明治が発信する「高カカオチョコレート」の魅力とは

「明治ミルクチョコレート」から歴史がスタート

株式会社 明治
菓子商品開発部 森永 寛 氏

(ヘルスケア大学)  まずは、明治のチョコレートの歴史についてお伺いできますか?

(森永)  当社のチョコレートの歴史は、1926年発売の「明治ミルクチョコレート」にさかのぼります。当時からカカオ豆を加工してチョコレートを製造しており、それまで贅沢品だったチョコレートを、一般のご家庭に広める一役を担いました。

戦時中はカカオ豆の輸入がストップしたため製造を中止したこともありましたが、戦後いち早く製造を再開し、現在まで多くの方々に親しまれています。

ミルクの風味がやさしく、甘いくちどけのミルクチョコレートは、発売当初から配合をほとんど変えていません。この味が、日本におけるチョコレートのスタンダードのひとつと言っていいのではないでしょうか。

本格的なカカオの味わいが楽しめる「チョコレート効果」が誕生

(ヘルスケア大学)  定番のミルクチョコレートがある一方で、「チョコレート効果」のような商品もありますね。

(森永)  「チョコレート効果」は1998年に登場しました。同じくカカオ豆からできているココアが健康志向の高い消費者の注目を集めてブームになっていた時代背景もあり、「カカオポリフェノールが取れるチョコレート」として発売したのが始まりです。

最初は、長く親しまれてきたミルクチョコレートの味わいとはかなり違うこともあり、なかなか認知していただけなかったのですが、2006年にカカオ分のパーセンテージを打ち出したころから、注目されるようになっていきました。

カカオ分が70%以上になると、一般的には「高カカオチョコレート」と呼ばれます。パーセンテージを明記した当初は72%と99%、その間を取った86%の商品バリエーションでした。

現在はカカオの華やかな香りが楽しめる72%、カカオの力強い香りとコクが特徴の86%、本格的なビターチョコレートの95%と、それぞれに異なる味わいをお楽しみいただけるラインナップになっています。また今年4月からは、72%に素焼きクラッシュアーモンドや、カカオニブ(砕いたカカオ豆)をプラスした商品も登場し、食感の面でもさらにお楽しみいただけるのでないかと思います。

カカオポリフェノールや食物繊維など、うれしい成分も

(ヘルスケア大学)  高カカオチョコレートは、美容や健康の面からも注目されていますね。

(森永)  先ほどココアブームの話をしましたが、1990年代からカカオの健康価値に関する研究が世界的に行われるようになりました。当社もその頃からカカオ豆やカカオポリフェノールの研究をスタートさせており、1995年から毎年行われている「チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム」にも参画しています。紀元前には滋養源や貨幣がわりとして用いられてきたといわれるカカオについて、科学的な解明がいまようやく進んできたところなのです。

カカオマスが含まれるチョコレートにはカカオポリフェノールや食物繊維、難消化性のカカオプロテインなどが含まれており、まだ研究途中ですが、さまざまな可能性が期待されています。

「チョコレート効果」も実は、この4月から86%、95%についてはカカオポリフェノールの配合量を増やして販売しています。カカオは農作物ですので収穫時期によってポリフェノール量にばらつきがありますし、高ポリフェノールで食べやすいチョコレートを開発するのも相当困難でした。当社では90年間培ってきたカカオの知見を活かし、カカオポリフェノールをたっぷり取れるおいしいチョコレートをご提供しています。

世界各国のカカオ豆を味わう、「Bean to Bar」チョコレート

(ヘルスケア大学)  カカオの味わいを楽しむチョコレートと言えば、「ザ・チョコレート」も人気です。

(森永)  チョコレートの原点であるカカオ豆の質にこだわるのであれば、原産国から、というのが「ザ・チョコレート」開発のきっかけです。カカオ豆は産地によって味わいがまったく違います。当社では世界中の産地に研究員を派遣し、現地の生産農家の方々と共同で研究を行いながら、選び抜かれたカカオ豆をこだわりの製法で加工したチョコレートを商品化しています。いわゆる「Bean to Bar」という考え方です。

「ザ・チョコレート」のなかには、「華やかな果実味 エレガントビター」など、ブラジル北部のトメアスー産カカオを中心とした商品もあるのですが、トメアスーはかつて多くの日本人が入植した地です。ブラジルのカカオ豆はもともとフルーティーで酸味があることが特徴ですが、研究を重ねて発酵方法を工夫し、さらに華やかな香りを引き出しています。現地の日系ブラジル人の方々も、自分たちが作った豆が日本で商品化されていると聞いて、とても喜んでくれているそうです。

世界6か国で、カカオ農家支援活動を展開

(ヘルスケア大学)  生産農家との協力は、他の国でも展開しているのですか?

(森永)  いま世界中でチョコレート消費量が増えているなか、継続的によいカカオを入手していくためには、カカオ原産国との協力や、生産農家への支援も欠かせません。当社では、「メイジ・カカオ・サポート」というカカオ農家支援活動を世界の6か国で展開しており、収穫量を増やすための栽培法や当社独自の発酵技術を実践しています。また、井戸や蚊帳、学校備品などの提供や、環境に配慮した農法の応援などを一部で実施しています。

ミルクチョコレートからスタートした明治の歴史ですが、カカオ豆やチョコレートの成分を研究したり、産地にこだわっていくと、世界が広がっていきますよね。もともとチョコレートは多くの人に愛されているお菓子です。チョコレートの持つ成分や可能性を解明したり、品質のよさにこだわることで、より多くの皆様にためらうことなく、おいしく味わっていただければと思います。

■ブランド情報

チョコレート効果

チョコレート効果は、1998年に「カカオポリフェノールがたっぷり取れるチョコレート」として発売しました。カカオ分が高いため、本格チョコレートとしてお楽しみいただいている一方、健康面からの注目も年々高まっております。チョコレート効果を通じ様々な価値を生活者の皆様にお伝えし、チョコレートのある生活をより楽しんでいただけるように、これからも進化し続けます。

http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/chocokoka/

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