乳酸菌のチカラを腸へ。「ヤクルト」が実現した、毎日の健康習慣

瓶からプラスチックへ、独自の容器で売上アップ

株式会社ヤクルト 業務部 企画調査課 主事補 島田真実子 氏

(ヘルスケア大学)ヤクルトのこれまでの歴史について、お話しください。

(島田)ヤクルトの歴史は、乳酸菌 シロタ株の生みの親である代田稔医学博士が、乳酸菌の強化培養に成功した1930年にさかのぼります。このころ、「菌」と言えばよくないイメージだったので、「乳酸菌のよさ」を知っていただくことから始めたと聞いています。当初は瓶入りで売られており、希釈するタイプだったようです。

普及したきっかけのひとつは、1968年の瓶からプラスチックへの容器の変更があげられます。軽いプラスチック容器を採用することで、ヤクルトレディの労働負荷が軽減されるとともに、回収にかかる時間を本来の“ヤクルトの普及”に振り向ける効果をもたらし、販売量が飛躍的に増えました。いまの「くびれ」のある容器はその頃からのデザインです。くびれ部分があることでどなたでも持ちやすく、また、くびれによって一気にではなく、ゆっくりと味わって飲んでいただけるようになっています。

乳酸菌 シロタ株の菌数や、年代ごとに選べる商品ラインナップ

(ヘルスケア大学)現在は、さまざまな商品を展開しているんですね。

(島田)ヤクルトシリーズにはヤクルト400やヤクルト400LTといったヤクルトレディによる宅配専門の商品やNewヤクルトカロリーハーフ、ヤクルトゴールド、ヤクルトAceなどの店頭を中心に販売している商品もあります。定番のNewヤクルトは宅配、店頭どちらでも購入できますが、このNewヤクルトは2013年、それまで乳酸菌 シロタ株の数が1本につき150億個だったヤクルトを、200億個に増やして発売しました。こちらは子供からお年寄りまでどの世代の方にも飲んでいただける商品です。一方、Newヤクルトカロリーハーフはカロリーや糖質を気にする方向けで、主に女性がターゲットとなっています。

ヤクルトAceも2013年に登場した商品で、Newヤクルトよりも菌数が100億個多く、1本当たり300億個含まれています。こちらは「大人のヤクルト」ということで、40~50代向けに、高級感を意識して展開しています。腸内の有用菌は、年齢を重ねると減少していきます。ですから、ヤクルトは大人の方にこそ飲んでいただきたい商品なのです。

ヤクルトゴールドはグルコサミンやローヤルゼリー、カルシウムを配合した高付加価値タイプのヤクルトで、ヤクルトAceよりもさらに上のアクティブシニア世代向けとなっています。これら商品のうち、乳酸菌 シロタ株の効果・効能を強く訴求したいNewヤクルトとヤクルトAce、宅配専用のヤクルト400シリーズについては、消費者庁の特定保健用食品の認可も得ています。

乳酸菌の働きを伝えるために、この春パッケージをリニューアル

(ヘルスケア大学)乳酸菌 シロタ株の効果について、一般的な認知はいかがですか。

(島田)乳酸菌 シロタ株は生きたまま腸まで届き、腸内環境を改善する働きがあります。最近では腸内フローラに関する話がメディアでも頻繁に取り上げられるようになり、乳酸菌飲料市場も活性化していますが、実は毎日ヤクルトを飲んでいるにもかかわらず、この菌の名前を知らない、どんな働きをしているか知らないというお客様もまだまだいらっしゃるんです。

私たちとしては、ヤクルトに乳酸菌 シロタ株が入っており、その菌がどういう働きをするのかをメーカーとしてしっかり伝えていかなければと考えています。そこで、今年の春からNewヤクルト、Newヤクルトカロリーハーフ、ヤクルトAceのパッケージをデザインリニューアルすることになりました。これまでのデザインをベースに、「1本に乳酸菌 シロタ株が200億個入っている」ことや、「生きたまま腸に届く」こと、「よい菌を増やして悪い菌を減らす」こと、そして「腸内環境を改善する」ことが、ひとめで伝わるよう、アイコンを前面に付けることになりました。

乳酸菌の大切さを、身近なお店や出前授業などでレクチャー

(ヘルスケア大学)店頭向けのプロモーションなどは実施していますか?

(島田)スーパーなど店頭では、自社採用のプロモーションスタッフによる商品価値を普及する活動を行っています。ヤクルト商品の試飲をすすめるだけでなく、商品特長や乳酸菌の知識をしっかり身につけたスタッフから、直接お客さまに価値をお伝えし、納得してご購入いただく役割を担っています。当社は長年、ヤクルトレディがお客様のご自宅に伺って、商品をお届けしておりますが、近年は日中の在宅率なども低下しています。そこで、ヤクルトレディと同様に、店頭においてもヤクルト商品の価値を広めていこうとの狙いがあります。

そのほか、お店のイベントスペースで健康教室のようなミニセミナーを開いたり、子供向けとしては学校に出向いて行う「出前授業」というものもあります。こうした活動は商品の宣伝というよりも、規則正しい生活の大切さを伝えたり、「うんちってこんなに大事なんだよ」ということを楽しく知っていただくことが目的です。私たちは自社の商品を販売することももちろん重要ですが、乳酸菌研究のパイオニアとして、腸内細菌そのものの働きや魅力をお伝えしていくことも、使命のひとつと捉えています。

健康への願いを、海外諸国にも

(ヘルスケア大学)最後に、国内外の展開や、島田様の思いなどをお聞かせください。

(島田)ヤクルトは、現在海外37の国と地域に展開しており、それぞれの国の状況に合わせて現地で生産・販売しています。海外には衛生環境がよくない国もあるので、そうした国の皆様にも健康を広めていきたい、との思いがあります。

国内において、ヤクルトの乳製品は一日あたり約900万人以上のお客さまにご愛飲いただいています。今後もより多くの皆様に、健康習慣のひとつとして、ヤクルトを取り入れていただけるよう、取り組んでいきたいと思います。

ブランド情報

ヤクルト

「ヤクルト」は、1930年に創始者の代田 稔が京都帝国大学医学部で強化・培養することに成功した「乳酸菌 シロタ株」を毎日飲むことにより、人々のおなかの健康に役立ててもらうことを願って世に出されました。1935年から販売を開始し、現在では、海外37の国と地域で販売されています。国内では「Newヤクルト」「ヤクルト400」など7種類の「ヤクルト」を展開しています。

http://www.yakult.co.jp/shirota/

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