膣カンジダに効果的な市販薬の成分

更新日:2017/04/12 公開日:2017/04/12

カンジダ(性器カンジダ症)の治療法・治し方

カンジダはポイントをおさえれば、市販薬で対処できることもあります。特に内診に戸惑う人も多い性器カンジダ(膣カンジダ)といったデリケートな部分においては、これは大きなメリットです。ドクター監修の記事のもとでご紹介します。

大利昌久先生

この記事の監修ドクター

おおり医院 院長
大利昌久先生

性器カンジダ(膣カンジダ)は、なかなか対処しづらい病気です。病院に行きづらい人も多く、可能であるなら市販薬で治したいという人もいると思います。しかし、カンジダに対して市販薬を用いる場合は、いくつかの注意点が必要です。カンジダと市販薬について詳しくみていきましょう。

カンジダとは

カンジダ菌は常在菌で、常に身体に存在している菌です。カンジダ症はなんらかの要因でカンジダ菌が増殖してしまい、皮膚や粘膜に感染することで発症する病気です。発症することで強いかゆみを感じたり、患部がヒリヒリしたりといった症状をともなうとされています。

病院でのカンジダの治療

性器カンジダ(膣カンジダ)の治療には膣錠と軟膏による治療が標準的な方法とされています。膣錠を1日1回膣へ挿入して7日間様子をみます。その間、炎症がひどい、かゆみが強い場合は軟膏を使用して外陰部の治療を行ないます。内診や治療に抵抗がある方は、自身で検査のために必要なおりものを採取してサンプルとして提出したり、薬を使用したりすることもできます。

カンジダ治療に市販薬は有効?

カンジダの薬は薬局でも購入できます。特に外陰部のかゆみは、市販薬で対処することもできるでしょう。しかし、ほとんどのケースでカンジダに対して自己判断で原因の特定、市販薬の選択、使用するといったことはあまり推奨されていません。

初めてカンジダになった場合

カンジダに初めてかかった場合は自己判断で対処するのはやめておきましょう。

何度かカンジダの経験がある場合

一度経験してしまえば、おりものの状態や症状でカンジダだとわかることもあります。その場合は市販薬で対処するのもよいでしょう。しかし、一般的に薬局で買う方が高くつきます。さらに雑菌に効果のある薬は、薬局で購入することができません。また、カンジダの自己判断で50%程度は間違った判断をしてしまうともいわれています。こう考えると、市販薬を使用するメリットは手軽という以外にあまりないのかもしれません。

市販薬を使用した場合

カンジダの市販薬を使用した後、カンジダ菌が減少していきます。カンジダの影響による症状と、そのときカンジダ菌が増殖している、ということはイコールではないため、カンジダ菌は減ったけれど症状が残ってしまう、という状態になってしまうことがあります。こうなると病院で検査を受けても、正しい判断ができなくなってしまう可能性があります。

症状がおさまるまで

カンジダ菌が皮膚や粘膜に対して害を及ぼしたあと、炎症などの症状があらわれます。カンジダ菌を退治したあとも数日は症状がつづくと考えられるため、市販薬を使用した場合は根気よく待ってみましょう。かゆみが残る可能性は高いため、ステロイド入りのクリームを使用するのもよいでしょう。

自己判断

基本的に自己判断と自己治療は推奨されません。応急処置の意味で市販薬を使用してしまうと、病院で正確な判断ができなくなってしまう可能性もあります。市販薬を使用する際の注意するポイントは以下のとおりです。

・初めて感染したときは病院にいく

・どうしても病院にいけない場合に限る

・市販薬を使用した場合は、数日間様子をみる

・ひとまずはステロイドクリームで様子をみる

・しつこく再発する人は市販薬は使用できない

・1週間様子をみて改善しなければ病院へいく

これらのことを念頭においたうえで、市販薬を使用するようにしましょう。また、自己判断する際は、なんらかの根拠に基づくことも大切です。たとえば、カンジダに感染しやすい状況は以下のようなケースが考えられます。

・生理前

・抗生剤を使用したあと

・おりものの状態が変化した

・おりものの量が増えた

これらの条件を満たすと、同じかゆみを症状とする疾患よりも、カンジダである可能性が高くなります。おりものはチーズ状、クリーム状、甘粕状、ポロポロとしているといった状態が、カンジダに感染しているときの、よくあるおりものの症状とされています。色が黄色や緑、悪臭をともなうといった場合は、雑菌や他の疾患の疑いがあるので注意しましょう。おりものの量は、生理前に増える人もいるので、それだけで判断することは推奨できません。

カンジダ治療に効果的な市販薬の成分

外用薬ではイミダゾール系と呼ばれるものが、カンジダに対して効果が高いと考えられている薬となります。イミダゾール系のラノコナゾール、塩酸ネチコナゾール、クロトリマゾール、ケトコナゾール、ルリコナゾール、といった成分は抗菌力も高く、カンジダ治療向きと考えられています。内服薬ではトリアゾール系が第一選択薬とされています。トリアゾール系のイトラコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾールがカンジダに推奨されている成分となります。

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