いちご舌とは?

更新日:2017/04/05 公開日:2017/04/05

溶連菌感染症の基礎知識

舌が真っ赤になり、舌の表面にブツブツができ、まるでいちごのように見える症状は「いちご舌」と呼ばれています。どのようなことが原因となりいちご舌になるのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

溶連菌は、A群β溶血性連鎖球菌と呼ばれており、溶連菌を構成しているタンパク質の違いなどによって、数十種類に分類されています。感染した溶連菌の種類や感染した場所、感染された方の体力や年齢などによって、あらわれる症状は、さまざまあると考えられています。では、溶連菌に感染すると、どのような症状があらわれるのかを見ていきましょう。

溶連菌の症状

咽頭や扁桃腺など上気道に溶連菌が感染した場合にあらわれる主な症状としては、のどの痛みや発熱、発疹があげられます。のどは、真っ赤になり、周りの上あごなどの粘膜に真っ赤な小さい斑点が広がります。舌は赤く腫れ、舌の表面にはブツブツができ、まるでいちごのように見えることから「いちご舌」と呼ばれます。熱は、平熱と変わらないことがあったり、39度以上の高熱になったりすることもありますが、38度前後まで熱があがることが多いといわれています。

発疹は、感染後すぐにはあらわれないこともあるとされていますが、小さい淡い赤色で胸や腹、ふとももなどを中心にあらわれるといわれており、かゆみをともなうこともあるとされています。発疹が治りはじめると、発疹があらわれていた皮膚がむけてくることがあります。その他に、嘔吐や腹痛があらわれることもあります。上気道に感染した菌が繁殖し、さらに、奥へ感染してしまうと副鼻腔炎や中耳炎を発症することがあるといわれています。

外傷や湿疹、虫刺されなどで皮膚が傷んでいるときは、溶連菌が皮膚に感染しやすいと考えられています。溶連菌が皮膚に感染すると、皮膚は赤くなり熱を持ちかゆみをともなうことがあるとされています。さらに、汁がでたり、かさぶたが付いたりすることもあるといわれています。一般的に「とびひ」と呼ばれる状態です。そして、発症することは少ないですが、蜂窩織炎(ほうかしきえん)やリンパ節炎、骨髄炎などがあらわれることもあるといわれています。その他に、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症があらわれることもあるとされています。

いちご舌になる原因

いちご舌は、溶連菌が咽頭や扁桃腺など上気道に感染したことが原因であらわれる症状のひとつといわれています。いちご舌は、溶連菌が発病してからおおむね2日から4日後にあらわれることがあるとされています。舌は真っ赤になり、舌の表面に赤いブツブツができます。

溶連菌が原因のいちご舌と間違えやすい病気

溶連菌に感染したことが原因で、いちご舌になることがありますが、その他の病気の症状として、いちご舌があらわれることもあります。その病気のひとつに川崎病があげられます。川崎病は、小児急性熱性皮膚リンパ節症候群とも呼ばれています。川崎病の主な症状としては、6種類あると考えられています。

高熱が5日以上続く

最初にあらわれる症状とされているのが、38度以上の高熱です。高熱は5日以上続くといわれています。

両側の眼球結膜が充血する

片眼だけが充血することはめったになく、白目の部分である眼球結膜が両眼とも充血するといわれています。両眼が充血しても、目やにが全くでないことが多いとされています。両側の眼球結膜が充血することが川崎病の特徴的な症状と考えられています。

真っ赤な唇といちご舌

両眼が充血するのと、同じようなタイミングで、唇が真っ赤になるとされています。唇だけではなく、口の中も全体的に赤くなり、いちご舌になることが多いといわれています。

足の裏や手のひらが腫れあがる

足の裏や手のひらが腫れ、真っ赤になるとされています。腫れあがった足の裏や手のひらを押さえてもくぼみができないといわれています。熱が下がりはじめると皮がむけてくるとされています。

首のリンパ節が腫れる

首のリンパ節が腫れて痛みをともなうことがあるといわれています。さらに、皮膚は赤くなることがあるといわれています。しかしながら、リンパ節の腫れが大きくなったとしても化膿はしないとされています。

不定形発疹があらわれる

さまざまな大きさの発疹や紅斑が、胸や腹、その他部位にあらわれますが、水ぶくれにはならないといわれています。

溶連菌が原因となるいちご舌の治療法

溶連菌に感染したことが原因で、いちご舌になった場合の治療方法は、溶連菌に有効とされている抗生物質の服用です。抗生物質を服用すれば、発熱、発疹などの症状は、1日から2日で回復していき、のどの痛みは、おおむね1週間以内で治まるといわれています。いちご舌は、数週間続くことが多いとされています。しかしながら、発熱や発疹が治まったからと、抗生物質の服用を中止することは決してしないでください。まだ、身体から完全に、溶連菌が消え去った訳ではないからです。

また、溶連菌の合併症としてあらわれることがあるリウマチ熱を予防するためには、抗生物質の服用を10日続ける必要があると考えられています。抗生物質の服用は、ドクターの指示に従い、用法や用量を必ず守ってください。

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