膣カンジダに効果的な市販薬の成分

更新日:2017/11/07 公開日:2017/04/12

カンジダ(性器カンジダ症)の治療法・治し方

カンジダには市販薬が存在します。デリケートな部分の病気なため、戸惑う人も多い性器カンジダ(膣カンジダ)では、どのような市販薬を使えるのでしょうか。膣カンジダに効果的な市販薬の成分についてドクター監修のもとご紹介します。

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師
板東浩先生

性器カンジダ(膣カンジダ)は、なかなか対処しづらい病気です。病院に行きたくないと感じる人も多く、可能であれば、誰にも知られず市販薬で治したくなるかもしれません。しかし、カンジダに対して市販薬を用いる場合は、いくつかの注意点が必要です。カンジダと市販薬について、詳しく見ていきましょう。

膣カンジダとは

カンジダは常在微生物で、多くの人の身体に、常に存在している菌です。カンジダ症はなんらかの要因でカンジダが増殖してしまい、皮膚や粘膜に感染することで発症する病気です。発症すると強いかゆみを感じたり、患部がヒリヒリしたりといった症状をともないます[1][2][3][4]。

膣カンジダ治療における病院と市販薬使用の違い

カンジダの再発を治療するための薬は、薬局でも購入できます。しかし、最初は、医療機関で膣カンジダであることを確認する必要があるのです。さらに、病院の薬の方が効果は強く、病院の薬だけで使える成分があります。カンジダに対しては自己判断で原因の特定、市販薬の選択は難しいのです。

病院で処方される薬は、膣錠と軟膏があります。膣錠は1日1回膣へ挿入して7日間様子を見るものです。炎症がひどい、かゆみが強い場合は、軟膏を使用して外陰部の治療を行ないます[1][2][3][4]。市販薬は塗り薬が販売されています[5]。

膣カンジダ治療に効果的な市販薬の成分

オキシコナゾール、ミコナゾール、イソコナゾールといった成分を含む塗り薬が販売されています[5]。

市販薬使用の注意点

自己判断はできません

応急処置の意味で市販薬を使用してしまうと、病院で正確な判断ができなくなってしまう可能性もあります。市販薬を使用する際の注意するポイントは以下のとおりです。

  • 初めて感染したときは病院に行く
  • 再発時に市販薬を使用した場合は、症状が治まらなければ医療機関に相談に行く。
  • しつこく再発する人は医療機関に相談する。

症状がおさっても1週間ほど続ける

カンジダが皮膚や粘膜に対して害を及ぼしたあと、炎症などの症状があらわれます。症状が治まっても1週間ほど市販薬を使います。症状が続く場合には、医療機関への相談を考えるのが良いでしょう[5]。

薬の使用期間

あくまで、医療機関で診察をまず受けるのが原則です。これらのことを念頭においたうえで、市販薬を使用するようにしましょう。1週間ほど様子をみて改善しなければ、医療機関を受診してください。

また、自己判断する際は、なんらかの根拠に基づくことも大切です。たとえば、カンジダに感染しやすい状況は以下のようなケースが考えられます。

  • 生理前
  • 抗生剤を使用したあと
  • おりものの状態が変化した
  • おりものの量が増えた

これらの条件を満たすと、同じかゆみを症状とする疾患よりも、カンジダである可能性が高くなります。おりものはチーズ状、クリーム状、甘粕状、ポロポロとしているといった状態が、カンジダに感染しているときの、よくあるおりものの症状とされています。色が黄色や緑、悪臭をともなうといった場合は、雑菌や他の疾患の疑いがあるので注意しましょう。おりものの量は、生理前に増える人もいるので、それだけで膣カンジダだと判断することは推奨できません。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 901
  2. [2]DermNet NZ. "Vulvovaginal candidiasis" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/vulvovaginal-candidiasis/ (参照2017-10-31)
  3. [3]DermNet NZ. "Candida" New Zealand Dermatological Society. https://www.dermnetnz.org/topics/candida/ (参照2017-10-31)
  4. [4]日本性感染症学会誌. 性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016. 日本性感染症学会誌. 2016
  5. [5]症状別アドバイス "膣カンジダ" 日本OTC医薬品協会 http://www.jsmi.jp/advicet/w_kanjida.html (参照2017-10-31)

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