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思春期と大人ニキビで違うできる原因と場所、治し方

更新日:2017.08.07
公開日:2014.05.13
ドクター画像
この記事の監修者
マグノリア皮膚科クリニック 院長 池上彩子

思春期ニキビの原因は、皮脂の分泌過剰です。しかし大人ニキビは様々な要因を含んでおり、睡眠不足やストレスの解消、生活習慣の見直しなど、根本的な改善や治療が必要です。ここではドクター監修の記事により、思春期ニキビと大人ニキビの違いについて、詳しく解説しています。

思春期ニキビと大人ニキビの違い

成長の過程で発生する思春期ニキビは、時期がくると自然に治るケースがほとんどです。しかし大人になってもニキビが治らない、あるいは大人になってからニキビができる人も少なくありません。これが大人ニキビです。

思春期ニキビと大人ニキビは発生要因が異なるので、同じものと考えてケアをすると悪化させしまう可能性があります。それぞれのニキビの違いを理解して、正しいケアを行いましょう。

思春期ニキビと大人ニキビができる原因

見た目は同じニキビでも、思春期ニキビと大人ニキビでは「なぜ発生するのか」という原因が異なります。

思春期ニキビはホルモンによる皮脂の過剰分泌が原因

13歳から18歳頃までの第二次成長期の変化として、男性ホルモンの分泌量が増加します。この男性ホルモンが皮脂腺を刺激して、皮脂分泌を活発にします。

この時期は急激に皮脂分泌量が増えるため、毛穴からの排出が追いつきません。排出しきれずに残った皮脂は、古くなった角質などと混ざり毛穴を塞いでしまいます。これが思春期ニキビの始まりで、その毛穴の中でニキビ菌が増殖すると炎症性のニキビになります。

思春期ニキビはほとんどの場合「終わり」があります。第二次成長期が終わり、男性ホルモンの分泌が落ち着くことで、自然にニキビも発生しなくなります。

大人ニキビはストレスや生活習慣の影響も大きな原因

大人ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌だけではなくターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)の乱れやバリア機能の低下による過角化、化粧品やメイクによる毛穴の詰まりなどがあります。女性の場合、黄体ホルモンが影響することもあります。

大人ニキビは多くの場合なかなか治らずくりかえします。発生原因がストレスや睡眠不足、生活習慣など、継続的なものと関わりがあるからです。治すためにはこれらの要因を取り除く必要があります。

思春期と大人でニキビができやすい場所の違い

ニキビができやすい場所は、思春期ニキビはTゾーン、大人ニキビはUゾーンです。

思春期ニキビはTゾーン(おでこや鼻)にできやすい

思春期ニキビは、額から鼻にかけてのTゾーン、こめかみ、頬骨のあたりなど、皮脂腺の多い部分に発生します。特にTゾーンの毛穴の数は、顔の他の部分に比べて約7倍もあるため、皮脂分泌が活発でニキビができやすいのです。

大人ニキビはUゾーン(あごや口周り)にできやすい

Uゾーンと呼ばれる、顎や口周り、フェイスラインにできやすいのが大人ニキビです。大人ニキビの原因は皮脂の過剰分泌だけではないため、皮脂腺の少ない部分にも発生します。

思春期ニキビと大人ニキビの治し方

2つのニキビはそれぞれ原因が異なり、対処法も変わります。悪化させないためにも正しいケアを行いましょう。

思春期ニキビの治し方は薬や洗顔などでの皮脂対策が中心

思春期ニキビは、成長期の数年間だけ発生するものです。ほとんどの場合、20歳前後までに自然にできなくなります。ただ、自然に治るとはいえ放置するわけにはいきません。思春期ニキビは炎症を起こすことが多く、治ってもニキビ跡が残る可能性が高いからです。

しかし思春期ニキビは、成長に伴う現象なので、根本的な改善策や治療法はありません。塗り薬や飲み薬を用いて悪化を防ぐ対症療法を行ったり、ビタミン剤の服用で皮脂分泌を抑えたりします。

スキンケアも皮脂対策が中心です。こまめに洗顔をして皮脂を洗い流し、皮脂分泌を抑える化粧水や保湿剤でケアをします。市販のニキビ薬も、思春期ニキビ用のものは皮脂分泌を抑え、毛穴周辺を乾かす成分が含まれています。

大人ニキビの治し方は食事など生活習慣を見直す

大人ニキビは、様々な要因が複合的に関わって発生します。そのため、肌だけではなく心身の調子も整えないと完治に至らないことが多いのです。生活習慣を見直す、ストレスを解消するなどの根本的な改善が必要です。

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