お腹が張ってきた…?「腹水が溜まる」原因とその治療法

更新日:2017/03/08 公開日:2017/03/08

日常の悩み

腹水による腹部膨満感は、腹部がきつくなるだけでなく、肺が圧迫されて息切れがする、胃が圧迫されて吐き気や食欲不振になるなどの症状を引き起こします。その原因となる腹水が溜まる仕組みと治療法を説明します。

お腹に腹水が溜まると、洋服のお腹周りがきつくなるだけでなく、息切れや吐き気、食欲不振、血行不良による冷えなどの症状が出てくる可能性があります。この記事では、腹水が溜まる原因や治療法を説明いたします。

そもそも腹水とはどういうもの

腹水が溜まってお腹が張るといわれますが、その腹水が溜まる状態とはどのような状態なのでしょうか?

肝臓や胃、腸などの内臓は腹膜といわれる大きな膜で覆われ、その内側は臓器同士の摩擦を軽減するためにすき間があり、この空間のことを腹腔と呼びます。

通常、腹腔には20~50mlの水がありますが、病気などが原因でそのタンパク質を含む水が異常に増えてたまった状態を腹水貯留と呼びます。

引用:ヘルスケア大学

腹水が溜まる原因とそのメカニズム

肝硬変や心臓病、腹膜炎などの病気が原因で腹水は溜まるといわれています。

腹水貯留は、肝硬変を筆頭に、心臓の病気や腹膜炎、がんなどが原因で起こります。また、その原因によって、非炎症性と炎症性に分けられます。

引用:ヘルスケア大学

非炎症性腹水とは

炎症が理由ではなく、アルブミンの不足や腎臓での水分の排出の低下などで腹水が溜まっていく場合があります。

肝硬変、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などで起こる腹水がこのタイプで、血管内の水分が外に溢れ出した「漏出液(ろしゅつえき)」が腹水として腹腔内にたまります。漏出液はタンパク質の量が少なく透明で、凝固しにくい特徴があります。

引用:ヘルスケア大学

炎症性腹水とは

炎症が原因で、腹水が溜まる場合はこの例に含まれます。

細菌性腹膜炎、がん性腹膜炎、胃がん、肝がん、大腸がん、胆道がん、膵がん、急性膵炎、卵巣がん、子宮がんなどが原因で起こる腹水がこのタイプで、炎症によって血管内の成分が溢れ出した「滲出液(しんしゅつえき)」が腹水として腹腔内にたまります。滲出液はタンパク質の量が多く混濁していて、凝固しやすい特徴があります。

引用:ヘルスケア大学

腹水のチェックと治療方法

お腹が張り、腹水が溜まっているかもしれないという場合、どのように治療してもらえるのかが気になるところです。

腹水の有無は、腹部を軽く叩いて鈍い音がするかを確認する打診、超音波検査やCT検査によって確認されます。

引用:ヘルスケア大学

腹水が溜まった時の治療法

治療は、食事の塩分制限をしながら、ベッドでの安静が基本になります。また、利尿剤による水分排泄の促進、アルブミンの静脈注射による血管内の水分調整の促進なども行われます。

また腹水が大量の場合には、腹水を抜く治療が行われることもあります。治療としては、腹壁から針を刺し、腹水を吸引除去するというものになります。この治療により、いったんは楽にはなりますが、原因を絶たないと再び腹水がたまります。そのため、原因となる病気を特定して、その根本的治療を行うことが大切です。

引用:ヘルスケア大学

お腹の張りが気になるときは

お腹の張りがあり、腹水が溜まっているかもしれないと思ようなら、内科を受診し、医師によるチェックや検査をしてもらいましょう。もし何かの病気が原因ならば、症状が重篤化する前に、治療を始めましょう。

今すぐ読みたい