もち米とは

更新日:2017/04/17 公開日:2017/03/31

主食・ごはん

もち米を使った食べ物といえば、もちや赤飯、おこわなどがあげられます。もちもちした食感で腹持ちがいいもち米について、基礎知識やうるち米との違いなど、栄養管理士監修の記事で解説します。

もち米からできている食べ物で代表的なものはおもちです。その他にも、赤飯やおこわにももち米が使われています。私たちが普段食べているごはんはうるち米で、もち米とは違う種類となります。もち米の特徴や栄養成分、カロリーなどの基礎知識とうるち米との違いを詳しく解説します。

もち米とは

お餅や赤飯、おこわなどを作るときに使用するお米をもち米と言います。もち米を蒸してから作るものがおもち、炊いて作るものが赤飯やおこわです。その他にもみりんや酒の原料となったり、粉砕して道明寺粉や白玉粉などといった粉にしてから和菓子を作るときに使用されます。

もち米といえば日本というイメージが強いかもしれませんが、フィリピンやインドネシア、タイなどの東南アジアや中国や朝鮮半島などの東アジアの国々でも作られており、もち米を食べる習慣があります。

私たちが普段食べているお米はうるち米で、もち米とは種類が違います。うるち米は半透明でもち米は白く不透明といったように見た目が違うことがわかります。そのほか、もち米とうるち米の大きな違いとして粘り気があげられます。

うるち米やもち米にはアミロースとアミロペクチンといったでんぷんが含まれています。このアミロースとアミロペクチンの含まれている割合で粘り気が決まります。水と一緒に加熱することで粘り気がでるでんぷんはアミロペクチンです。うるち米のアミロペクチン含有量は総でんぷん量の80%なのに対して、もち米はでんぷんのほぼ100%がアミロペクチンです。アミロースはほとんど含まれていません。ゆえに、もち米には粘り気があるのです。

「もちは腹持ちがいい」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。これは、もち米を食べることで粘り気成分が体内に入り込むため、ほかの消化酵素の働きがスピードダウンし、もち米のでんぷんの分解に時間がかかってしまうためです。

もち米とうるち米の栄養成分比較

もち米の主成分は炭水化物であり、うるち米と同じです。その他、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含みます。もち米のほとんどの栄養成分はうるち米と大差がありません。

もち米の可食部100gあたりの炭水化物は77.2gです。うるち米は77.6gです。タンパク質についてもち米は6.4gなのに対し、うるち米は6.1gです。もち米のタンパク質の1日の摂取量は成人男性が70g、成人女性が55gなので、成人男性で約9%、成人女性で約11%摂取できることになります。脂質は1.2g含まれており、うるち米の0.9gと大きな差がありません。ビタミン、ミネラル、食物繊維についても同様で、うるち米との大きな差がなく、栄養成分的にはほぼ同じと言えます。

主食として、もちやおこわを食べるかごはんを食べるかはその人の好みでいいと言ってもいいでしょう。腹持ちのよさを重視するならもち米を使った料理を食べることをおすすめします。

もち米とうるち米のカロリー

もち米可食部100gあたりのカロリーは359kcalです。うるち米は可食部100gあたり358kcalです。(炊飯前)カロリーに関してもほとんど差がありません。カロリー的にはどちらを食べても同じです。しかし、同じ分量を食べるのであれば、もち米の方が腹持ちはいいので満腹感が持続するでしょう。

もち米の特徴

もち米は、蒸したものを臼(うす)と杵(きね)でついて、もちとして食べることが多いでしょう。そのほかの食べ方として、小豆(あずき)と一緒に炊いた赤飯や、栗や山菜などおこのみの食材と一緒に炊いたおこわが一般的に知られています。

もち米は体をあたためる作用があり、これは一般的に広く知られています。冷え性の人にはおすすめの食材です。また、病気療養中の人や回復後間もない人、妊婦や授乳中の人にもおすすめです。特に授乳中の人は母乳の出がよくなる効果が期待できるので、食事に積極的に取り入れてもいいかもしれません。さらに、体の冷えが原因で下痢になる人や疲れやすい人、よくおねしょをしてしまう子供が食べることで、体の不調やおねしょを改善する効果が期待できるといわれています。

授乳中の人は、根菜類と肉を入れたけんちん汁にもちを加え、柔らかくして食べることがおすすめです。味付けは薄味にするといいでしょう。もちは母乳の出をよくすることが期待できますが、食べすぎはよくありません。授乳中はバランスのよい食事を心がけましょう。

おねしょをしてしまう子供には、もち米をおかゆやおこわにして食べさせるのがよいでしょう。もち米には排尿を抑える作用があります。この作用によっておねしょの改善が期待できるのです。

もち米を食べるときに注意することは、体を冷やす食材と一緒に食べないことです。体を冷やす食材として、柿やみかん、メロンなどがあげられます。これらと一緒に食べることで、体をあたためる作用と体を冷やす作用が相殺されてしまい、効果がなくなってしまうと言えるからです。

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