どれくらいかかるの?心療内科でのうつ病治療法と期間について

更新日:2017/05/31 公開日:2017/05/31

メンタルヘルス

心療内科で行われるうつ病の治療にはさまざまなものがあり、個々の症状によって行う治療法は変わってきます。ここでは、うつ病に対して行われる治療法や、必要な治療期間、メリットなどについてまとめています。

うつ病は、早期発見と早期治療が非常に大切だといわれています。こちらでは、うつ病の治療法の種類や、その治療期間など、ご紹介します。

うつ病の治療法とは?

うつ病は、早めに治療を行うことが大切です。さまざまな治療法があるので、年齢やそれぞれの状況、症状などにあわせて適切な治療を行うことになります。

抗うつ薬などによる薬物治療

現在行われている治療方法の中で、もっとも効果があるとされている治療方法です。

基本となるのが抗うつ薬です。脳の神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリンなどのうつ病の原因として考えられているモノアミン仮説に基づき開発されています。代表的な抗うつ薬はSSRI、SNRI、しかし、うつ病の薬は効果が実際に現れるまでに時間がかかる上、吐き気や頭痛をはじめとしたさまざまな副作用が出ることもあり、ドクターと相談をしながら進めて行くことが重要です。

引用:ヘルスケア大学

認知行動療法と支持的精神療法

これらは「精神療法」とも呼ばれており、薬物療法などと同時に行われますが、うつ病が慢性化していない場合は、単独で用いられる場合もあります。

認知行動療法は、やる気のなさや集中力の低下といったようなうつ病の症状が、病気のせいで決してなまけや怠慢ではないということをはっきりさせてあげ、自分を責めるようなことがないようにしてあげることです。

引用:ヘルスケア大学

修正型電気けいれん療法(mECT)

頭部に電流を流すmECTは、高齢者や身体合併症患者にも比較的安全に行うことが可能だといわれていますが、全ての患者に行えるわけではないようです。米国精神医学会のAPZガイドラインにおいては、以下のような「相対的禁忌」を設定しています。

・最近起きた心筋梗塞、不安定狭心症、非代償性うっ血性心不全、重度の心臓弁膜症のような不安定で重篤の心血管系疾患

・血圧上昇により破裂する可能性のある動脈瘤または血管奇形・脳腫瘍やその他の脳占拠性病変により生じる頭蓋内圧亢進

・最近起きた脳梗塞

・重症の骨折

・重度の慢性閉塞性肺疾患、喘息、肺炎のような呼吸器系疾患

・米国麻酔学会、水準4または水準5と評価される状態

※水準4:日常生活を大きく制限する全身疾患があり常に生命を脅かされている状態

※水準5:手術をしなくとも24時間以上生存しないと思われる瀕死の状態

引用:ヘルスケア大学

上記の状況に当てはまらず、「適応となる疾患」「適応となる状態像」であり、また、既存の治療法より、大きな効果が期待できる場合に対して、mECTは行われます。

磁気刺激治療(TMS)

うつ病の治療法として比較的新しいTMSは、磁気を使って脳の特定の部位を刺激することで、脳の血流を増やし、低下してしまった機能を戻していきます。

薬物治療や先に記述した電気けいれん療法と比べ副作用が少なく安全性が高いのがTMSのメリットとなります。

対象となる患者は、数十年治療をしていてもなかなかうつ症状が治らない方、薬の副作用で悩んでいる方、向精神薬の服薬に抵抗感を示している方、mECTが怖いという方などさまざまなケースが該当します。

引用:ヘルスケア大学

mECTの治療と治療期間

mECTは、1週間に2〜3回行い、これを8〜15回繰り返します。この治療法は即効性があるとされ、治療開始後、数回で効果があらわれてくることも。また、内因性うつ病の場合、およそ80%に効果があらわれたという報告もあります。

効果的な治療法ですが、効果は一時的なものであり再発が高い治療法という考え方もあります。mECT施行後、何も治療をせずに経過を観察すると3か月以内に半数以上の人にうつ病の再発が見られたというデータもございます。また、全身麻酔をともなう治療法である為、麻酔科医の協力が必要となり一部の医療機関でしか実施できないのが現状です。

引用:ヘルスケア大学

TMSの治療と治療期間

安全性が高いとされるTMSは、日本では保険適用外の治療となるため、患者への経済的な負担が発生してしまいます。

TMSは外来通院型の治療となりますので時間的な負担がともないます。標準的な治療方法は1回あたり約37分、週5回の連日の通院で4~6週間の治療期間が必要となります。

引用:ヘルスケア大学

1人で抱えこまず相談を

うつ病は、放置していると自殺へとつながってしまう場合があります。うつ病の治療では、自殺を防ぐことも非常に重要ですので、うつ病かもしれないと感じたら、なるべく早く専門の医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

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