アルコール依存症の治療・ケア方法

更新日:2016/12/15 公開日:2015/08/01

アルコール依存症

アルコール依存症を治療する際には、入院治療が一般的です。では、入院期間中にはどのような治療が行われるのでしょうか。また、相談できる専門機関は?ドクター監修のもと、アルコール依存症の治療やケア方法について解説していきます。

長期間に及ぶアルコール依存症の治療は、症状が軽いほど治療の期間も短くすみます。しかし、再発する可能性が非常に高いのも事実。アルコール依存症の治療とはどのようなものなのでしょうか。

アルコール依存症の治療法とは

アルコール依存症を治療する場合、入院治療が一般的です。入院治療は、主に3つの段階に分類されます。

段階(1)解毒治療

アルコールによる身体の障害や離脱症状を治療していきます。入院して3週間経つと、体調が次第に落ち着いてくるので、精神疾患など心に起きている合併症の治療も始めていきます。

目安となる期間:3週間前後

段階(2)リハビリ治療

患者に飲酒問題を認識させ、断酒するためのリハビリテーションを行います。精神医療や集団活動などを行いながら、社会生活へ復帰するための訓練をしていきます。本人や家族に説明をしたうえで抗酒薬での治療も開始します。

目安となる期間:7週間前後

段階(3)退院後のアフターケア

退院後もリハビリを続け、医療機関への通院、抗酒薬の服用、自助グループへ参加するなどのアフターケアを行っていきます。

目安となる期間:生涯

重要なのは退院後のアフターケア

長期間の入院を経て断酒に成功したとしても、誘惑に負けて再びお酒を飲んでしまうことが多く、アルコール依存症は非常に再発しやすい病気です。断酒から10年以上経過していても、少量の飲酒ですぐにも再発してしまうのです。

そのため、退院後のアフターケアは一生続くものだと考えておきましょう。アフターケアの中で活用したいのが「抗酒薬」と「自助グループ」です。

抗酒薬

抗酒薬は、お酒を飲むと不快になる状態を作り出す薬です。抗酒薬を飲むことで、アルコールを摂取した時に体内で発生するアセトアルデヒドが分解できなくなります。それにより、服用中にお酒を飲むと、吐き気や頭痛、動悸などの不快な反応が起こるため、心理的に飲酒を絶ちたくなるという効果があります。ただし抗酒薬は、依存症を治す薬ではありません。あくまで、再発予防のひとつとして、アルコールを遠ざけるための薬だということを認識しておきましょう。

自助グループ

同じ障害を持つ人たち同士が、お互いに励まし合いながらアルコール依存症を克服していく活動です。定期的にミーティングを開き、話し合うことで気持ちを整理することができます。自助グループが精神的な支えになれば、治療を継続するうえで非常に有効です。また、アルコール依存症患者本人だけでなく、家族同士が集う活動もあります。同じ境遇の人たちが、それぞれの問題を共有することで、アルコール依存症に前向きに取り組むことができ、回復へと繋がる可能性も大きくなります。

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