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程度によってケアが変わる、アトピーの症状

更新日:2016.12.09
公開日:2013.03.28
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

同じアトピー性皮膚炎でも、軽度の場合と重度の場合では、症状にも違いがあります。かゆみの強さや肌の荒れ方など、どの程度の症状があるかを知ることが大切です。ここではドクター監修の記事でアトピーの程度と症状を解説していきます。

アトピー性皮膚炎の症状が人それぞれで変わってくるのと同じく、軽度な方と重度の方でもケア方法はかなり変わってきます。アトピー皮膚炎の方はまず、自身のアトピーがどの程度か知る必要があります。アトピー性皮膚炎の程度を分ける目安としては4段階あります。

<軽度>

面積にかかわらず皮膚炎が軽度の場合。環境や体調、体質の変化で軽い症状が現れたり、生活改善で、すぐに症状が治まることがあります。

<中等症>

強い炎症や赤みをともなう発疹、皮膚が硬くなっている状態が全身の皮膚の10%未満の場合。かゆみによる睡眠障害やかきむしってしまうことで悪化してしまうこともあります。症状が見た目にもわかるくらい出るので、精神的にも不安を抱えてしまいます。

<重症>

強い炎症が全身の10%以上30%未満の場合。中等症よりも症状がひどく、日常生活における精神的な影響も大きくなります。

<最重症>

強い炎症が全身の30%以上の場合

この分類は治療の方法を決めるために用いられており、その際使用する薬も変わってきます。また、最重症は場合によっては、入院しステロイドの点滴・内服薬を行うこともありえます。

程度別のスキンケア方法

<軽い乾燥がある肌>

傷がなく、軽い乾燥肌にはローションなどでしっかり水分を与えます。その後はクリームで保湿。ケアをしてからの肌乾燥が早いと感じる場合は、クリームから液状オイルに変更してみましょう。

<傷や炎症、ひび割れはないが、かなり乾燥する肌>

ローションで十分に水を与え、クリームで保湿。その後、固形オイルのクリームを使って水分の蒸発を防ぎます。

<乾燥が強く、傷や炎症、ひび割れがある肌>

炎症や傷、ひび割れなどのある肌は、オイル系のアイテムで傷を保護します。傷のない部分は通常の保水→保湿→保護の順番にケアしましょう。ローションがしみるときはミネラルウォーターをローションに混ぜたり、そのまま肌に与えるのもオススメです。

<乳幼児のケア>

顔や頭皮はこまめな洗浄が必要ですが、ゴシゴシと強く洗いすぎてはいけません。優しく洗った後、保水→液状オイルのケアを行いましょう。

あまりに重度の場合は何をやってもしみて痛い場合があります。その際は迷わず病院で診察を受けましょう。

スキンケア以外にもできること

アトピーの方は、かゆみから無意識に体をひっかいてしまったりすることで重症化することが多いです。そうならないために、爪を切ったり、簡単に皮膚に触れない服(袖にボタンがあるなど)を切るなどの工夫が必要です。

また、アトピーの原因のひとつと考えられているダニ、ハウスダスト、カビを減らすのも大切です。部屋の掃除や換気をまめ行い、布団などの寝具を太陽の下で干すペースを増やすことが重要と言えます。

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