクドクと拍動するような片側性の頭痛が引き起こされることがあります。頭痛に加えて、鼻水・鼻づまり、嗅覚障害なども起こります。

副鼻腔炎について詳しくは『家庭の医学 副鼻腔炎(蓄膿症)』にリストアップされている記事をご覧ください。

三叉神経痛

脳から顔の片側にかけて分布している三叉神経が近くの血管によって圧迫されると、ピリっとした短い痛みが出ます。これが三叉神経痛です。顔を洗ったり、歯を磨いたり、噛んで食べたりするときに起こりやすいと言われています。また、三叉神経が血管の圧迫ではなく、帯状疱疹や脳腫瘍などによって刺激を受けることで痛みが出ることもあります。

後頭神経痛

後頭神経は、首の付け根から後頭部にかけて伸びている神経です。これが何らかの理由で刺激されると、首の付け根から後頭部がズキズキ、キリキリ痛んだり、電気が走ったようなビリッとした痛みが起こります。後頭神経が走っているところを押すと痛みが出ることが多く、シャンプーやブラッシングをするだけで激しい痛みを感じることがあります。一度痛み出すと、数秒から数時間の間隔で、数日から数週間継続します。

参考文献

  1. [1]日本神経学会・日本頭痛学会. 慢性頭痛の診療ガイドライン2013. 医学書院 2013

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