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皮膚科でニキビ跡を改善するための治療方法

更新日:2017.09.14
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

ニキビ跡を改善するために皮膚科専門医で実施する治療方法について、ドクター監修による記事にまとめました。レーザーや光治療、ケミカルピーリング、イオン導入など、具体的な治療方法や効果についてお伝えします。

治療

ニキビ跡は皮膚科での治療がおすすめ

深いクレーターやしこり、ケロイドになってしまったニキビ跡は、時間が経過しても改善する可能性はほとんどありません。このようなニキビ跡はきちんと治療しなければ、ずっと悩みを抱えていくことになりがちです。思い切って皮膚科の専門医に相談してみましょう。

皮膚科で行われる治療には、健康保険適用のものと自費診療のものがあります。健康保険が適用されるニキビ治療で主なものは、ニキビ治療外用薬の処方以外にステロイド(ケナコルト(R))注入およびリザベン(R)内服があります。これらはニキビ跡の中でも赤く盛り上がっている比較的新しいしこりに有効な治療方法です。

ステロイド注入については『ニキビ跡のしこりの原因と改善方法』をご覧ください。

ここでは、自費診療となる治療方法について、主なものを5つ紹介します。

レーザー・光治療によるニキビ跡の治療方法

深いクレーターなどスポット的なニキビ跡改善に向いている「レーザー治療」と、赤みや色素沈着など広範囲なニキビ跡改善向きの「光治療」があります。

1.炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザー

患部にレーザー照射を行い、皮膚を蒸散させるレーザーです。血液が瞬時に凝固するため出血はほとんどありませんが、治療直後は“かさぶた”になることがあるため、10日前後のダウンタイム(施術から回復するまでの期間)が必要です。また治療後数か月間、皮膚の赤みが生じることがあります。

最近は真皮の深い部分にまで達するレーザーを点状に照射することにより、皮膚の入れ替えを行うフラクショナルレーザーも多用されています。

2.フォトフェイシャル

IPL(インテンスパルスライト)という特殊な光を顔全体に照射することで、毛細血管の拡張を抑え、コラーゲンの再生を促します。かさぶたが残らないので、照射後すぐにメイクも可能なことが大きなメリットです。

詳しくは『ニキビ跡を改善するレーザー-光治療の種類』をご覧ください。

ケミカルピーリングで古い角質や毛穴のつまりを除去

肌の表面に弱い酸性の薬剤を塗り、古い角質や毛穴に詰まっている汚れを溶かして除去する治療法です。肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進するので、ニキビ跡全般の改善に有効です。

詳しくは『ニキヒ跡を改善する治療(1)ケミカルピーリング』をご覧ください。

イオン導入で赤みや色素沈着したニキビ跡を治療

微弱な電流を流すことにより、ビタミンCなどの有効成分を皮膚の深くまで浸透させる方法です。くりかえし治療を受けることにより、特に赤みや色素沈着が起きているニキビ跡に有効な場合が多い方法です。

詳しくは『ニキヒ跡を改善する治療(2)イオン導入』をご覧ください。

ダーマローラーで凸凹のニキビ跡を治療

とても細い針が付いたローラーを用いて、皮膚に肉眼では確認できないほどの小さな穴を開けます。創傷治癒の力を利用して肌再生を促す治療法で、凹凸のあるニキビ跡に有効です。穴を開けた後にグロースファクター(成長因子)などを塗布することで、より高い効果が得られます。

詳しくは『ニキヒ跡を改善する治療(3)ダーマローラー』をご覧ください。

皮膚再生で深いクレーター状のニキビ跡を治療

再生医療の一種で、自分自身の血液を利用するためアレルギー反応が少ないという特徴があります。ダメージを負った血管や細胞を修復する働きがある血小板を多く含む多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)という成分を肌に注入するので、深いクレーターなど凹凸のあるニキビ跡に有効です。

詳しくは『ニキヒ跡を改善する治療(4)皮膚再生』をご覧ください。

皮膚科医の診察をきちんと受けることが大事

ニキビ跡の症状は一人ひとりの体質や生活習慣が異なるためさまざまであり、治療方法も1つではありません。信頼できる専門医のによる適切な治療を受けましょう。

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