耳の後ろや耳たぶにできる「しこり」の症状と治療方法とは?

更新日:2017/03/14 公開日:2017/03/14

日常の悩み

耳の後ろや耳たぶにできるコリコリとした「しこり」は、はがれ落ちた老廃物がたまった粉瘤(ふんりゅう)かもしれません。細菌が入り込むと炎症を起こし痛みをともなう粉瘤の症状と、炎症があるときとないときの治療法をご紹介します。

耳の後ろや耳たぶを触るとコリコリとした「しこり」を感じることはありませんか?もしかしたら、それは、粉瘤(ふんりゅう)かもしれません。

コリコリしている粉瘤とは?

粉瘤(ふんりゅう)は、アテロームとも呼ばれ、身体中どの部位にもできます。特に、耳はできやすい場所だといわれています。

粉瘤は、なんらかの原因で皮膚の下に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の構造物が作られることで起こります。袋はもともと皮膚であるため、新陳代謝によって古い角質や皮脂がアカとなって排出されます。通常であれば自然と剥がれ落ちるこれらの老廃物が出口のない袋の中にたまり、それがしこりとなって半円球状に盛り上がってきます。

引用:ヘルスケア大学

この粉瘤には、「ヘソ」といわれる黒い小さな点(開口部)があるのが特徴です。このヘソ部分を強く押すと、中から臭くてどろっとした内容物がでてくることもあります。細菌がヘソから内部に入り込むと炎症を引き起こし、赤く腫れ上がり痛みがでてきます。

耳にできる粉瘤は多発しやすい

耳の後ろや耳たぶに発生する場合は、数mm~数cmぐらいの大きさまで、さまざまです。小さいしこりは、同じ場所にいくつも多発することもあります。特に耳はできやすい部位で、指先で触ると皮膚の下にコリコリとしたしこりの硬さを感じられるでしょう。また、このしこりを、粉瘤ではなく他の病気と間違えることもあります。

粉瘤と間違えやすいものとして「耳前瘻孔(じぜんろうこう)」という先天性の疾患があります。耳の孔の前には小さなくぼみや穴(瘻孔)が見られることが多くあります。この穴の周りが炎症を起こすのが、耳前瘻孔です。粉瘤のように腫瘍が大きく盛り上がってくることはありませんが、炎症によって穴の周囲が赤く腫れたり、膿が出ることも。瘻孔はかなり奥深く、耳の軟骨まで続いている場合もあり、難易度の高い手術による治療が必要です。

引用:ヘルスケア大学

耳の粉瘤の治療方法とは?

粉瘤は、自然消滅したり自分で治したりすることはできないといいます。良性腫瘍である粉瘤は、気にならない程度の大きさならば、治療ではなくしばらく様子を見ていても問題ないとされていますが、少しずつ大きくなることも多く、化膿して赤く腫れ上がってくると痛みも出てくるようです。そうならないためにも、早めに専門医に相談して、手術によって完全に治してしまうのがよいでしょう。

また、炎症を起こしていない場合と、炎症を起こしている場合では、治療法も変わって来ます。

炎症を起こしていない場合

根治するためには、手術によって袋ごと取り除くことが大切です。

ヘソを中心に皮膚を切開し、そこから袋を内容物ごと取り出し、最後に皮膚を縫合する「小切開摘出術(切除術)」と、特殊なパンチで粉瘤に穴を開け、内容物をもみ出した後、最後に袋を除去する「ヘソ抜き法(くり抜き法)」があります。

引用:ヘルスケア大学

炎症を起こした場合の治療法

粉瘤が炎症を起こしている場合は、抗生物質の内服や、皮膚を切開して膿を出すなどして炎症を落ち着かせ、少なくとも2ヶ月程度おいてから前述の手術を行います。

しかし、炎症の程度によっては排膿から袋の除去まで行ってしまうといった治療を提唱するドクターもいます。

引用:ヘルスケア大学

放置せずに早めの治療を

耳の後ろは、汗をかきやすく汚れやすい場所ですが、つい洗い忘れてしまいがちな場所でもあります。こまめに洗い、もし「しこり」を感じたら、細菌が入ってしまわないように十分に気をつけてドクターの診断を受けましょう。

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